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『吸血鬼ドラキュラ』（ブラム・ストーカー） 超有名、「ドラキュラ」ものの原点

『吸血鬼ドラキュラ』（ブラム・ストーカー著　創元推理文庫/小説）

ご存じ、ドラキュラものの原点。古典です。 吸血鬼モノは嫌いなの（笑）。 でも、この本を読んでまずびっくりしたのは、全編が、手紙と日記と新聞からの転載という形式を取っていること。どことなく客観ぽくて淡々とした雰囲気が、怪奇な世界を描くのに一役かっているのは間違いないでしょう。 残念ながら映像では、この雰囲気は出しにくいと思われます。だからドラキュラの奇抜さだけが浮き立って、厚みのない感じがするんですね。 現在氾濫しているドラキュラものとは、明らかに位相が違います。 やっぱり、原本を読むのは大切です（笑）。