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●ｃｏｌｕｍｎ＝アコムに労働組合　2003.11.25

　消費者金融大手の「アコム」で労働組合が結成された。 連合ユニオン東京傘下のアコムユニオン（長谷川敦委員長）で、１０月２５日に結成大会を開き、公然化した。 組合員はすでに３けたに達しており、今後、４５００人の全社員に加入を働きかけていく。 組合結成の理由は、同社ではいま支店や地域サービスセンターのの統廃合がすすめられており、社員の配転や無期限の単身赴任、業務内容の一方的な変更が起きていることから、こうした問題に対応しようとしたことにある。 経営側は「法律は守る」との姿勢だが、アコムユニオンは「健全な労使関係の確立」をめざし、経営側に対し、�@雇用不安の解消�A配転・出向ののルール確立�B懲罰委員会への組合員の参加、などを求めていく。

　

●ｃｏｌｕｍｎ＝武富士に限らず順法精神が希薄　2003.12.12

　テレビや新聞、雑誌に見あきるほどＣＭを流していた消費者金融。 少し前までは「サラ金」と呼ばれ、うさん臭さが付きまとっていた。業界トップの武富士は東証一部に上場、日本経団連の会員にもなった。ちょっぴり企業らしくなったように思われていた。 今年７月、武富士は３５億円もの不払い残業が摘発され、法人と役員２人が労働基準法違反で書類送検されていた。 このほかにも、違法取り立て行為で支店が営業停止になったり、警視庁幹部へのビール券贈呈など、耳を疑う事件が続いていたのだ。 その武富士が、ジャーナリストや退職社員の電話を盗聴していたことが明らかになり、取り調べの中で会長が自ら指示していたことが明らかになった。 最近の企業では「コンプライアンス」（法令遵守）が強調される。 しかしその一方で、この半年間に賃金不払い残業で是正指導を受けた企業が４００社を超えている。 だれもが知っている、世界的に有名な企業も多い。 労働基準法をはじめとする労働法規を、企業は「知らなかった」とでもいうのだろうか？ 　あまりにもおそまつとしかいいようがない。 最近、消費者金融大手の「アコム」に労働組合ができた。 労働組合がいまこそ立ち上がるときではないか。