m@stervision pinkmovies 2006


1.絶倫絶女(いまおかしんじ)国映=新東宝

2.美姉妹レズ 忌中の日に…(山内大輔)エクセス

3.ホテトル嬢 癒しの手ほどき(竹洞哲也)オーピー/大蔵映画

4.妻失格 濡れたW不倫(渡邊元嗣)オーピー/大蔵映画

5.盗撮サイト 情事に濡れた人妻(渡邊元嗣)オーピー/大蔵映画

6.ホスト狂い 渇かない蜜汁(池島ゆたか)オーピー/大蔵映画

7.熟母・娘 乱交(深町章)新東宝

8.人妻とOL あふれる愛液(佐藤吏)新東宝

9.巨乳DOLL わいせつ飼育(浜野佐知)オーピー/大蔵映画

10.ふしだらな女 真昼に濡れる(田尻裕司)国映=新東宝

11.淫らな果実 もぎたて白衣(加藤義一)オーピー/大蔵映画

12.混浴温泉 湯煙で艶あそび(加藤義一)オーピー/大蔵映画

13.昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい(池島ゆたか)オーピー/大蔵映画

14.熟女・人妻狩り(池島ゆたか)新東宝

15.痴漢電車 秘貝いたずら指技(森山茂雄)オーピー/大蔵映画

16.人妻アナ露出 秘められた欲求(荒木太郎)オーピー/大蔵映画

17.愛人萌子 性生活(北畑泰啓)エクセス

19.乱姦調教 牝犬たちの肉宴(竹洞哲也)オーピー/大蔵映画

20.SEX捜査局 くわえ込みFILE(浜野佐知)オーピー/大蔵映画


※2006年公開のピンク映画 全76本中、61本を観賞。



a w a r d s .

主演女優賞

藍山みなみ「熟母・娘 乱交」「萌えメイド 未成熟なご奉仕」「絶倫絶女」ほか
山口真里「ふしだらな女 真昼に濡れる」
葉月螢「色情団地妻 ダブル失神」

助演女優賞

平沢里菜子「人妻とOL あふれる愛液」「絶倫絶女」
里見瑤子「僕の妹 下着の甘い湿り」「妻のいとこ 情炎に流されて」「熟母・娘 乱交」「巨乳な姉妹 谷間に吸いつけ」
倖田李梨「ホテトル嬢 癒しの手ほどき」「美姉妹レズ 忌中の日に…」「悩殺若女将 色っぽい腰つき」ほか

新人女優賞

日高ゆりあ「美姉妹レズ 忌中の日に…」「ホスト狂い 渇かない蜜汁」ほか
青山えりな「乱姦調教 牝犬たちの肉宴」「ホテトル嬢 癒しの手ほどき」ほか
MIHO(若林美穂)「人妻アナ露出 秘められた欲求」

主演男優賞

下元史朗「絶倫絶女」「悶絶 ほとばしる愛欲」「昭和の女 団地に棲む人妻たち」
なかみつせいじ「昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい」「愛人萌子 性生活」ほか
竹本泰志「熟女・人妻狩り」

助演男優賞

松浦祐也「親友の母 生肌の色香」「乱姦調教 牝犬たちの肉宴」「ふしだらな女 真昼に濡れる」ほか
サーモン鮭山「ホテトル嬢 癒しの手ほどき」「人妻学芸員 図書室の痴態で…」「親友の母 生肌の色香」ほか
川瀬陽太「熟母・娘 乱交」「ラブホ・メイド 発射しちゃダメ」ほか

監督賞

山内大輔「美姉妹レズ 忌中の日に…」

脚本賞

守屋文雄「絶倫絶女」

撮影賞

創優和「美姉妹レズ 忌中の日に…」「ホテトル嬢 癒しの手ほどき」「乱姦調教 牝犬たちの肉宴」「親友の母 生肌の色香」「悩殺若女将 色っぽい腰つき」「淫らな果実 もぎたて白衣」「混浴温泉 湯煙で艶あそび」

特別賞

直井卓俊(SPOTTED PRODUCTIONSポレポレ東中野における2度に渡るピンク映画特集上映の企画、および書籍「女優 林由美香」の企画・編集に対して


o v e r v i e w .

