絶版です。と、いうか、サンリオ文庫自体が無くなっちゃってます(笑)。
評論集ですが、その中で異彩を放つのが、「ラブクラフトと『ネクロノミコン』」。
ネクロノミコンとは、簡単に言えば、ラブクラフトの小説で創作された異次元の怪異を書き記したとされる本。
コリン・ウィルスンならではの知識の数々を駆使して、ネクロノミコンのオリジナルを探し出そうというもの。ラブクラフトの父が、エジプト・フリーメーソンだったことをつきとめて、、、と驚くことしきりですが、実は全くのでたらめ(笑)。
この話、『ネクロノミコン』というしょうもない本の、序文?というか、権威付けにコリン・ウィルスンに執筆してもらったもの。
コリン・ウィルスンの小説はしつこくてワンパターン(X機能!)でつまらないので、こういった知識を駆使したガセ話を書いている方がいいと思うだけどなあ。
ちなみに、この文章を以って、『ネクロノミコン』は存在すると確信しているマニアも多いそうである。
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