「エピソード2 クローンの攻撃」掲示板 議論別採録

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アナキンの父親は誰か?

第1弾 「ドゥークー=アナキンの父親説」


「アナキンのパパはドゥークー」説について 投稿者:ニル  投稿日: 7月 3日(水)02時26分03秒

「アナキンのパパはドゥークー」説について

ルーカス曰く「SWは、サイレント映画である」
樺沢紫苑氏曰く「SWは、映像で語る映画」

この事実は、誰もが認めるところでしょう。

SWサーガの大エンディングとなる、エピ6のラスト。ヴェイダ−とルークの戦い。
・ルークはヴェイダ−の腕を斬る。
・ヴェイダ−の腕を見ると、機械化された義手だった。
・その腕を見、ルークは はっとなり、同じく義手となった自分の手を見つめ、
「なにか」を決意する。
・ルークはライトセイバーを捨てる。

・・・言葉なしに映像のみで語る、最高の名場面の一つです。

そしてこのエンディングを、さらに感動的なものにするのが、エピ1、2、3の
大きな役目の一つであることに、異論する人は少ないと思います。

このエンディングに多くの伏線を敷くことが大切になってきます。
@エピ5のラストの、病院船でのルークの義手手術。(義手化したことの強調)
Aエピ1では、(4,5,6ではしょっちゅう見られた)腕斬りが、1回もない。
(アナキンが腕を斬られたときのシーンを浮き彫りにするためと思います)
BエピUのラストは、アナキンの義手をアップにし、強調している。
(DLP版はその義手でパドメと手を繋ぐらしい)

以上のようにこれでもかと言うくらい、エンディングへの伏線が敷かれています。

そして最重要項目。アナキンの腕は誰が斬ったの?
答えはドゥークーでした。

私はサラストでオビワンが斬る、と言う定説(?)を
信じてたのですが・・・、答えはなんと、ぽっと出のドゥークー。

大エンディングで、ルークがライトサイドに残るきっかけとなった「ヴェイダ−の義手」
は、「実はオビワンが斬ったものだった」。これで僕的には十分感動でした。
それが、「実はヴェイダ−の父だった」ならなおさら感動でしょう。

でも、ぽっと出のドゥークーでした。

映画が1977年に始まり、今の今までその謎を引っ張られたのに、2002年に急に出てきた
新キャラに、「パパだよ(^-^)」って言われても、これはちょっと納得いきません。

誤解なきように言っておくと、私はドゥークーの大ファンです。
ただ、ターキン的役割にとどめて欲しかったのですが・・・。

・・・やはり腕を斬った手前、パパでしょうか?


スカイウォーカー 投稿者:DOOKE  投稿日: 7月 3日(水)06時34分32秒

ニル様
ご推察の件、私はドウークー=アナキンの父親を
信じています。(多分EP3公開まで)
SWはスカイウォーカー家の物語です。
よってアナキンの父親が誰なのか、EP3で描かれるのは
避けられないと思います。
EP1、EP2を観る限り、ドウークーが
父親であるのが一番自然なのでは?
EP3で父親を殺したためにダークサイドに落ちたのでは?
(多分皇帝の挑発に乗って)
EP6で皇帝の挑発に乗らなかったルーク、
そのルークを見て、自分の間違いに気づき
ライトサイドに戻ってきたのでは?


アナキンの父ほか 投稿者:masato  投稿日: 7月 3日(水)11時29分07秒

はじめまして。masatoと言います。
なんか、アナキンの父=ドゥークというのが定説となりつつありますがあえて私はこんな想像をしました。

アルパチーノ、キアヌリーブス主演の「ディアボロス」という映画がありましたよね。あのパターンです。
シディアスは自分の後継者となるべき人間を選抜するためにそこら中に種をまいていた。そして然るべき人物に巡り会った時に自分の元に誘導
していった。

腕切りはたしかにアナキンの父=ドゥークの有力な根拠だと思いますがドゥークが父ではあまりにもドラマ性がない(現時点で)。仮になんら
かのドラマ(シミとドゥークの接点)がep3に用意されているとしたらあまりにもep3が膨大なストーリーとなってしまう。

どうでしょうか?。なんか掲示板の話の流れにミズを差しちゃったかもしれませんね。お許しください。

あと、アナキンのダークサイド転向はアミダラ関連ではなく、おのれの出生および単にシディアス=皇帝関連のような気もします。ep2でア
ナキンは「最強のジェダイ」になると言うんですよね。ジェダイで最強になったにもかかわらずシディアスには全く歯が立たなかったことで、
最強の力を求めてダークサイドに転向したと。ep5でルークに「ダークサイドのパワーはすばらしい」とか「ともに皇帝を倒そう」とか言っ
てますよね。そこには愛よりも力を追求した男の姿が垣間見えるような気がします。


