あたしが総長やってる葵桜団はこの辺じゃ一番のレディースなの。
 レディースって知らない人がいるかもしれないんで簡単に説明するけど、暴走族
の女バージョン。これでわかるでしょ。
 暴走族に似てるけど、レディースの場合走りに重点おいてるグループはあまりい
ないわね。車やバイクなんてまったく持たないレディースもいるくらいだから。
 葵桜団はスクーターを足代わりにしているの。もちろん無改造の静かなバイクよ。
 うるさいだけの改造やっていい気になってるのはただの馬鹿だからね。
 
 あたしらの活動は具体的に言えば、他の族の監視と制裁かな。
 もちろん仲間が集まって朝までコンビニの駐車場とかで騒ぐのはいつものことだ
よ。コンビニの店員が嫌そうな顔する時もあるけど、怖くて何もいえないみたい。
 どうせバイトくんだし、安い時給で下手にあたしらに文句言ってボコられたんじ
ゃ割に合わないでしょ。
 今も深夜のコンビニ駐車場にいるの。これからが資金調達タイムってわけ。

「そろそろ行きますか、総長。うるさいハエが出てくる時間ですよ」
 ナンバーツーの郁子がスキー用のゴーグルはめながら言った。
 あたしたちは順法精神あふれるレディースなんだけど、ヘルメットはかぶらない
ことにしてるの。ヘルメットかぶらなくても自分がリスク負うだけで、誰にも迷惑
かけるわけないし、かったるいからね。
 でも走っていたら目にごみが入ってくるからゴーグルは必需品ね。
 スキー用のが安くていいんだ。
 4人の団員が、葵のご紋の入った紫のコートに包まれて立ち上がる。
 あたしを入れて5人が葵桜団のすべて。
 いずれ劣らぬ精鋭たちってわけなの。
 スクーターのエンジンをかけて、さあ出陣よ。

「じゃあいくよ。みんな気合入れな」
 あたしの合図で一台ずつ走り出す。
 今日の見回りは晴海の丘団地。最近夜中に走り回るうるさいバイクがあそこにい
る、という情報をキャッチしたばかりなの。
 情報は葵桜団のホームページにあるBBSから。
 
 原付スクーターの最高速度で約十分かかった。
 スピードを落として深夜の住宅地をパトロールする。
 時折勘違いした犬が吠え立てる。あたしらはあんたの縄張りほしくて来てるんじ
ゃないのよ。静かにしなって。
 爆音が右の通りから聞こえてきた。
 合図をしてみんなのバイクのライトを消させる。
 最近のバイクは常時点灯式だから、消灯スイッチはわざわざ改造して後付けして
あるのだ。改造個所はここだけ。
 ゆっくり進んでると、爆音の主が見えてきた。
 400CCのバイクが二台だった。こっちに近づいてくる。
 スピードは出していない。バリバリうるさい音を立てながら意味もなくのろのろ
走ってる。周囲の家の住民たちは安眠妨害で頭にきてるだろうな。
 でも仕返しが怖くて注意もできないのよね。
 待ってなさいね。今あたしたちが焼入れしてあげるから。
 
 目の前にいきなりスクーターが現れて道をふさいだものだから、ちんたら走って
た彼らも急ブレーキでリヤタイヤが滑ってた。
 スクーターを降りたあたしたちに取り囲まれた二人は、なんだこのやろうって気
色ばんだ。
 いきなり深雪の蹴りが一台のバイクを襲った。
 バランス崩してバイクを倒した男はよろめきながらも深雪に反撃のパンチを繰り
出した。彼女はちょっと太りぎみだけど、動きは俊敏なのだ。
 サイドステップで軽くかわすと、その腕を取って得意の一本背負いを決めた。
 もう一人の男は、バイクをユーターンさせようと倒しこんだところを、夏海に首
根っこ捕まれて引きずり倒される。
 くるりと回転して起き上がる男の後ろから郁子のキックが炸裂。
 いつ見ても郁子の股間蹴りは見事だ。
 鞭がしなるように膝が伸びて的確に男の急所を捉える。
 ぎゃあと一声上げて路面にのた打ち回る男、そして一本背負いで倒された男は地
面に座り込んでがたがた震えだした。

