コラム:王将のラーメン

 いわゆる「餃子の王将」である。が、ここはラーメンの欄。もちろん王将のラーメンの話だが食べたワケではない。(爆)

私は王将が好きでよく行く。が、ラーメンを食べることはまずない。昔は食べていたが、なんのこだわりもなく、今にして思えば「単にメニューに入っているだけ」って感じがするので近年は食べない。
それでも一度、「こってりラーメン」と言うのがメニューに載っていたので頼んでみた。天一系のものだろうと想像しながら、出てきたのはやや天一のソレをアレンジしたオリジナルではあったが....めっちゃぬるい。
食べ物のことで店員に文句をつけることは滅多にしないのだが、さすがにこれは温めなおしてもらった。
ま、そんなこんなで大したことはないだろう。

 ではここで何故取り上げたのか?もうマニアックな話になるんだが(笑)、餃子の項でも説明している様に王将でのオーダは中国語風に通される。
#マクドナルドでは妙な英語なんだな。これが。面白いよぉ。
例えば私の定番メニュー、「餃子二人前とビール」であれば「りゃんが〜こ〜て〜わんびあ〜」となる。
この「りゃんが〜」の「りゃん」は2を表す中国語である。麻雀をする方にはすぐ分かるはず。イー、リャン、サン、スー、ウー、リュー(ロー)、チー、パー、チューでそれぞれ1〜9の発音になっているのだ。イー、アル、サン、スー...と言う呼び方もあるみたいだが....今度聞いてみるか。
「が〜」がちょっと謎なのだが、まぁおそらく数詞であろう。例えば「焼きめしひとつ!」なら「そーはん・いーがー!」となるからである。
「わんびあー」はよく考えてみたら中国語ぢゃなくって英語やんけ。(爆)
 ま、そゆことで王将のオーダ用語を聞きながら食べるのも一つの楽しみとなっている。ちょっと整理してみよう。

・餃子 こーてー(もしくは「こーてる」) 鍋貼餃子(こーてるちゃおず)から来ていると思われる。
・焼きめし そーはん 炒飯の「炒」(ちゃお)を「そー」と言うてるんだろうなぁ。
・焼きそば そーめん そー(炒めた)めん(そば)ってことでしょう。
・天津飯 てんはん それって略してるだけじゃぁ...( ̄▽ ̄;
・中華丼 なかどん に、にほんごちゃいまっか〜?( ̄▽ ̄; ( ̄▽ ̄;

他にもチンジャオロースとか八宝菜、肉団子甘酢、エビチリ、レバニラ炒め等々、多数のメニューがあるが、あまり頼まないので専門用語としてはよく分からない。そのまま日本語で通しているものもあるんだろうな。

さて、王将で食べていると「ヤナギ」と言うものがちょくちょく通されている。最初、この正体が不明でかなり長い間の謎だった。
ある日隣に座ったお兄さんが焼きめしとラーメンを頼んだ時にその謎が解けた。「はい、ヤナギ、そーはん、いー!」。
ら、ラーメンだったのか....( ̄□ ̄;
新たに疑問が沸いてきた。「ヤナギってなんだろう....?」
やなぎ?やーなーぎ?柳?青柳?屋名木?
で、この正体がまた長い間不明だったのだ。

そしてやはりある日....ラーメンに関する何らかの書簡を読んでいて閃いた。
日本で初めてラーメン...いや、中華そば、いやいや「支那そば」を始めたの人だったか、屋台を引いた人だかが「柳 何某」とか言う人だったと書いてあったのだ。
「あっ!柳のやなぎやったんや〜!」
.....と、解決したツモリだったのだが、世はインターネット時代。ネット上にはあらゆるラーメン話が載っている。
なにげにさまよっていたらこういう記述があった。

横浜に中華街が誕生したのは、明治後期。そのころ中国人を相手にした
一軒のソバ屋さんが誕生した。
品書きには"柳麺"と書かれて、広東語でラオミンと呼んだ。

<引用元:http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/china/lamian.htm>

な、なにぃ〜!ラーメンって「拉麺」もしくは「老麺」ぢゃないのかああああ?
まぁ多分この横浜・中華街の「柳麺・ラオミン」から来ていると考えた方が妥当な気がする....

味のどうこうだけを追求しながら食事するだけじゃなく、こういう風に色々観察・考察しながら食べ歩くのも楽しみ方のひとつだと言うお話でした。ちゃんちゃん♪