労 働 情 勢

(2004年5月28日現在)

雇用就業部労働環境課労働係

(8)消費者金融業界にも労組組織化の動き

   再編統合の続く消費者金融業界で労組組織化の動きが活発になっている。 連合加盟のコミュニティーユニオン協議体である全国ユニオンは4月17日、「ファイナンスユニオン」の結成大会を開いた。 残業代の未払いやパワーハラスメントなど労働環境の悪化する消費者金融業界において、労働法の遵守といった社会的ルールの確立を目指して結成されたものである。 結成準備会を代表して挨拶した高井全国ユニオン事務局長は「消費者金融業界は業界再編の中、無理な貸付けや取立てのために労働環境が悪化している。 組織化することで多様な働き方の受皿になりたい」と結成の意義を訴えた。 なお、連合ユニオン東京では昨年10月にアコムで、11月にはCFJ(アイク・ディックファイナンス・ユニマットライフの3社が合併)で労組を結成している。

 消費者金融は都市銀行の参入によって飽和状態にあり企業間の競争は激化、無人契約機の導入に伴いリストラが進み、合併や銀行傘下に入るなど業界再編が進んでいる。