超映画分析 
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冬休み映画対決 (ネタバレなし)
 
 冬休み映画をだいたい見たので、一括してレビューしてみた。どれを見るべきか迷っている方、どうぞ参考にしてください。基本的にネタバレはありません。


ハリー・ポッターと賢者の石 ★★★★★
 噂とたがわず、非常に良い映画です。おもしろいし、感動する。ジョン・ウィリアムスの音楽が最高。そのせいで、前々感動する場面じゃないのに、目から涙があふれて止まらなかった。
 音楽だけでなく、ストーリーもスター・ウォーズとそっくりな展開。スター・ウォーズ・ファンは必見です。スター・ウォーズもそうだが、ハリー・ポッターは、ファカタジーだ。つまり、観客のイマジネーションをすごく、すごく刺激する。そこが、大ヒットしている最大の理由だろう。架空の世界にどっぷりとひたりたい。そんな人のための映画。
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 大人も子供も楽しめる。
 ただ、結構面白い映画ではあるが、奇想天外な展開があるわけではないので、「最高におもろしい」とか「傑出した作品」とまでは、評価しない。

 

スパイ・ゲーム ★★
 入り組んだシナリオは魅力的だが、ディテールにおいてストーリーが破綻している。細かい点が気になる人には、致命的。レッドフォードの熟練した味わいは良いが、ブラッド・ピットの魅力がいまひとつ引き出されていない。いろんな点で、不満の残る映画。
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アトランティス ★
 ディズニー・アニメということで期待する人も多いだろうが、かなり出来は悪い。というか、ディズニーアニメ史上、1、2を争う悪さか?

 ストーリーに新味は全くない。予想した通りにストーリーは展開し、その通に終わる。「ふしぎの海のナディア」の盗作疑惑も出ている(http://www2.freenet.jp/nadia/)。「ナディア」は見ていないが、個人的には宮崎駿のパクリが目に付いた。『ライオン・キング』は手塚治の『ジャングル大帝』のパクリだったが、また日本のアニメのバクリですか。『天空の城ラピュタ』『紅の豚』『未来少年コナン』のダイジェスト集みたいです。
 どうせなら、深淵なテーマ性まで真似ればよかったのに、結局、勧善懲悪の浅薄なテーマしかないから、見るべきものはなにもない。
 逆に、宮崎ファンは、どこをパロってるか発見するという楽しみはあるかも。
 あと、小学生か幼稚園児くらいが見るのなら、内容もわかりやすくていいかも。
 「ディズニー・アニメはどうしたのか?」と心配している人も多いだろうが、結局、ディズニー・アニメの成功は、カッツエバーグ(ディズニーからドリームワークスに移ったプロデューサー。シュレックのプロデューサー)のおかげだったということ。これについても、後日詳しく解説しましょう。

 

ゴジラ ★★★★
近年のゴジラ映画の中では傑出して良い。テーマ的に深いものがあり、大人の鑑賞にも絶える。もつろん、子供が見ても面白いだろう。やはり、金子修介監督はうまい。
 ただ細かい点には、いくつか異義あり。後日、詳細な批評をアップします。

 「とっとこハムタロー」は当然パスしたが、後からミニモニが声優として、また挿入歌を歌っていると知って愕然とした。やはり、見るべきだったか(笑)。
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シュレック ★★★★
 期待してなかっただけに、すごく良かった。ちゃんと、映画になっている。すなわち、カメラの構図とか、カット割とか、カメラの移動とかに細心の注意が払われていて、そういことにこだわる私のような映画ファンにはお薦め。同じフルCGでも『ファイナルファンタジー』とは大違いで、映画とはこうやって作るのだと勉強して欲しい。
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 ただ、映画ファンでない人(1年に1、2回しか映画を見ない人)には、この映画の本当のよさは、わからないかも。
 ディズニーに対する痛烈な批判が含まれている。私のように、ディズニー映画が大嫌いな人は、すごく楽しめる。
 もちろん、第一義的には平易な映画なので、子供でも楽しめる。私は都合により、日本語吹替え版を見てしまったが、結構良かった(笑)。
 表面的には単純な映画だか、じつは極めて深い人種的テーマが隠されている。後日、詳細な批評で解説します。

 

バニラ・スカイ
 未見