父=ドゥークー? 投稿者:デヴァステーター  投稿日: 7月 3日(水)13時55分57秒

についてですが、ドゥークーではないに1票です。ピーター・カッシング(グランドモフ・ターキン)のような役者がいいという理由でクリストファー・リーに決定したと聞いていますが、スカイウォーカー一族のキャスティングとしては安直過ぎるのではないかと。もっともアナキンの父だとしたら、現時点では上記の理由はダミーの可能性もあるわけでなんとも言えませんが。

EP3ではアナキンの父親については特に究明されないのではと思っています。極端な話、誰でもいいのではないかと。むしろ母親(シミ)のほうに何か秘密がありそうな気がします。スカイウォーカーを名乗っているのですから。


ドゥークー問題 その他 投稿者:IQMI  投稿日: 7月 3日(水)14時15分40秒

こんにちは。
「アナキンの父=ドゥークー」説に関しては、私はやや否定的です。
というのも、「Art of 〜」などを見ると、ドゥークーというキャラクターの構想は、はじめ女シスだったらしいじゃないですか。ニルさんがおっしゃっていたように、まさに「ぽっと出のドゥークー」なんですよね。
アナキンの腕きりがルークの腕きりと重なるのは分かりますが、ダークサイドへ誘惑した相手はアナキンではなくオビ=ワンでした。
ドゥークーは10年前まで誰からも尊敬されるジェダイでした。しかも「強くあること」に異常なこだわりを持っていたようですから、むしろドゥークーがダークサイドに堕ちたこととアナキンがダークサイドに堕ちる要因を比較した方がよいのでは?と思います。
(ただ、ドゥークーはアナキン同様に背が高いことがネックです。)


ドゥークー父さん 投稿者:れもんスカイウォーカー  投稿日: 7月 3日(水)14時41分27秒

>「アナキンの父=ドゥークー」説については、
私も、確実にそう思えて来てます。

ルーカスがこんなに複雑に描いてるのに
「あくまで、子供向け。」のように、いってるのは
「歴史は繰り返す、しかしヒーロー(ルーク)は克服する。」
というのを、表現したいからで
ベーダーがルークの手を切ったように
ドゥークがアナキンの手を切った。
この時点で、「ドゥーク父」確定!と思いました。

少し無理がありますが、
ベーダー役の役者さんと、ドゥーク役の役者さんは
親子としては十分だし、体型も似てる。
クローンというには、つらいですけど(^^;)


(無題) 投稿者:ニル  投稿日: 7月 3日(水)15時38分42秒

「父親=ドゥークー?」について、様々な書込み、ありがとうございます。
前述したように、私は「父親=ドゥークー」であって欲しくないので、
皆さんの反対意見は心強いです。(笑)
でもれもんさんのおっしゃる「SWは子供向け」。やはりここが引っかかりますよね。
観客を惑わすような、いわゆる引っ掛け問題みたいな描き方はしてこないと思うんですよね。
そういう意味で父はドゥークーかなとも思いますが、
ここは希望を込めて「ドゥークーは父じゃない」説を取りたいです。
心強いのは、シルヴィさんの「父親は、輝く金髪でなくてはならない」説です。
確かにそうです。
また、デヴァステーターさんの言う
>EP3ではアナキンの父親については特に究明されないのではと思っています。極端な話、誰でもいいのではないかと。
この意見、私も初めはそう思っていたんです。
また、シミがスカイウォーカーを名乗っているので、例えばドゥークーの姓がスカイウォーカーであれば、
シミやアナキンの姓を聞いた時点でジェダイの皆は突っ込むはずですもんね。

・・・でもこうして理論だてても、どうしても「腕斬り」が残ってしまう・・・。
僕にとってやはり、腕斬りはエピ6に繋がる最重要プロットなんですよね・・・。
あー分からなくなってきた(笑)


ドゥークー父さんA 投稿者:れもんスカイウォーカー  投稿日: 7月 3日(水)16時31分41秒

「シディアス=父説」がうすくなって、良かった〜
というのが本音です。(笑)

シスの血を引きそうなシディアスの血を、
アナキン、ルーク、レイア&その子供たちが引いていると、
その後もずっと悩まされそうで・・・
EP9でハッピーエンドですっきり!になるのは、
そそのかされたドゥークの血の方が、良いです。私としては・・・
子供向きで(^^)


腕斬り 投稿者:デヴァステーター  投稿日: 7月 3日(水)16時39分59秒

父親=ドゥークー否定派として、
腕斬りはヴェイダーの腕が機械だったことへの辻褄合わせ以上のものではないと考えます(「帝国の逆襲」のシーンを彷彿させる意味もあるでしょう)。EP2で斬られず定説どおりEP3でオビ=ワンが斬ったほうが辻褄合わせとしてスマートですが、この定説はアナキンのセーバーをオビ=ワンが所有していたことからの想像だと思います。実際はEP3で、アナキンがオビ=ワンに向かってセーバーを投げ捨てることによって、ライトサイドと袂を分かつのではないかと考えています。これはもちろん「ジェダイの復讐」のルークのセーバー投げ捨てとオーバーラップします。