「なんだよおまえらいきなり……」
 それ以上言えないでいる。
「あんたたち、住民の皆さんの迷惑考えろよ。夜中に爆音立てられたら眠れもしな
いだろ」
 足元にうずくまっている二人の前であたしが言う。
「迷惑料代わりにあんたたちのバイクは没収ね。こんなガラクタ十万にもならない
だろうけど……」
「ふざけんな。俺たちはブラックサタンだぜ。俺らと戦争する気かあ?」
 バイク没収と聞いてかっときたのか、少し強気に出てきた。
 でもそんなのはったりだってわかってる。
 ブラックサタンは確かにこのあたりじゃ強い族だけど、こいつらがメンバーじゃ
ないのは一目でわかる。だいたいステッカーも貼ってないんだから。
「ブラックサタンの名前騙ったってちくってやろうか。あたいらに焼入れされるよ
り100倍も怖いだろうに」
 あたしの言葉で我に返ったんだろう。
 その男は急に謝りだした。
「悪かったよ。もううるさくしないからバイクは返してくれよ」
 有り金出したら許してやるよという深雪の言葉に、彼らは素直に財布を出した。
 合わせて四万円の収入だ。
「よし。じゃあバイクの没収は許してやる。でも仕置きは別だからね。吊るしな」
 あたしの命令で、用意していたロープを団員たちが取り出し、彼ら二人の手首を
それぞれくくった。そのロープで二人を電柱に吊り上げる。
 仲良く並んでつま先立ちの彼ら。
 住宅街とはいえ真夜中だ。細い路地だから車も通らない。
 近所の家々は寝静まっているみたいだけど、なんとなく窓から様子をうかがう人
影が見える。散々迷惑かけられた暴走バイク少年の哀れな末路をたっぷり見学する
気のようだ。警察に通報する奇特な人間は誰もいない。
 たっぷり楽しむ時間があるわ。

「ふふふ、さてお楽しみタイムだね」
 これが大好きなのはみんな同じだけど、その中でも郁子は特別だ。
 郁子の男好きは、他の団員もとてもかなわないくらいなのだ。
 いつも仕置きは彼女が仕切ることになっている。

「許してくれよ。俺体弱いんだよ」
「堪忍してくださいよう」
 口々に泣き言言ってる男たちのズボンを、郁子は手早く脱がせて言った。
 なるほど、茶髪の男は体弱いわけだ。
 その髪も染めてるんじゃなくて肝臓でも悪くて髪の色が抜けてるんだろう(笑)
 もう一人の方は痩せ型で線が細いね。こいつはシンナー中毒だな。
「ひゃあ。なにするんだよう」
 シンナー中毒が体をよじった。
「うるさいね。騒いだら玉をけりつぶすよ。おとなしくしてな」
 郁子の手はすぐにシンナー中毒のトランクスをずり下ろす。
 意外に濃い目の陰毛が縮こまったちんこを見えなくしていた。
 郁子の手はその縮こまったものを握り、先端の皮を無造作にむいた。
 ひえ、という声を上げるシンナー中毒。
 もう一方の手で玉を刺激する。
 ころころ転がすようにしてみたり、軽く握って力を入れたり。
 その度に、うぐっといって中毒の体が伸び上がる。
 茶髪は冷や汗を掻きながら横目でその様子を見ている。

「茶髪は誰がやる?いないなら郁子相手じゃ勝てないだろうけど、あたしがやるね」
 長い髪を束ねてアップにしてる右京が前に出た。
 右京は、茶髪のズボンとパンツを一緒に引き摺り下ろした。
「何するんだよ。ひどいことしないでくれよ」
 茶髪は右京に玉を握られて泣きべそかいていた。
 二人とも近くの三流高校の三年生だった。
 自分たちより一年下の女たちに下半身裸に剥かれて泣きべそかいている二人を見
てると、あたしはぞくぞくと興奮してくる。
 いつもこうやって男をいたぶるのは何にも代えがたい楽しみだった。
 このお遊びがあるからレディースは止められないって、最近入った深雪も言って
いた。
 郁子と右京が二人のちんこをそれぞれ握り締める。
 玉をもんだりして気分出してやったから、二人とも表情とは裏腹にものは硬直し
て腹につかんばかりになっていた。
「じゃあスタート。一分で出なかったら交代ね」
 あたしが言うと、二人はちんこを思い切りしごき出した。
 シュッシュッという音が血走った目で見守るみんなの真中で湧き上がり、広がっ
ていく。
「ああ、だめだ。止めろ」
 茶髪は早漏気味なのか?三十秒もしないうちに先走りの透明な液がにじんできた。
「郁子。負けるな。右京のやつはもういきそうだよ」
 夏海が言う。夏海っていつもクールなんだよね。総長のあたしより威厳がありそ
うで、少しあせる時があるくらい。
「任せなって。ほらこれでどう?」
 郁子の手首がひねりを加えて、赤黒い男のものを一気に絶頂に導く。
「ああ。いきそうだ。いく」
「出るよう」
 二人はほとんど同時に発射した。
 薄暗い街頭の下で、若い真っ白な精の粒が二度、三度と宙に舞い放物線を描いて
地面に落ちた。
「ほとんど同時だったね。でも、一瞬右京の方が早かった。まずは一回戦右京の勝
ちね。じゃあ二回戦どうぞ」
 郁子は別に悔しげもなくそう言って、次に代わった。
 次は深雪と夏海の勝負だ。
 ハアハアと大げさに呼吸している二人の萎えたものを、深雪たちが握った。
「今度は一分じゃ終わらないかもね。次の人も用意しててね」
 