2006年のピンク映画界は相変わらず大蔵映画の一人勝ち状態が続いている。加藤義一・竹洞哲也といった若手が「明るく楽しい」王道路線で堂々とメインを張れるまでになり、それに刺激を受けたのか渡邊元嗣が5本を発表して絶好調。その一方で浜野佐知・松原一郎(下元哲)といったエロの大御所がエクセスから移籍してきて、まさに死角なしと言えよう。つまり中堅たるべき荒木太郎と国沢実はいつまでも独り遊びを続けてる場合じゃないぞ。アンタらの居場所はいつ無くなってもおかしくないんだぞ、と。 ● 新東宝を支えてきた深町章は、盗作糾弾を喰らった余波か2006年は3本のみと一気に半減した。しかもそのうちの1本「淫絶!人妻をやる」はレビュウを書いたあとで「別冊スクリーン」誌に連載されていた「邦ピン立見席」(秋本鉄次)のスクラップを読み返していて判明したのだが、これは1987年の自作「赤い暴行」(国映=新東宝)のリメイクだった。いや、もちろん自作をリメイクしたって全然かまわんのだが、問題は「赤い暴行」は周知安(片岡修二)脚本であるということ。おれはこの作品、未見なのだが、秋本氏の原稿を読むかぎりではストーリーラインはほぼそのまま。海辺に椅子を置いてクリニックとするあたりの演出もなかなか斬新」などという記述まであるので、演出もそのまんまなぞってるのかもしれん。あらためて強調しておくが、片岡修二が脚本を書いた「赤い暴行」をそのままリメイクしたら「淫絶!人妻をやる」(脚本:深町章)になっちゃったんである。ちっ。じじい、まったく反省してねえな。せめて共同脚本名義にするとか「原案」にして2万でも払っときゃいいじゃねえか。片岡修二だって10万寄越せとは言わねえよ。ンなことばっかやってんといい死に方できねえぞ。 ※参考までにキャストを書いておく。里見瑤子が演じていたヒロインは前作では橋本杏子。精神科医(なかみつせいじ)が池島ゆたか、その妻の女医(水原香菜恵)が風見怜香。そして[暴行魔](牧村耕次)が山本竜二。ちなみに撮影は志賀葉一なので、つまりリメイク作の清水正二と同一人物ということになる。 ● 国映は相変わらず「いまおかしんじと その他大勢」の状態から抜け出せないまま。いつまで経っても「次」が続かない(それにつけても上野俊哉は完全に業界を離れてしまったんだろうか) あと女池充はNY国費留学から戻って、なぜすぐに撮らない!? ガンダーラ映画祭とかで遊んでる場合じゃねーだろ。……ま、プロの映画監督になるのを諦めて「やっぱり自分は自主映画作家(オナニーかんとく)なのだ」と自覚したってんなら何も言わんけど。 ● エクセスは公開された24本中 11本しか観てないのであまりエラそーなことは言えないが、注目に値するのは当サイト一押しの気鋭・山内大輔と、このところなにやら得体の知れないパワーを感じさせる松岡邦彦の両名であろう。日活プロパーの工藤雅典はデビュー以来のメロドラマ志向に自家中毒になってしまってる感があり、いっぺん明るい娯楽映画に突き抜けたほうがいいんじゃないだろうか。

個人賞補足。新人女優賞の青山えりな は2005年にエクセス・松岡組に助演しているので正確には「新人」ではないのだが(追記:旧芸名の「涼樹れん」名義で2003年「SEX配達人 おんな届けます」、2004年「制服美少女 先生あたしを抱いて」と国映作品に出演している由、近代非人さんからご教示いただいた)、まあ2006年に「竹洞組で主演デビュー」したってことで。新人女優では他に、浜野組「巨乳妻メイド倶楽部 ご主人様、いっぱい出して」「巨乳DOLL わいせつ飼育」で驚異的なプロポーションを披露しながら、ピンク映画デビューと同時に業界から引退してしまった綾乃梓、池島組「昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい」でデビューした春咲いつか、人気AVアイドルの天衣みつ「平成未亡人下宿 痴漢みだら指」、熟女AV女優のちさと(翔田千里)「ブログ告白 熟女のエロい尻」が印象に残った。 ● ワースト男優は吉岡睦雄。いや、国映でダメ男を演じてるぶんには文句はないが、ベタ芝居も出来ないのに大蔵やエクセスに出んのはヤメてくれ。裏返った声をきくたび虫酸がはしる。(国映以外の)出演作はすべて川瀬陽太と柳東史で置き換え希望。