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子どもに受ける「おもしろ怪談話10」


河野博一(広島市立亀山小学校/TOSS MARIO)


 子どもたちは、「怖い話」が大好きである。子どもたちに「怖い話」をする機会はけっこうたくさんある。例えば、野外活動などの宿泊体験活動でよく行う「肝試し」の前である。また、修学旅行の夜にすることもある。しかし、あまりに怖すぎる話はよくない。最近は極端に恐がりな子がいて、心底怯えてしまったり、泣きじゃくったり、眠れなくなったり、ときには本当に具合が悪くなる子が出たりする。

 そこで、私がよくやるのは、怖そうな話だけれど、オチは「ダジャレ」だったというパターンである。内容は、昔流行った「悪の十字架」シリーズである。これならば、上述のようなことは起こらない。逆に、「先生、あの話、もう1回やって!」と言われること間違いなしの「ダジャレこわい話」を以下に紹介する。もちろん、教室でも大受けである。


「悪の十字架」

先生の大学時代の友達、○○君。
○○君が体験した本当にあったお話です。
暑い暑い夏の夜。
そう、今晩のような夜だったそうです。
先生の友達の○○君は、その日、眠れませんでした。
のどがからっからに乾いていたんです。
冷蔵庫の中は昨日から何も入っていません。
しかたなく○○君は台所に行って、水道の蛇口をひねりました。
ところが、・・・
水が出ないのです。
断水???いや、そんなことは聞いていない。
でも、やはり水は出ないのです。
異常なのどの渇き。
○○君はがまんできなくなり、近くのスーパーに水を買いに行きました。
しかし、時計は夜中の1時。こんな時間までスーパーは開いているのか、少し不安でした。そのころは、今のようなコンビニなどありませんでした。
人気(ひとけ)のない道を○○君は急ぎました。
ついにスーパーに着きました。しかし、案の定、そのシャッターは下りていたのです。
横になる扉を何度もたたいてみましたが、 何の反応はありません。
そのとき、○○君は気づきました。ドアの横に貼ってある紙に。
紙には消えそうな文字で明日の開店時間が書いてありました。
○○君はつぶやきました。
「このスーパー、開くの十時か・・・」
「開くの十時か・・・」
「開くの十時か・・・」
「悪の十字架!!」


「恐怖のみそ汁」

 「お母さん!お腹すいたよ。何かないの?」
2階からカズオが叫んだ。
台所にいるはずの母からは何の反応もなかった。
おかしいなと思いながら、カズオはもう一度叫んだ。
「お母さん、聞こえてる?何か食べるものない??」
しかし、やはり返事はなかった。
しかたなく、カズオは階段を下りていった。やはり、母の姿はない。
ガスコンロには火がついており、鍋がかかっている。
グツグツグツグツ
と、その時、奥の部屋から母が帰ってきた。回覧板を届けに行ってたのだ。
「もう、火をつけたままで危ないじゃないか。お腹すいたんだよ。今日のご飯何?」
母親はにっこりと笑ってこう言った。
「今日、麩の味噌汁・・・」
「今日、麩の味噌汁・・・」
「恐怖のみそ汁!!」


「悪魔のぬいぐるみ」

 小さな町の小さなおもちゃ屋。
 その少女は何かをさがしていた。
 ミッキーマウス、ドナルドダック・・・
 いろいろなぬいぐるみが棚に置いてある。
 少女は、そのひとつひとつを見つめながら、
 「これじゃない・・・これじゃない・・・」
とつぶやいていたが、突然、プーさんのぬいぐるみを指さして言った。
「あっ!熊のぬいぐるみ!」
「あっ!熊のぬいぐるみ!」 
「悪魔のぬいぐるみ!!」 


「青い血」

 昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんが山に芝刈りに出かけるとき、やさしいおばあさんが急に真剣な顔になって言いました。
「昼になったら、かならずこのお弁当を食べてくださいね・・・・。」
 やがて、昼になり、おじいさんは切り株の上に腰掛けて弁当を開きました。
 中には、おむすびが3個。その中のひとつを一口食べたとたん、おじいさんは言いました。
「あ〜、おいちい!」
「あ〜、おいちい!」
「青い血!!」


「カエルの怨霊」

 ある夜、男と女は田舎道をドライブしていた。
 カーラジオからは、「西野カナ」が流れている。
 道の脇は田んぼ。カエルの鳴き声がする。
 ところが、だんだんカエルの鳴き声が大きくなっていくのだ。
 カーラジオから流れる西野カナの声も聞き取れなくなるほどに。
「えっ??これって???」
 それでもカエルの声は大きくなっていく。
 男はついに、ボリュームに手を伸ばした。
 女は小さな声で言った。
「変えるの?音量・・・」
「変えるの?音量・・・」
「カエルの怨霊!!」


「呪いの館」

 「親方!親方!まだですか?」
親方は仕事は丁寧だが、何をするにも時間がかかって仕方がない。
この現場も1週間遅れだ。
「親方!親方!ぐずぐずしてちゃ間に合いませんよ。」
親方は悪びれもせず、
「まあ、何とかなるさ。」
と言っている。
職人たちはあきれ顔でつぶやいた。
「のろいのう、親方・・・」
「のろいのう、親方・・・」
「呪いの館!!」


「怪談、お岩」

 お岩は、数える。今晩も。
 「一段・・・二段・・・三段・・・・・」
 お岩は階段を永遠に上りながら数えるのだ。
 「十段、十一段、十二段・・・・・」
 お岩の細いからだが左右に揺れている。
 「五十一段、五十二段、五十三段・・・・」
 お岩は、ふと足を止め、こう言った。
「階段、多いわ・・・」
「階段、多いわ・・・」
「怪談、お岩!!!」


「溶けた身体」

ある熱帯夜のことだった。暑くて眠れない夜だった。
枕を並べて寝ていた兄弟が、どちらからともなく囁いた。
「暑いな」
「うん」
「冷凍庫に、アイスクリームがあっただろ」
「……とってこようか」
「……」
弟は軋む木の階段を降り、台所へ向かった。台所は真っ暗であった。
5分……6分……10分経っても弟は戻らない。兄は心配になって、階段の踊り場へ出てみた。
すると弟が、汗をしたたらせながら階段をのぼって来るではないか。
その手には、握られているはずのアイスクリームの陰形もない。
兄「どうしたんだ……どうしてアイスクリームをもって来なかったんだぁぁぁぁ」
弟「……溶けたからだ」
溶けたからだ・・・
溶けたからだ・・・
溶けた身体!!


「魔女と猫の花瓶」

ある日、古びたアンティークショップの前を通りかかった女性が
店のウインドーに飾ってある花瓶に惹かれて
薄暗い店内に入ったら、黒ずくめの服を着た老婆が
猫を膝に乗せてゆったりと椅子に腰掛けて店番をしていた。

女性は老婆に軽く会釈したあと花瓶に近寄り、ひと言つぶやいた。
「まぁ、上等ね、この花瓶」
「まぁ、じょうとうね、この花瓶」
「まあ、じょうとうね、このかびん」
魔女と猫の花瓶!!


「猫の魂」

 猫のタマが今日はやけにうるさい。
 ニュアア ニュアア
 タマには、人間には見えない何かが見えるのだろうか。
 勉強が手につかない。
「猫のタマ、シーッ!!」
「猫のタマ、シーッ!!」
「猫の魂!!」
 

    

         


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