アコムユニオンの見解

アコムユニオンでは今回の追加希望退職については、前回同様賛同しない。理由は下記 の通りである。

1. 募集期間
今回の募集日数は、わずか15 日である。 二週間強で人生の転機である転職を決断するのは極めて危険である。

2. 対象者への配慮
対象者は、熟考のうえ在職することを選択している。 懸命に働こうと決意し在職を選択した人達である。 それをわずか一カ月で追加募集するなど無配慮を通り越して、「バカにしている」としか考えられない。

3.求人環境
『週刊現代』2 月27 日号に、当社希望退職者のインタビューが掲載された。 掲載記事のサブタイトルは「希望退職は地獄への第一歩」である。 現在の求人環境は、より厳しいものと想定される。 日本航空をはじめとする大手企業から、大量の希望退職者が求人市場に流入する。 その中での就職活動は困難を極めると考えるのが普通である。

4. 従業員の不安
最近増えている組合への相談は「給与は下がるか?」「肩たたきはあるのか?」の2点である。 結論は「わからない」ではあるが、「賃金カット」は不利益変更にあたり、会社は簡単に行えることではない。 「退職勧奨」が行われたとしても、会社に辞めない 意思を伝えればいいだけの事である。

5. 経営責任
会社はリストラ中であるにもかかわらず、部門を新設している。 またしても組織の肥大化である。従業員だけが犠牲になる必要はない。

以上

平成22年2月26日
アコムユニオン中央執行委員長
長谷川 敦