(無題) 投稿者:だーちゃん  投稿日: 7月 3日(水)19時36分23秒

アナキンの父=ドゥークとは僕は否定的ですね〜
シミスカイウォーカーは父親はいないと言ってましたけど、
あの意味が分んないと


アナキンの父は誰? 投稿者:樺沢紫苑  投稿日: 7月 3日(水)22時11分12秒

 さて、アナキンの父親が誰か? という問題が大きな波紋を呼んでいます。
 ここで、議論を整理してみますと、アナキンの父と考えられるのは、
1 ドゥークー
2 シディアス
3 遺伝子操作説(黒幕がドゥークーorシディアスでるあことを含む)
4 不明のまま(EP3で、アナキンの父親は明らかにされない)
5 その他
 以上、5パターンということになると思います。
 
 私は、遺伝子操作説を少し唱えましたが、割合的に示すと「不明のまま80%、遺伝子操作説20%」くらいで考えています。すなわち、「アナキンの父問題は、EP3では全く扱われないのでは」というのが、本音です。
 「不明のまま」の根拠は、スター・ウォーズのテーマからです。旧三部作は「父」の映画であり、新三部作は「母」の映画になると見ています。それによって、「父」と「母」のテーマが見事なコントラストをなし、六部作が「家族の映画」として完成するわけです。
 EP3で「父親問題」を扱ってしまうと、以前の書き込みにあったように、観客は「またか」と思うでしょう。したがって、「アナキンの父親が誰か?」という問題より、「母親となったアミダラがどうふるまうのか?」に、力点が置かれるのではないか、というのが私の予想です。
 EP2では、父親問題は全く扱われなかった。それは、ルーカスは既に「父親問題」をパスした(扱わないことに決めた)と、極めて単純に理解することができます。
 クワイ=ガンの言った「ミディ=クロリアンによる受胎」を思い出してください。「ミディ=クロリアンによる受胎」とは、一体なんだったのか? もし、「ドゥークーが父」ということになると、「ミディ=クロリアンによる受胎」を力説していたクワイ=ガンは大きな勘違いをした大バカ者ということになってしまいます。
 クワイ=ガンが言った「アナキンはフォースに調和もたらす者」という主張は実現します。したがって、「ミディ=クロリアンによる受胎」は当たらないまでも、誤答にはならないはずです。このクワイ=ガンの「ミディ=クロリアンによる受胎」に、ギリギリの範囲で食い込んでくる(誤答にならないギリギリの答え)のが、「遺伝子操作説」になります。
 EP2では、クワイ=ガンの存在が、後のジェダイ評議会に大きな影響を与えたように描かれています。EP1でのクワイ=ガンの発言を覆すような新事実は出ないのではないでしょうか。 


(無題) 投稿者:ニル  投稿日: 7月 4日(木)10時24分29秒

さて、樺沢さんが「アナキンの父親が誰か? 」の件についてまとめて頂けたので、
非常に話がクリアになりました。
そこで、私の現時点での自説を書きます。

まず結論として、樺沢さんの
>「不明のまま80%、遺伝子操作説20%」くらいで考えています。すなわち、「アナキンの父問題は、EP3では全く扱われないのでは」というのが、本音です。

私は考えた挙句、この説に同意します。
僕も、ルーカスは、アナキンの親の話は終わらせていると思います。
だいたい、私たちは、スカイウォーカー家のせいで
「フォースの強い家系の血を引く者」って設定に慣らされていますが、
本来はジェダイは、血ではなく、突然変異のようなもので現れるのが
通常のはずです。なにせ恋愛も結婚もゆるされてないのですから。
だからアナキンは、フォースの強い人間の血を引いてなくてもおかしくないです。
いやむしろその方が自然な気がします。


そして、僕個人で引っかかってるプロットは、
ドゥークーがアナキンの腕斬りをした、
と言う点です。

この部分の解釈は、以下の仮説を立てて解決します。

まず、「アナキンの腕を斬った人物=物語にとって最重要人物」
この説は私にとって外すことは出来ません。
理由は前に書いた通りです。
しかし、「最重要人物=アナキンの父」以外の重要人物設定の仮説を立てられれば、
「不明のまま80%、遺伝子操作説20%」
の説に乗ることが出来ます。

その説とは。
「エピVで、アナキンはドゥークーを殺す。」
これでコントラストが出来ると思います。
理由は以下の通りです。

<コントラスト(ダーク)>
・エピVのシス
師=パルパティーン
弟子=ドゥークー

パルパティーンは、アナキンを新たな弟子にするために、
アナキンにドゥークーを殺すよう指示する。
(もちろん、シスは師一人、弟子一人制だからです)
で、アナキンは、「自分の腕を斬った」ドゥークーを殺し、シスとなる。

<コントラスト(ライト)>
・エピ6のシス
師=パルパティーン
弟子=アナキン(ヴェイダ-)