 深雪と夏海の勝負はさっきよりは時間がかかった。
 一分では終わらなかった。ギンギンになる所まではいったんだけど、発射するに
はいたらずだった。
 次の郁子とあたしの勝負に代わった。
 ギンギンになったちんこを女たちに交代でしごかれるのは、男の子にといってと
ても気持ちのいいことだろうけど、気持ちよく発射できるのはせいぜい三回くらい。
 その後は地獄の強制射精が待ってるのだ。
 二人とも三回発射するのに要した時間が約十分だった。
 
「もう許してくれよ。ひりひりして痛いんだよ」
 茶髪が最初に弱音を吐き出した。
 それまではひいひい言いながらも気持ち良さそうにしていけど、そろそろ天国タ
イムも終わりに近づいたのだ。

「まだまだ。夜は長いんだから。がんがん行くよ。ちんこ擦り切れて血まみれにな
るまで擦ってやるから。でも、いくのは我慢しておいた方があとが楽だよ。あんま
り早く行ってしまうと、地獄も早くやってくるよ」
 郁子の言葉に二人は早くもびびってる。

「そんなあ、もういいよ勘弁してよ」
 吊るされた二人は口々に許しを請う。
 体をよじって精一杯の抵抗を試みるが、あまり抵抗したらさらに怖い目にあいそ
うで、何も出来ないで入る。
 目に涙をためて許しを請う年上の男達。最高に興奮する場面だ。
 郁子はもとより、夏海も右京も血走った目で鼻息を荒くしてる。
 もちろんあたしも。
 腕を吊るしたロープを少し緩めると、かかとが地面につき、両肩が楽になる。二
人は安堵の表情を見せた。
 許してもらえると勘違いしてるのだ。
 でも、そんな風にほっとした所で、あたしはきつい一言を放った。

「ほら、今度は逆向いて尻をこっちに向けな。でっかいのをお見舞いしてあげるから」
 本当ならまだ5発は無理にでも発射させる所だし、顔面騎乗とか、針刺しとか面
白い事たくさんする所だけど、さすがに深夜の路地とはいえ路上ではあまり時間か
けられない。
 すぐに警察に通報される事はまずないと思うけど、それも時間の問題だ。
 あまり長引けば、誰かが電話するかもしれない、それに通行人が通ることもあり
えるからね。

「右京頼むよ」
 私の合図で右京は待ってましたとばかりに、すでに勃起してる20センチはあり
そうな巨根をチャックを開けてねじりだした。
 いつ見ても惚れ惚れする巨根だ。先端は赤黒くつやつやしていて、濡れていた。
 男の匂いがぷーんと漂ってくる。
 何でこれでオカマやってるんだろうな。女にもてそうなのに……。
 後ろ向きになった彼らも、振り向いてその一物を確認するととたんに腰が引けて
きた。

「うわあ、なんだよそれ。何する気だよ。オカマかよ」
 茶髪が叫んだ。
「俺、き、切れ痔だからだめですー」
 シンナー中毒が間抜けな事を口走る。
 浣腸もしない男のケツにそのまま突っ込むんじゃ汚すぎる。
 それにまさかと思うけど、こいつらが病気持ってることもありうるし……。
 そう言うわけで、本人は生でやりたいみたいだけど、総長命令でコンドームをつ
けさせる。
「なんかこのコンドームきついっすよ。今度から外人サイズにしてくださいよ」
 右京の言葉に、二人の族は言葉にならない悲鳴を上げだした。
「うるさくするやつは一気に突き刺すよ。おとなしくしてたらやんわりと掘ってあ
げる。どっちが良い?」
 耳元で右京に色っぽくそうささやかれると、二人は急に黙り込んだ。
 そして観念したのか、尻を後ろに突き出し、力を抜いた。

