甘い夜?




 日も暮れかかったころ、太助は帰宅した。
「シャオ、ただいまぁ〜」
「太助様、太助様!大変です。翔子さんが・・・」
 シャオの口から、翔子の名前が出たとき、太助は落ち着きを失いかけた。
『翔子?・・・・・まさか、昼間の事で山野辺が押しかけてきたとか・・・や、やばいっ!』
 シャオに対する、言い訳を慌てて考え始めた。
 しかし、続けられた言葉に、太助は混乱しかかった。
「翔子さんが、太助様の部屋で、寝込んでしまいました」
「はぁ?」
「那奈さんは、寝かしとけば大丈夫だ。と、言っていましたが、まだ起きてきませんし、私、心配です!」
「?・・・まぁ、那奈姉がそう言ったんなら、大丈夫じゃないのかな。ははは・・・・・」
 何故? と思ったが、とりあえず山野辺の様子を見に行く事にした。
「と、とにかく様子を見てくるよ」
「はい・・・」

 電気も点いていない、薄暗い太助の部屋で翔子はベッドに潜り込んでいた。
「うぅ・・・那奈姉、私にどうしろっていうんだよぉ」
 最初のうちは、那奈姉に対する怒りで気を紛らわしていたが 太助のベッドで、寝ているという気恥ずかしさは消えなかった。
 毎日、寝ているのだから、太助の匂いが強いという事も関係していたかもしれない。
 そんな気持ちでいるためか、昼間の事を何度も思い返していた。
『何で、あんな事したんだろう・・・』
 その事を思い出すたび、手が自然と太股の間に伸びていた。
「あぁ・・・」
 自分の声にビクッリして、手を引き戻す。
 それを、先ほどから何度も繰り返していた。
 その為、翔子を包む小さな布は、確実に湿り気を増やしていた。
 また、手が伸びそうになった時、階段を上ってくる音が聞こえてきた。
『し、七梨が帰ってきた!』
 慌てて起きようとしたが、今は寝ているほうがいいと思い直し、気を落ち着けようとした。
「山野辺・・・入るぞ・・・」
 声が聞こえた。
 しばらく間があいて、太助が入ってきた。
「大丈夫か?山野辺・・・・・まだ、寝てるのか」
 太助は、翔子の顔のほうに近づいてきた。
 そして、熱を測るように、翔子の額に手を置いた。
「? 熱はないようだけど・・・どうしたんだろう」
 太助は、寝込む病名を考え始めたが、浮かばなかった。
 なるべく、見ないようにしていたが目はどうしても、翔子の唇に吸い寄せられていた。
『昼間、あの口の中に俺は・・・』
 考えまいとしても、昼間の事に考えが行ってしまう。
 そして、太助はゆっくりと翔子の唇に手を伸ばした。
 そして、指でそっと触れてみた。
『柔らかい・・・』
 昼間の時より柔らかいと思った。
 何度も触れているうちに、翔子の口が軽く開いた。
 太助は緊張しながら、そっと、翔子に呼びかけた。
「山野辺・・・起きてるか・・・」
 しばらく待ったが、返事はなかった。
 太助は意を決して、ゆっくりと翔子の口に指を入れてみた。
 そこは、昼間の時と同じく暖かかった。
 そして、昼の出来事が鮮明に思い浮かびあがり、太助の下半身は大きく膨らんでいた。
 もう少し、指を奥に入れようとすると、翔子は軽く吸い付いてきた。
 太助は焦ったが、翔子に覚める気配はなかった。
 少し安堵して、ゆっくりと指を動かし始めた。
 チュッ、クチュっ、と音がしながら、太助の指は翔子の口に出入りしていた。
 その、出入りする自分の指を見て、奇妙な興奮を覚えた。
「太助様・・・いかがですか?」
 シャオの声に、太助は慌てて振り向いた。
「シャ、シャオ!」
 しかし、シャオは太助のしていた事に気がついた様子はなく、 ただ、翔子の事を心配していた。
