アコムユニオンニュース
第66号
平成22年11月19日
第59回団体交渉

◆仕事内容が変わらなく、制度が変わったという理由あるいは新制度での格付けが変わったという理由で賃金を引き下げることは、 合意がなければ違法という判例があります。

◆今回の制度変更では、上位役職者ほど年収の減額率が低く、職位が低くなるほど年収の減額率が高くなっています。


【経営体質強化策・人事制度改正】

@超過勤務手当

組合:「超過勤務手当の段階的な減額」には合意できない。
理由は以下の通りである。
・減額の根拠が不明である。
・「基本給に含まれる時間外勤務手当30時間相当額」の根拠がない。
・一部従業員を対象としたコスト削減は不公平であり納得できない。
・超過勤務手当は以前の制度改正において、一部従業員の基本給減額を実施した際、不利益変更としないために設けられたものである。

会社:制度改正の根拠は、前回の制度変更により今期昇進した社員には超過勤務手当が支給されないため、不公平感を無くすことが目的である。
「基本給に含まれる時間外勤務手当30時間相当額」については、規定等には無いが、平成12年の制度説明会において、口頭で説明している。


組合:不公平な制度を作ったのは誰なのか?また理由は何かを思い出して欲しい。
不公平だと思うなら、元に戻す事を考えればよい。
それが固定費に影響するから出来ないのであれば、今回の件はコスト削減の為の改定である。
企業業績が芳しくないから賃金を下げるならば、より経営責任・業績責任の高い上位職者から下げるのが道理であり、やりやすい下位職者にのみ負担を強いる事には賛成できない。
また「時間外勤務手当30時間相当額が基本給に含まれる」という考えにも納得しかねる。
アコムユニオンは「超過勤務手当の段階的な減額」の撤回を要求する。

会社:持ち帰り検討する。

A組織変更

(1)組合:OBPが移転する計画はあるのか?
もしあるならば、トラブルを防ぐため、従業員の処遇について考える必要がある。
事実確認を依頼する。

会社:全く聞いていない。
仮定の話では、回答が難しい。
確認する。


(2)組合:本社移転についてはどうか?

会社:総務部が主管している。契約期間もあり熟慮が必要である。

(3)組合:アフレッシュクレジットへの出向者の処遇は?

会社:アフレッシュクレジット側の考えもある。原則、出向者はアコム社へ戻る。

B降格候補基準

組合:来期4月1日付での降格候補人数は?

会社:未定である。スケジュール作成は年末から開始する。

組合:一部では、メルクマールのバランスを考え、降格のない主任に低い評価を与えることもあった。 また、営業部で事務担当の社員に、生産性がないという理不尽な理由で低評価を与えるケースもある。 そのような乱暴な運用で降格されるならば、「活性化と自覚」という目的に外れる。
安易な降格のないように十分注意して欲しい。

会社:個別の問題があれば報告して欲しい。候補者をノミネート後まで運用には注意する。

組合:可能であれば、降格の実施は延期した方が良い。

会社:意見があったことには感謝する。

C転職支援プログラム

組合:面談は実施しているのか?

会社:予定はあるが、まだ実施していない。

組合:申請者へ、職場では話をしないように指示しているが?

会社:決定まで話をしないように注意している。
認可されるまでに時間が必要であり、否決される可能性もあるためである。


組合:決定までの期間は?

会社:1回目は、11月末までに回答する方向である。

組合:以前の希望退職では、有休消化の件で問題が発生した。
今回はどのように対応を考えているのか?

会社:部門長までは説明しているが、所属長には説明していない。
部室で調整し、業務に影響がないよう柔軟な対応を依頼している。
有休消化について否定はしていない。


組合:以前もあったように誤った解釈をする可能性がある。
トラブル防止のためにも、指導した方が良い。

会社:検討する。

Dコスト削減

組合:通勤ルールについての検討結果は?

会社:東日本支社の通勤ルールについて確認した。
防犯上のリスク等を勘案した結果、10月29日付で「努力義務」を追記した。


組合:承知した。
しかし、初耳である。現に定期の現物提示を求められている部署もある。
通勤ルール変更は、不公平感やリスクを軽減することで、全社的に実施できれば、コスト削減に効果があると考える。

会社:できればコスト削減に協力して頂きたいが、強制はしない。
既に通勤経路を変更した通勤定期を購入している場合は、相談があれば個別に対応する。
周知されていない件について確認する。


【労使協定】

@団体交渉のルール

組合:以下の2点について見直しを提案。
・コスト削減の観点より、4項「団体交渉の開催場所」を「労使双方に関係しない場所」から「本社または連合東京」へ
・一般的な記録方法にするため、5項「団体交渉の議事の記録」を「それぞれが録音する方法」から「議事録を作成し労使双方が署名押印する方法」へ

会社:持ち帰り検討し、結果について組合へ連絡する。

Aユニオンショップ協定

組合:ユシ協定の締結は円滑な経営改革やコンプライアンスに効果がある。できない理由があれば教えて欲しい。

会社:現状、労使の関係は良好であり、ユシ協定を締結するイメージがない。現状維持で良い。

組合:経営改革を必要としている現実の問題がある。今後のことも考え、再度検討を依頼する。

会社:持ち帰り検討する。

Bチェックオフ協定

組合:検討結果は?

会社:現状では考えていない。

組合:引き続き検討を依頼する。

会社:持ち帰り検討する。

【活動報告・活動予定】

H22.11.24
改正貸金業法に関する勉強会

H22.12.11
連合ユニオン東京定期大会

H22.12
第30回定期執行委員会

H22.12
労使協議

H23.1.21
第60回団体交渉

【アコムユニオンメンバーのみなさまへ】
氏名・住所・連絡先・所属・職位等に変更があった場合は変更手続きを行いますのでご連絡ください。
また退職・退職予定の方は、退会手続きが必要となりますので、必ずご連絡ください。

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