 二人のケツが並んで街灯に浮き上がる。
 どっちからいくのかな。茶髪の方がふっくらして、犯しがいのありそうな尻だ。
 右京はちょっと見比べて、そのふっくらした茶髪の腰を両手でがっしりとつかん
だ。ひいーという震え声を耳にしながら腰を合わせて、先端を肛門に持っていく。
「ひいーおかあちゃーん」
 小声で泣き出す茶髪。
 その茶髪のだらんと垂れたペニスを郁子は横から握ってやんわりと揉みだした。
 夏海と深雪も両サイドからじっくり観察している。
 みんなの見守る中、右京はぐっと腰を入れた。
 あがぁ、とヒキガエルが車に轢かれるような声を上げて、茶髪が逃げようとする
けど、右京の腕は彼の腰にしっかり回ってるし、横から美由紀たちも押さえてるか
ら逃げようがない。
 ずるずると太い棒が茶髪の穴を裂きながら挿入される。
「ひ、ひ、ひ……もう駄目だ。許して―」
 笑ってるみたいな声にこっちまでおかしくなってくる。
 まだ半分も入ってないというのに。茶髪の目は半分白目を向いて裏返っていく。
「右京。あんまりゆっくり楽しんでる時間ないよ。一気に突き刺してやりな」
「わかりました総長」
 ずん!という感じで右京の腰が前に突き出された。
 ぷち!と紐がちぎれるような音がした。
 肛門の括約筋が切れたのかもしれない。
 もしそうなら茶髪のお尻は一生ガパガパだ。オムツが手放せなくなるだろう。
 いったん腰を引いて、右京は数回茶髪の尻の穴を犯した。
 
 そして仕置きがすんだ尻から右京の巨根が抜かれる。
 茶色く変色したその棒からは湯気が立ち、異臭があたりに漂う。
 シンナー中毒は横目で一部始終を見て、へたり込み、腰が逃げていた。

「やめてくれー助けてくれ」
 ロープを目いっぱい引いて逃れようとしてる。
 すぐに全員で彼を立たせると、一発びんたをして尻を突き出すポーズをとらせた。
 右京はそのまま屹立した物をシンナー中毒の肛門に当てた。
「今度はぬるぬるしてるから痛みも少ないよ。力を抜きなさいよ。きつく絞めてる
とさっきみたいにぷちんと切れちゃうよ」
 右京も手馴れたもんだ。
 先端を円を描くように男の肛門に押し当て、徐々にねじ込んでいく。
 右京に言われたからか、一生懸命力を抜こうとして、かえって力が入ってるのが
笑える。
「ほら、大口開けたら尻も緩むんだよ。そうすれば痛みも和らぐかもよ」
 深雪がちょっとだけ情けをかけてアドバイスしてやった。
 半信半疑ながらも彼は大きく口を開け、間抜け面をさらにあほ面にしてみんなを
笑わせてくれる。
 ひょえー!という声と、膝ががくがく震える様子で、右京のものが根元まで入っ
た事がわかる。
 今度もさっきと同じように右京は数回尻を犯し、何事もなかったかのように、棒
を引き抜いた。
 コンドームはすぐに外して、シンナー中毒の、まだ開いたままだった口の中にね
じ込んでやった。

 最後に彼らのロープを解いてやって、さよならだ。
 
「あたし達は、レディース葵桜団だよ。仕返ししたくなったらいつでもおいで。ま
た可愛がってやるよ」
 郁子の捨て台詞で今夜の資金調達及びお楽しみタイムは終了。
 分け前を五等分したあたし達は、それぞれのねぐらに帰っていったのだ。
 満月が名残惜しげについてきたけど、あたしはフルスロットルでぶっちぎってや
ったのさ。うーん、文学的!
 





深雪「タイトルが気に入らないよ、あたし達まだ喧嘩じゃ無敗だよね」

夏海「それもあるけど、あたし今回出番が超少なかったようなんですけど。これっ
て陰謀?」

総長「夏海は柔道女の話でしっかり主役やってるじゃない。今回は脇役なのよ。で
も確かにタイトルは気になるよね。今度あったらしっかり聞きだしてやるよ。納得
いかなかったらみんなで可愛がってやろうよ」

右京「その時は僕もよんでくださいよね。放射朗さんのをガパガパにしてみたい…
…」

郁子「あたしは似顔絵の方が気に入らないね。あそこまでブスにかかれると怒るよ!」

総長「まあ、絵が下手なだけだよ、気にしない気にしない。それじゃあ第2章も早
めに頼んだぜ!放射朗のだんな」




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レディース葵桜団の敗北
放射朗
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