「う、うん・・・た、多分、大丈夫だと思う・・・・。そのうち起きるよ」
 太助は、このまま此処にいると、シャオにばれるのではないかと焦っていた。
「翔子さんは、大丈夫なのですね・・・よかった」
「あ、ああ・・・さぁ、シャオ戻ろう」
「はい」
 太助は、慌てるようにシャオと出ていった。
 扉が閉じると、静かな部屋に戻った。
 その薄暗い部屋で、翔子は扉を見つめていた。
『七梨の馬鹿野郎・・・・七梨の・・・・バカ・・・』
 何が、馬鹿なのか判らないまま、繰り返していた。
 そして、階段を降りる音も聞こえなくなり静かになった。

 夕食の途中で、山野辺が起きてきた。
 寝込んだ理由を尋ねたが、答えてはくれなかった。
 ただ、今晩は泊まっていくと。
 そこで、シャオの部屋に布団を追加した。
 シャオと、はしゃぐ山野辺にかすかな疑問を覚えたが、太助は部屋に戻った。
 風呂も食事も済み、太助は、ベッドに座り込みため息を吐いた。
「ふうっ・・・・」
 昨夜のシャオとの事
 今日の昼間の事。
 このベッドに山野辺が寝ていた時の事。
 食事中、シャオの口元ばかり見ていた事。
 なんだか自分が、とても卑猥な存在になった気もしてきていた。
 そんな事を、考えていたせいか、太助はなかなか寝る気にならなかった。
 シャオと、翔子の笑い声も、いつのまにか聞こえなくなっていた。
『もう、寝たのかな・・・』
 寝ていたらどうなんだ!と考え直していると、階段を上ってくる音が聞こえた。
 その足音は、太助の部屋の前で止まった。
 緊張しながら待っていると、部屋の扉がノックされた。
『まさか・・・・ね』
 かすかな期待を捨て切れず、太助は静かにドアを開けた。
「・・・・!?」
 太助は、その場に凍り付いた。
「七梨、寝ていたか?」
 翔子は軽く話すが、真っ赤な顔をして立っていた。
 ただ、立っていたならまだしも、翔子は何も着ていなかった。
 小さな布さえ、無かった。
 小振りながら、形のいい胸と、きゅっと細まったウエスト、密かに息づく秘所を隠すことなく 立っていた。
「や、や、山野辺・・・・」
 太助は、目をそらした。
「・・・七梨」
「・・・・・・」
 太助は、見たいと言う気持ちも強かったが、正面きって見る事が出来なかった。
「・・・シャオが、待ってるぞ」
 それだけ言うと、山野辺は立ち去った。
「えっ!」
 顔を上げると、山野辺は階段を降りて行くところだった。
「お、おい!」
 声をかけたが、そのまま振り向く事もなく去って行った。
『シャオが、待ってる?えっ、えっ・・・・』
 太助は、考えをまとめる事が出来なかった。
 しかし、足だけは階段に向かって、ゆっくり動いていた。

 太助は、シャオの部屋の前に動かず立っていた。
 ただ、部屋の扉を開ける事なく、中からの声に聞き入っていた。
「あ、あぁ・・・しょ、翔子さん・・・だめ」
「何が、だめなのかな? ここを、こんなにして」
「ん・・・そ、そんな・・・あぁぁ・・・」
「今、シャオのご主人様も来るからな」
「あっ・・・た、太助様が・・・・」
「七梨、いるんだろ!入って来いよ」
 太助は、中で何をしてるか分かった為、動く事が出来ずにいた。
 しかし、翔子の声に誘われるまま、扉を開けていた。
 そこには、後ろから翔子に胸をもまれているシャオが座っていた。
 入った時によく見えるようにか、こちらを向いていた。
 太助は、シャオの裸から、目をそらす事が出来ずにいた。
「シャオ・・・」
 名前の後に、太助は言葉を続ける事が出来なかった。
