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ロズウェルUFO墜落事件
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1947年7月2日、米・ニューメキシコ州ロズウェル近郊に空飛ぶ円盤が墜落したという、UFO史に残る超有名事件。
7月8日、ロズウェル空軍基地が地元メディアに「空飛ぶ円盤を入手」と報道したことから大騒ぎとなった。そのため、ロズウェル空軍基地では再び記者会見を開き、気球の残骸を見せて、「空飛ぶ円盤ではない」と訂正発表を行った。
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しかし、「墜落した円盤の残骸を見た(拾った)」などの証言も数多くあり、中には、「異星人の死体を見た」、「ある看護婦(ナオミ・マリア・セルフ)から、4本指の異星人の死体解剖を手伝った話を聞いた」などという人間も現われた。
それゆえ、ロズウェル空軍基地の「気球落下説」はUFOの存在を隠蔽しようとする軍の策略であるというのが、ほとんどのUFO研究家の常識である。
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ところで、実は1947年時点の話では、異星人の死体についての言及はまったくないそうである。当時、ロズウェル近郊で存在が確認されたのは、少数の何らかの残骸の破片だけであったそうな。
異星人の話が出て来たのは、1950年頃。実は、1949年にドナルド・キーホー少佐が『TRUE』誌に「空飛ぶ円盤=宇宙人の乗り物」説を発表し、大論争となっていたのである。
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円盤の機体や異星人の死体は、実は「第2現場」なるところがあり、そこで回収されたという話も出てくる。
証言の数々も実際に確認してみると、実際には「墜落現場に行っていなかったり」、「ナオミ・マリア・セルフなる看護婦も存在しない」など、どうも妄想癖や虚言癖のある人たちに振り回されたようである。
もっとも、ロズウェル事件を信じる人々にとっては何の支障もなく、「政府の極秘機関によって存在を消された」とか「強迫された」とか言うことになっちゃうんだろうけど(笑)。
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当時のロズウェル空軍基地がどのようなつもりで「空飛ぶ円盤を入手」と地元記者に言ったのかわからない。わずか1週間前には「ケネス・アーノルドの空飛ぶ円盤目撃事件」が全米でセンセーショナルな事件として報道されていた。おそらく、「不思議な物体が墜落した」とのロズウェル住民の通報に、「すわ、UFO」かと慌てて軍が出動したところ、発見したのが観測気球の残骸だけというありさまで、照れ隠しかサービスぐらいの気持ちで地元記者に語ったものなんじゃないかなあ。
もっとも、最初に牧場から破片を回収したロズウェル空軍のジェシー・マーセル少佐は、少しばかり虚言癖のある人だったという話もある。
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