パルパティーンは、ルークを新たな弟子にするために、
ルークにアナキンを殺すよう指示する。
で、ルークは、「自分の腕を斬った」アナキンを殺さず、ライトサイドに残る。


以上です。つまり、アナキンとルークは同じように、
「自分の腕を斬ったパルの弟子」を、殺すか否かの決定を迫られるわけです。

そしてエピ6で、アナキンの腕が自分と同じように義手になっているのを見て、
自分も父と同じ道を歩みかけているのに気付き、ライトセーバーを捨てる、
というわけです。
いかがですかね・・・。ちょっと弱いかな・・・。


家系 投稿者:デヴァステーター  投稿日: 7月 4日(木)18時54分37秒

「フォースの強い家系」で思い出しましたが、EP6でヨーダがルークにそう言ってましたよね。それ「どこまで」なんでしょうか?アナキン→ルーク(レイア)の2世代だけで「家系」というのはかなり厳しい感じがします。やっぱりEP3でアナキンの父親が描かれるという事なんでしょうか?あるいはシミがフォースが強い人物であったとか・・・。ミディ=クロリアンや遺伝子操作による生まれだったとしたら、それ「家系」って言うのか(笑)とかも考えちゃいます。EP3でヨーダはアナキンの生まれについて何かを知るのでしょうか?


conseived by the midi-chlorians ? 投稿者:りょう  投稿日: 7月 5日(金)00時56分39秒

 昨日は出張でしたので、1日ぶりにこの掲示板を見たのですが、話題についていくのがたいへんです。

 さて、樺沢さんの
> 私は、遺伝子操作説を少し唱えましたが、割合的に示すと「不明のまま80%、遺伝子操作説
>20%」くらいで考えています。すなわち、「アナキンの父問題は、EP3では全く扱われない
>のでは」というのが、本音です。

 私は「ドゥークー説40%、その他40%、遺伝子操作説20%」くらいに考えています。
 樺沢さんの「父の映画対母の映画」という見方はすごく納得できるのですが、それでもアナキンの出生がきちんと説明されないまま終わってしまったら、25年6作の大河ドラマの収まりが悪くなってしまうでしょう。父親を説明しないのなら、クワイ=ガンの「ミディ=クロリアンによる受胎」発言は不要ですし。そんな思わせぶりなことを言うから「父親探し」がヒートするわけで。

> クワイ=ガンが言った「アナキンはフォースに調和もたらす者」という主張は実現します。した
>がって、「ミディ=クロリアンによる受胎」は当たらないまでも、誤答にはならないはずです。こ
>のクワイ=ガンの「ミディ=クロリアンによる受胎」に、ギリギリの範囲で食い込んでくる(誤答
>にならないギリギリの答え)のが、「遺伝子操作説」になります。

 「ミディ=クロリアンによる受胎」は、原語では"It is possible he was conceived by the midi-chlorians."となっています。conceiveには一応、「着想する」とか「思う」とかいう意味もあるので、ここのクワイのセリフは、「彼の存在はフォースの意志かもしれない」と訳すこともできる、かもしれないのですが・・・まあこの言葉を聞いた人ヨーダやメイスはそうは取らないだろうな。
 この「超意訳バージョン」だと、クワイは別に奇天烈なことを言っているわけではないので、父親が誰であっても「間違い」にはならないですよね。

 ただ、それを聞いたヨーダやメイスが怪訝な顔はするものの、特にその点を問いただしたりしないことろが私には奇異に感じます。もしかすると、この世界には受精(fertilization)を必要としない受胎(conceive)があるのでしょうか?つまり処女受胎が。(ま、シミは処女ではなかったでしょうが・・)
 もしそういうものがこの世界では「あり得る」こととされているのであれば、アナキンの父親問題はこれで終わりでしょうね。観客が納得するかは別にして。
 樺沢さんが「完全解析本」で「無原罪性のメタファー」と書いておられましたが、それはEP1でこそ生きる言葉で、EP2以降ではアナキンは人の「原罪」そのものを象徴するダークサイドへ落ちていくわけですから、もうそのメタファーは通用しないわけです。なのでEP3ではアナキンを「原罪を背負った人間」として描き直す必要があるように思います。
 なのでEP3でアナキンの出生についての謎が明かされるのは必然のような気がするのですが・・

 ちょっと自信がなくなってきました。上の意見に自分で反論できるものな。その反論に対する再反論まで思いついてしまいました。


ミディ=クロリアン 投稿者:りょう  投稿日: 7月 5日(金)01時31分25秒

 ルーカスはミディ=クロリアンを「ミトコンドリアをイメージして設定した」と言っています。
 確かに、細胞内に共生して宿主に生命力を与えるもの、という意味でミディ=クロリアンはほとんどミトコンドリアとイコールのようにすら思えます。
 ミトコンドリアが意志を持ってホストである人を乗っ取ろうとする「パラサイト・イブ」という小説もありましたし。あの小説でのミトコンドリアとクワイの言うミディ=クロリアンは宿主への関与の仕方が違うだけで、本質的には同じもののように捉えることができます。