 シャオは、視線から逃れるように、身を縮めようとしたが翔子がそれを許してくれなかった。
「んっ・・・あっ、しょ、翔子さん・・・た、太助様・・・見ないでください・・・うぅぅ・・・」
「シャオ・・・・」
 太助はそうつぶやくと、シャオに近づいて行った。
 太助は、シャオの前に座ると胸に手を伸ばした。
 翔子の手は、太助に胸を明け渡すと、下の蜜壷に移った。
 目の前に現れた、胸に太助は手で触れてみた。
 まさに大きなマシュマロとしか、太助は表現できなかった。
「ふぁ・・・た、太助様」
「シャオ・・・すごく柔らかいよ」
 太助がそう声をかけると、シャオの顔はさらに赤くなった。
 手を動かすと、シャオの胸は自在に形を変えた。
 両手で、触っているうちに、太助は胸の中央に硬いものがある事に気がついた。
 太助は、指で軽く転がしてみた。
「んっ・・・あっ」
 シャオの反応に、気を良くすると太助は乳首に吸いついた。
「あ、あぁぁ・・・太助様・・・・んっ」
 舌にからめとり、転がし、吸い付いたりするたび、シャオの声音が変った。
 太助は、赤子に戻ったの如く、シャオの胸から離れなかった。
「七梨、胸もいいけど、下はもっとすごいぞ」
 翔子の声に、太助は下を向いた。
 そこは、翔子の指がクチュ、クチュと動くたび、蜜を流す秘裂があった。
 ごくっ!
 太助は、喉を鳴らすと何も考えられず、秘裂に向かって近づき舌を伸ばした。
「た、太助様・・・あぁぁ・・・ふぁっ・・・」
 太助の舌が、触れるたびシャオの秘裂から、止めどとなく蜜があふれてきた。
 何かにとりつかれたかのように、太助は、シャオの秘裂を舐めつづけた。
「あぁぁ・・・・太助様!太助様!」
 太助は、あふれ出る蜜を飽きることなく堪能していた。
「ふぁ・・・あぁああああああ・・・・・」
 シャオは嬌声をあげ、体を強く緊張させた後、ぐったりと翔子に寄りかかった。
「シャオ・・・シャオ!」
 太助は呼びかけたが、返事はなかった。
「シャオは感じやすいな。さっきもすぐにいっちゃたし」
 翔子のほうを見ると、にやけていた。
「シャオも、今晩は大変だな」
「・・・・・」
 太助が、シャオを見ると荒い呼吸を繰り返していた。
「七梨も、そんなのぬいじゃいな」
「う、うん・・・」
 翔子は、シャオを寝床にそっと寝かせて、太助が服を脱ぎ終わるのをまってから声をかけた。
「七梨、私が寝てる間、何をした?」
「えっ・・・・」
 太助は、急に言われて焦った。
 翔子は、太助のものに近づいてきた。
「こうして、欲しかったんだろ」
 そう言うと、翔子は太助のものを口に含んだ。
「うっ・・・や、山野辺」
 翔子は、昼間の時のように、舌を絡め太助のものを味わっていた。しばらく堪能してから、 太助のものを離した。
「シャオが気がつくまでな・・・・」
 そう声をかけると、翔子は奥まで含むと前後に動き始めた。
 奥まで、吸い込まれたかと思うと、先の方を舌でなぶられたりした。
 昼の時は、すぐ終わってしまったが、太助はこの気持ちよさを少しでも長く味わいたかった。
 チュッ、クチュ、クチュ、翔子が動くたびに出る音だけが部屋に響いていた。
「・・・・・太助様」
 シャオは気がついたのか、半身を起こして声をかけてきた。
 その声に、翔子が太助のものから口を離した。
「さぁ、お姫様のお目覚めですよ。太助様、きしししし」
 翔子に言われてシャオを見ると、先ほどの余韻か、体全体がほんのりと赤く染まっていた。
「シャオ・・・・」
 声をかけると、シャオと視線が絡まった。
