何時か、なるかも・・・






 何処とも知れない場所で、太助は腰を振り続けていることだけは自覚できた。まるで夢の中に漂うかのように、意識はいまいちハッキリしていなかったが・・・・・
 しかし、自分のモノが熱く猛り、柔らかいモノに包まれる様な感覚だけはハッキリと感じられた。ふと、視線を下げるとシャオを組み伏せて、太助は自分のモノで深々と刺し貫いていた。
「えっ!・・・シャ、シャオ・・・・う、うぁ・・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・んぅあぁぁ・・・ふぁ・・・太助・・・様・・・あ、あ、あぁあぁぁぁ!」
「うぉぉ!シャオ・・・チョット・・・ま・・・って・・・・・ぐぉぉぉ!」
 太助は訳も解らないまま、突然に激しく締め付けられると、止めることも出来ずにシャオの中に激しく精を放っていた。その吹き出す感覚だけは、妙に生々しく感じられた。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・・・な、何で・・・いきなりシャオと・・・・・」
 荒い息を沈めながら、太助は混乱していた。そして、シャオの中から快感の余韻に打ち震える剛直を、ズルリと引き抜いた。息を付く暇もなく、柔らかな女性の手が脇から伸びてきて、太助に抱きついてきた。
「七梨・・・今度は私と・・・ね・・・・・」
「や、山野辺・・・・・何で?」
 見ると、翔子が裸のまま太助に絡みついて来ていた。そして、シャオの淫蜜と自分の吐き出した白濁の液に汚れた太助のモノに向かって、翔子は手を伸ばし上下に動かし始めた。
「あ・・・うぅぅ・・・・・ちょ、チョット待った・・・山野辺!」
 翔子の手が濁液にまみれながら、太助のモノもを擦り上げると得も言われぬ感覚が腰の辺りで渦巻くような感じがした。太助が翔子の愛撫に身を任せようとしたとき、別の声が太助の耳に届いた。
「主殿・・・その・・・・・・」
 今まさに、自分自身ををまさぐる手の動きに身を任せようとしたとき、翔子とは別の声に驚いて慌てて振り向いた。見ると紀柳が太助の腕に絡みつき、自分の胸に押し当てるように抱きついてきていた。そして、潤んだ瞳で太助を見つめていた紀柳は、そっと瞳を閉じると太助に顔を寄せていった。
「き、紀柳・・・まで・・・・・」
 太助は、突然現れた紀柳に驚きつつも、瞳を閉じて顔を寄せてくる様子に鼓動は高鳴っていた。そして、太助も顔を寄せようとしたとき、自分の首もとに衝撃が走った。
「た〜すけっ!」
「ぐぅえぇぇ!!!」
 太助は喉輪に巻き付く腕の感触に驚き、うめき声を上げた。突然の苦しさに耐えながら、太助はこんな行動をする人物は一人しか思い浮かばなかった。
「な、那奈・・・姉・・・ぐ・・・るじぃ・・・・・」
 太助は、何とか解こうとするが、喉に食い込んだ那奈の腕は解ける気配がなかった。それどころか、締め付けは徐々に強くなり、太助の目の前は暗くなり始めていた。そんな苦しみの中でも、太助は背中に直に当たる、那奈の柔らかな胸の感触だけは感じ取っていた。
「太助!いい物があるから・・・おら、手を前に出しな!」
 那奈のチョーク攻撃に苦しみながら、太助は何とか手を前に出した。
「太助様・・・私達から、太助様への贈り物です」
 太助は霞む目で、目の前に立つシャオが何かを抱えているのが見えた。そして、シャオは抱きかかえていたモノを、そっと太助の腕の中に落とし込んだ。やがて、那奈の腕が解けると、自分の腕の中にあるモノがハッキリと見て取れた。
「なっ!!!」
 見ると、太助そっくりな赤ん坊’sが、腕の中に居た。

「のぉおぉぉぉぉ!!!」

 太助はベッドから飛び起きると、辺りを激しく見回した。そして、今いる所が自分の部屋だと理解すると、心から安堵した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・フゥ・・・夢か・・・・・」
 太助はいま見た夢のせいか、全身にびっしょりと汗をかいていた。
「しかし・・・なんていう夢を・・・・・俺は・・・・・」
 ふと視線を下げると、太助の股間は隆々と立ち上がっていた。そして、その先端部分には、汗とは違うヌチャッと粘り気のあるモノで濡れているのが、太助にはとても気持ち悪かった。
「うぁ・・・やっちまった・・・・・・」
 太助は自己嫌悪に陥りながら、階下に降りるため汚したパンツを着替え始めた。

 その頃、七梨家の一階では近所の若い主婦達から『2時間だけ』と言われて預かった赤ん坊を、那奈や翔子達が抱きながら太助が起きるのを待っていた・・・・・