> クワイ=ガンが言った「アナキンはフォースに調和もたらす者」という主張は実現します。した
>がって、「ミディ=クロリアンによる受胎」は当たらないまでも、誤答にはならないはずです。こ
>のクワイ=ガンの「ミディ=クロリアンによる受胎」に、ギリギリの範囲で食い込んでくる(誤答
>にならないギリギリの答え)のが、「遺伝子操作説」になります。

 それは苦しすぎるのでは・・・
 ミディ=クロリアンは「共生体」ですから、宿主のクローニングやトランスジェニックといった操作とは関係ないはずです。
 「パラサイト・イブ」では「ミトコンドリアによる受胎」も出てきます。まさに"conceived by the mitochondria"です、あれは。でも、それって結局性交と受精でもって受胎したんですけど。
 つまり、父親が誰であっても「ミディ=クロリアンによる受胎」というのは「誤答」にはならない、と言うことは可能だと思います。逆に「クローンや遺伝子操作」にこの言葉を結びつけるのは大変困難かと思います。
 ミディ=クロリアンの性質をEP3で詳しく「科学的に」説明するのなら話は別ですが、あくまで神話的メタファーの域で「なんだかよく判らないがミトコンドリアみたいなもの」という理解のさせ方で通したいのなら(ルーカスが)、あの「ミディ=クロリアンによる受胎」という言葉は「フォースの意志」と解釈すべきだと思うのですが、だとするとクローンや遺伝子操作は馴染まないです。それらは「人の意志」で行われるものだからです。その人の意志までフォースの意志の下にある、という言い方もできるでしょうが、それはあまりにも婉曲的すぎてメタファーにもならない。

 というわけで、私はアナキンの出生について「自然交配説」を取りたいです。
 自然交配であれば、今のところやはりドゥークーが一番臭いかなというところですね。

 みなさんのご意見お待ちしています。


父親殺し 投稿者:シルヴィ  投稿日: 7月 5日(金)08時30分32秒

私は元々あんまり父親には興味がなかったのですが、ドゥークーが父ではイヤなので考察した結果
作中に実の父は登場せずに終わるという結論に達しました。
その代わりとして、EP1ではクワイ=ガン、EP2ではオビ=ワンが共に『父』の代わりとして登場します。
アナキン自身、オビを「父も同じだ」と発言しています。
そして、更にEP4において、アナキンによるオビ=ワン殺し(?)が起こるので
これを『父親殺し』と解釈することができるでしょう。
ここに『父親殺し』が成立するならば、皇帝が父である必然性は消え、(ラッキー)
EP3で『父親としてのドゥークー』が存在する理由も消えると思います。(ヤッター)
というわけで、生物学上の父はわからないまま、うやむやとなってしまうでしょう。
そう何人も父親がでてきたらややこしいですから。(既にラーズパパもいることだし)

デヴァステーターさんの『家系』への疑問ももっともですが、これはですね、え〜と
父(アナキン)も母(パドメ)もフォースが強い!ということで『家系』となったのだと思います。


雑誌「TITLE」のルーカスインタビュー 投稿者:ウィケット  投稿日: 7月 5日(金)12時29分53秒

初めまして、皆様。
ANHをリアルタイムで見て以来のファンでございます。
樺沢さんのサイトをずっと楽しんで拝見してましたが、書き込むのは初めてです。

さて、文藝春秋の雑誌「TITLE」(ワンテーママガジンで最新号のテーマがSW)に
ルーカスのインタビューが載っており、決定的なことを言ってました。
以下、概要と引用です。

聞き手から、旧3部作と新3部作が合わせ鏡のようなストーリーだと話を向けられた際、
ルーカスは、「これをバラしていいのかな(笑)」と前置きして、次のように語って
います。


  皇帝が『わが弟子を殺せ、そうすればお前は私の弟子になれる』と言ったときに
  それがはっきりする。『父を殺せ、(中略)』と言われたルークはライトセーバ
  ーを投げ捨て、『いやだ、したくない(中略)』と言う。同じ瞬間が訪れたとき、
  アナキンはそうは言わないんだ(笑)。すごく似た事件、似た誘惑、似た真実の
  暴露の時が訪れるが、二人はまったく逆の対応をするのさ。

いろいろと解釈の余地はありますが、「ここまでバラしていいのかな」と言っている
ことを考えても、ごく普通に解釈するのが自然でしょう。
新しいシスが出てきてはバラしていることにならないので、「わが弟子」は当然、
ドゥークのことでしょうし、「父を殺せ」の部分も「同じ瞬間」の『同じ』の意に
含まれていると考えられます。

うーむ、バラし過ぎでは?>ルーカス


(無題) 投稿者:ニル  投稿日: 7月 5日(金)20時09分29秒

りょうさん
>最終的に「フォースの調和」を体現する役目を負うアナキンとしては、その血筋に邪悪な血が入っていた方が筋が通ります。
> すなわち、「ドゥークー父親仮説」を補強するのでは??