 シャオの瞳は、軽く潤みながら太助を見詰めていた。
 その瞳に誘われるように、太助はシャオの側に近づいて行った。
「あ、あの・・・・太助様・・・・」
 シャオは、何か言おうとしたが、太助の唇にふさがれ言葉にならなかった。
 シャオの唇は、甘くとても柔らかかった。
 少し、息苦しくなり始めた二人は唇を離した。
「ふぅ・・・・」
「はぁぁ・・・・ぁ・・・」
 今更ながら、二人は急に恥ずかしくなっていた。
 しかし、目の前にいる人と少しでも近づきたい気持ちが、ほんの少し強かった。
「シャオ・・・」
「太助様・・・・」
 そして、また二人はどちらからとなく求めていった。
 軽く口を開くとシャオも開いてくれた。
 太助は、シャオの口の中に舌を伸ばした。
 柔らかいシャオの舌を見つけると、絡めようと更に伸ばした。
 シャオも、最初は逃げていたが、少しずつ太助の求めに応じて行った。
 チュッ、クチュッ、舌の絡まる音が響いていた。
 太助が吸えば、シャオもまた吸いかえしていた。
 夢中になっていた太助は、下半身が急に暖かいものに包まれて驚いた。
 見ると、翔子が太助のものを口に含んでいた。
「ははは・・・・・」
 太助は、今の状況が夢のような気がした。
 夢でもいいからと思い直すと、またシャオを求め始めた。
 シャオとの口付けを堪能した太助はシャオに声をかけた。
「んっ・・・太助様・・・」
「シャ、シャオ・・・いいかな?」
 太助がたずねると、シャオは黙って頷いた。
 その言葉を聞いて翔子が離れたので、太助はそっと、シャオを横たえた。
 改めて見るシャオの肢体に、太助は高鳴る鼓動を押さえる事が出来なかった。
「シャオ・・・いくよ」
「は、はい、太助様・・・」
 太助はシャオに覆い被さり、シャオの中に入るために腰を進めた。
「あ、あれ・・・」
 しかし、焦りからか太助は上手く狙いが定まらなかった。
 気持ちだけが空回りしていた時、脇から翔子の手が伸びてきた。
「落ち着けよ、七梨」
 太助のものは、翔子の手に導かれて、シャオの秘裂をなぞっていた。
「あっ・・・」
 シャオの声に合せるように、入り口を見つけた。
「七梨、ゆっくりとな」
 太助はつばを飲み込むと、翔子の声にしたがってゆっくりと腰を進めた。
「んぅ、あぁあぁぁぁ・・・・・」
 進入してきた太助のものを感じて、シャオは声を上げた。
 太助も、周りから力強く締め付けられる気持ちよさに止める事が出来ず、そのまま奥まで突き進んだ。
 そして、奥までたどり着いた時、太助は少し落ち着きを取り戻した。
 シャオの中にいるだけで、周りから締め付けられ、太助のものは更に高まって行った。
「シャオ・・・動くよ」
「は、はい!」
 声をかけてから、太助はゆっくりと動き始めた。
 入り口近くまで、引き戻して、奥まで進む。
「んあぁ・・・太助様ぁ・・・・」
 一度の往復で、太助はあまりの気持ちよさに達しそうになった。
 まだ、いきたくない一心で、シャオを強く抱きしめて耐えた。
 シャオもまた強く抱きしめてくれて、必死の思いで太助は耐え切った。
 少し、落ち着きを取り戻した太助は、またゆっくりと動き始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「うぅうん・・・あぁぁぁ」
 動くたびに、気持ちよさが高まった。
 自分の動きに応じて漏れる、シャオの声も拍車をかけていた。
「ふぁぁ・・・んぅぅ・・・あぁ」
 声に後押しされるように動いていた。
 太助のものは、確実に最後を目指して高ぶり始めた。
 今度は、耐えられそうも無いと思った太助は、がむしゃらに腰を動かし始めていた。
「うぁあぁぁ・・・・はぅぅぁ・・・た、太助様!」
「シャオっ!」
 太助は力強く抱きしめ、シャオの一番深い所で放った。
「ああぁぁぁ・・・・・」
 体の奥に、熱いものを感じた時、シャオは頭の中が真っ白になった。
 荒い息をしながら、二人は抱き合ったまましばらく動かなかった。
 太助は、まだシャオに包まれていたかった。
 シャオもまた、このまま太助を受け入れていたかった。
「シャオ・・・・」
「太助様・・・」
 二人は軽く、口付けをした。
 太助が、離れようと腰を引いた時、先ほどまでと同じ気持ちよさが駆け上ってきた。
 シャオから半分ほど出た自分のものを見た時、太助は驚いた。
 先ほどの硬さを失わず、まだ隆起したままだった。
 驚きながらも、太助は喜んで腰を進めた。
「きゃっ・・・・・た、太助様」
「シャオ・・・もう一度」
「・・・・・・・・はい」
 顔を赤く染めながら、シャオは頷いてくれた。
 太助も先ほどとは違い、落ち着いていた。
 シャオを突きながら、眺める余裕さえあった。
「あ、あ、あ、ふぁ・・・太助・・様」
「シャオ、とても気持ちいいよ」
「う、うれしい・・・」
 動きを早めると、シャオは言葉を発せず、汗に濡れた体をよじっていた。
 太助の動きに導かれるまま、シャオは高みに登って行った。
 そして太助も、2度目の精を奥深くに放っていた。
 その後、何度も太助はシャオを求めた。
 何度放ったか、太助自身わからないほど・・・・
 そして、またシャオを求めようとした時、脇から翔子の声が聞こえた。
「七梨!どうしたんだよ!シャオはもう気を失っているぞ」
「・・・山野辺」
 改めて、翔子がこの場にいる事に気がついたような返事だった。
「・・・求めすぎだよ・・・・七梨」
 言葉にしながら翔子は、この部屋から出ようとした。
 いつもの太助と違う感じがした。
「止まらないんだ・・・山野辺」
 太助はそう言って、翔子の方に近づいてきた。
 翔子は逃げようとしたが、腰から下が動かず、うつ伏せに倒れた。
 今まで、太助とシャオの行為を見ていたためか、腰が抜けたような状態だった。
「ちょ、ちょっと待った!」
「山野辺・・・」
 動きの鈍い翔子に、太助は覆い被さった。
 翔子の秘裂は、潤っていて太助のものを拒む事は出来なかった。
 太助は倒れたままの翔子を、後ろから貫いた。
「んうっ・・・あぁぁぁぁぁぁ!」
 翔子の声が、部屋に響いていった。

 家の前に一人、那奈が立っていた。
 まるで、祈るかのように目を閉じて、手を握りしめていた。
 那奈の耳に、翔子の声がかすかに聞こえたような気がした。
 翔子の声を聞き、那奈は涙を流した。
『ごめんね、翔子ちゃん。』
 那奈は一心に祈っていた。
 何故か、口元には笑いを堪えるような、笑みが広がっていた。
『助けに行きたい。でも今、助けにいったら、きっと太助は禁断の道に進んでしまうわ』
 家に背を向けると、ゆっくりと歩き始めた。
『きっと、会える日が来ると思うの。だから今はさよならは言わないでおくわ』
 那奈の歩く速度が、段々速まって行った。
『その時はいっしょに笑いましょ。・・・・・・・・効き目は一週間だからがんばってね〜』
 涙を流しつつ、那奈は手を振りながら走り去って行った。



これにて、完結

           By NAO




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