この説は、どうでしょうか。ドゥークーを、邪悪な血と決められるかどうかです。

シスは2パターンの入り方があると思います。
1つ目は「ジェダイが堕ちる」。
2つ目は「初めからダークサイド」。
ダースモールは、ジェダイになることなく、初めからパルパティーンの
弟子と思いますので、「2」です。(エピT前史を小説で知る皆さん、合ってますか?)

ドゥークーは、ジェダイから堕ちたと描かれてるので「1」、ですから「血」として、果たして邪悪と言い切っていいものか、と思うのです。
ただ、「ドゥークーは、初めから悪で、それを隠してジェダイとなっていた」
と言うウラが取れれば、この説もいけるかも知れませんね。


ルーカスの発言から 投稿者:れもんスカイウォーカー  投稿日: 7月 5日(金)20時22分50秒

>ウィケットさん
>皇帝が『わが弟子を殺せ、そうすればお前は私の弟子になれる』と言ったときに
>それがはっきりする。『父を殺せ、(中略)』と言われたルークはライトセーバ
>ーを投げ捨て、『いやだ、したくない(中略)』と言う。同じ瞬間が訪れたとき、
>アナキンはそうは言わないんだ(笑)。すごく似た事件、似た誘惑、似た真実の
>暴露の時が訪れるが、二人はまったく逆の対応をするのさ。
情報、ありがとうございました。
ルーカス本人がいっているので、ドゥーク説が本命ですね。

元はといえば、テレビ東京の番組で
「ルーカスは、ある神話を研究している博士の本にもとづいているので
アナキンは、今後父殺しをするだろう。」
と予想してたことです。

そうすると、残る疑問は
アナキンが親の男女関係で生まれたのか?
(ドゥークが奴隷のシミに「私の子供を生んでくれ。報酬は必ずする。」みたいな
 愛のない間で・・・)
または、クローンや遺伝子操作で生まれたのか?

思えば、クワイガンがアナキン少年に出会った時、
アナキンに引かれ、異常なほどこだわったのは
師であるドゥークが父だったから、何かを感じてしまったんですね。


邪悪な血について補足 投稿者:りょう  投稿日: 7月 5日(金)23時45分38秒

 またまたニルさんへのレスです。

>この説は、どうでしょうか。ドゥークーを、邪悪な血と決められるかどうかです。

 これも私の説明不足というか整理不足の発言でしたので補足します。
 下に書いたように、私は感情もフォースもそれ自体はライトでもダークでもないと考えていますので、「邪悪な血」なるものは存在しないことになります。
 ですから、
>1つ目は「ジェダイが堕ちる」。
>2つ目は「初めからダークサイド」。
 という区分も私にとっては意味がありません。モールもドゥークーも「生来ダークサイドに属する人間」という意味での「邪悪な血」ではないと思います。
 たとえモールが産まれたときからパルパティーンの弟子だったとしても、ずっと疑問を抱かずにパルパティーンに仕えてきたと言うことは「ダークサイドに留まり続ける」素養があったということでしょうし、逆にドゥークーが産まれたときからパルパティーンに育てられていれば、やはりモールと同様疑問を抱かずにダークサイドに留まり続けていたと思います。

 つまり私が「邪悪な血」と言ったのは、「ダークサイドに落ちやすい素養」を指して言っていると理解して頂ければ幸いです。
 その素養が具体的に何であるか、と思うとちょっと混乱するんですけどね。アナキンを見ている限りは感情過多な性質がそうなのか、とも思いますし。ルークもかなり素質ありですよね。だからこそパルパティーンに次の弟子として目を付けられたのでしょうし。
 でも、パルパティーンのような、見事に自己抑制の利いたシスもいるから、他にも「ダークサイド適格者」の素養があるのでしょう。彼の場合は権力欲なのかな。パルパティーンを見ていると、感情をコントロールすることも、それ自体がダークフォースを遠ざけることではない、ということが判るような気がします。

 なので人間本来の属性としてライトもダークもない以上、ダークサイドに落ちた、という実績こそが重要なのであって、それは彼がダークサイドに落ちる素養があった、ということを実績として示しているわけです。
 メンタリティが遺伝するならば、その子もダークサイドに落ちやすい性質を持っている可能性が高い、そういう意味での「邪悪な血」という言葉です。

 ま、下の方にこの言葉を使った書き込みがあって、語感として気に入ったので拝借してしまったのですが、ちょっと使い方が安易だったかも。


(無題) 投稿者:ニル  投稿日: 7月 6日(土)01時16分55秒

りょうさん

邪悪な血、は言い換えて、「素養」と言うことですね。
理解いたしました。

こちらのテーマは、完全に論破されました・・・
すみませんでした(−。−;


ドゥークーは父か? 投稿者:樺沢紫苑  投稿日: 7月10日(水)19時36分33秒

 ドゥークーがアナキンの父かどうかは、現在のところ推論の域を出ません。
「TITLE」のルーカスのインタビューで、ドゥークーがアナキンの父であることを示唆することを言ったという指摘がも以前ありました。このインタビューを慎重に読んだところ、必ずしもそうとも限らないと思われます。アナキンがドゥークーを殺すようシディアスに迫られるシュチエーションは間違いないようですが、「父」という事実の暴露があるのかどうかに関しては、このインタビューからは何とも判断できません。
 インタビューは、やはり原文で読みたい。日本語に訳すと、微妙なニュアンスが全く伝わらない。拙著の中でルーカスの信頼度は「重要度4」と極めて高い扱いをしていますが、あくまでも原文での理解。訳者にスター・ウォーズの理解がない場合は、ひどい意訳になっている場合もあるので、注意したいものです。



第2弾 「オビ=ワンの父性の意味」
ほめることの意味


アナキンのダークサイドへの傾倒の考察 投稿者:ama  投稿日: 7月 8日(月)10時55分58秒

はじめましてamaといいます。
皆さんの活発な議論に参加したく投稿にいたりました。
アナキンのダークサイドへの傾倒についての様々な意見読ませていただきました。
僕の意見としては 単純に 強さへのあこがれ が主な原因としてみています。
以下にそうと感じられるポイントをいくつか・・・・。
1.旧三部作でヴェイダーがとにかくダークサイドのパワーについて言及しルークをダークサイドに誘う。
2.EP1でことあるごとにオビ=ワンはアナキンを否定する。
3.アナキンがアミダラに対する気持ちが強いのと対照するようにアミダラはアナキンに対する気持ちはあるが義務を重視する。
等などです。
1.については、旧三部作を見直せば見直すほどヴェイダーのダークサイドのパワーに対する言及が目立ちます。
ルークを誘う際にもとにかくパワーを強調します。人を何かに誘う際自分が傾倒していく形で誘うのはわれわれ現実社会
においてもごく普通のことだと思います。
2.については、これがかなり重要だと思っています。
教育者として教え子をしかってばかりではダメだと思っています。特に男の子は自尊心が強いです。
自分でそれなりに力があると思っている男の子は誰かに認められたがるもんです。
アナキンはことあるごとに自分のほうがオビ=ワンより優れているということをいいます。
これはある程度自分には自信があるけど、認めてくれる人がいないため確信にはならない。
でも自分をアピールしたいがため自分で自分を評価するしかなくなる。
これって現実社会に結構います。自分で自分のことを評価してしまう人・・。
でもそういう人ってなかなか周囲に認められないんですよね。
EP1のときもクワイ=ガンはオビ=ワンに対して非常に厳しいです。
実はこのあたりを見たとき、クワイ=ガンも師匠としてはちょっとまずいなと思いました。
でも、要所でオビ=ワンを誉めたりします。ここがポイントです。単純な話あめと鞭です。
しかしEP2でオビ=ワンはアナキンを否定してばかりです。これでは誰でも師匠に対する不満は出ます。
そこでパルパティーンの存在が効いてきます。パルパティーンはかなりアナキンのことを誉めています。
これ前述したように認められたがっているけど誰も自分を認めてくれないっていうような状態にある
男の子には相当効きます。簡単にコロッていっちゃいます。
3.についてもEP2では随所に見受けられます。
僕がこんなに君のことを思ってくれているのに君は僕より大事なものがある。
って言うのは恋に夢中になった男の子にはかなりつらいものです。
ナブーでの夜の出来事でも君は僕と同じような気持ちなの?と聞いています。(確かそうですよね?)
ジオノーシス戦争の終盤ドゥークーを追っているときアミダラが落ちたとき船を止めろといって聞かない
アナキンにオビ=ワンはアミダラならどうするといって説得します。このときのアナキンの気持ちは
かなりつらいものでしょう。
誰かに引き裂かれるというよりはどちらかの意思で離れるという方がかなり自然に感じます。
ということで、以下にアナキンがダークサイドに移る過程を予想してみました。
1.クローン戦争での立場についてアナキンとアミダラで意見の衝突。
クローン戦争が何対何の戦争なのかがポイントになるのですが
(すみません、これ僕わからないんです。何か設定あったでしょうか?)
かなり過激な方向にアナキンが向かうのではないかと思います。
これはシミがタスケンレーダーに殺されているというのがかなり効いて来ます。
ラーズの家で獣は皆殺しにしてもいいんだ。と思いっきり過激なことをいっています。
2.アミダラはアナキンと離れることになる。
上記の意見の衝突によりあなたとはやっていけないということになっても不思議ではありません。
このとき私のおなかにはあなたの子供がいるわ。なんてことになったら、アナキンの精神はめちゃくちゃになるでしょう。
3.そこにオビ=ワン登場
もちろんオビ=ワンはアミダラ側です。ここでアナキンのことを相当こけ下ろすと考えられます。
アナキンが切れても不思議ではありません。
4.アナキンがオビ=ワンにやられてしまう。
ここが問題なんですが、この時点でのアナキンの実力が問題になります。
まだ完全には覚醒していないということにします。
5.パルパティーンに助けられる。
この時点でパルパティーンに助けられれば、アナキンはもうパルパティーンの思うがままです。
どうやったって、アナキンを自分の側に引き込むことはできます。
ここでダークサイドに入っていくでしょう。
どうでしょうか?
反論等たくさんあるとお思います。
勝手に自分の意見を述べさせていただきました。
また、とんでもない長文になってしまったことをお詫びします。



「ほめる」ことの重要性 投稿者:樺沢紫苑  投稿日: 7月 9日(火)00時24分26秒

 書き込みが多すぎて、全ての人にレスがつけらなくてすいません。
 レスがないのは、「おおむね正しいので敢えて反論する必要がない」ということですから、むしろ喜んでください。

>amaさん
>アナキンのダークサイドへの傾倒の考察

 展開の詳細については、いくつか議論が分かれるでしょうが、「ほめる」に着目したのは、非常におもしろいと思います。というか、「ほめる」ことについて、私自身まとめて発表しようかと思っていたのですが、先に書かれてしまいました。
 「ほめる」というのは、子供を育てる上で不可欠な行為です。したがって、オビ=ワンのような小言親父で全く「ほめる」ことをしなければ、アナキンでなくとも真っ当なジエダイには育たないような気がします。
 それをルーカスは確信犯的にやっている。ダーク・サイドに落ちる理由の一つに、アナキンとオビ=ワンの関係悪化が関与することは間違いないのですが、それはアナキンだけが悪いということではなく、育ての親であるオビ=ワンにも少なからぬ責任があるぞ、そんな風になるのでしょう。
 「ほめる」ことに関して一つ重要な描写は、『ジェダイの復讐』のヴェイダーが、ルークを連れてきた兵士をほめていることです。このシーンは驚かされます。ヴェイダーはこの時点で、すでにダーク・サイドを抜け出すキッカケをつかんでいたということでしょう。


「ほめる」について 投稿者:明日菜  投稿日: 7月10日(水)21時53分04秒

はじめまして。皆様の熱い投稿を「うおお〜なるほど〜」と唸りながら読んでおります。
あんまり面白いので、おじゃましたくなってしまいました(^^)横やりをお許し下さいませ。

ちょっと話が戻ってしまって恐縮なのですが、オビ=ワンの教育方法の話で、オビ=ワンは小言ばっかりという話題がありましたよね。
確かに叱ってばかりでしたが、ジオノーシスでの戦いの最中に一度だけ「ほめて」いて、私は「おや?」と思ったんです。
(台詞の細かいところまでは覚えていないのですが)アナキンがクローントルーパーに「あそこを狙え!」みたいに指示を出して、飛び立とうとする敵宇宙船を見事しとめた時、オビ=ワンは「良くやった、パダワンよ」って「ほめて」いましたよね?
あそこだけほめるというのは何か意味があったのでしょうか?
メカに対する知識や技術だけは認めていたとか?

何か意味がなければわざわざ入れる必要の無い台詞のように感じたもので…
ご意見お聞かせいただければ嬉しいです。


re:「ほめる」について 投稿者:りょう  投稿日: 7月10日(水)23時16分52秒

>明日菜さん
>何か意味がなければわざわざ入れる必要の無い台詞のように感じたもので…
>ご意見お聞かせいただければ嬉しいです。

 確かに引っかかるシーンですよね。私も見ていて「何を今さら」と思いました。
 まあ考えてみると、オビ=ワンがアナキンを物語中ほとんど誉めないのは、それだけアナキンがジェダイの価値観からはみ出した人間だったからなのかなぁ、という気もします。
 もう最初のアミダラの再会シーンから口論してましたよね。でも、そのシーンも含めてアナキンとオビ=ワンが口論したり対立したりするシーンでは、「アナキンの方が正しい」とはどうも思えないシーンがほとんどでした。
 ・・・まあ、ルーカスの25年に渡る観客の教育の甲斐あって、見ている私達が「ジェダイの価値観」にどっぷり漬かっていて、その視点で映画を見てますから無理もないのですが・・・

 つまり、あのほとんど唯一の「オビ=ワンがアナキンを誉めるシーン」は、オビ=ワンは決して不公平な教師ではなく、誉めるべき時はちゃんと弟子を誉める優秀なマスターだったのだよ、という意味を含むシーンなのではないでしょうか・・・?

 あまり自信なさげなのは、このシーンがあったところでオビ=ワンに対する「小言オヤジ」という印象が変わったわけではないので・・・


ダークサイドへの誘い考 投稿者:キーノ  投稿日: 7月10日(水)23時29分56秒

amaさん、そしてりょうさん、初めまして。キーノと申します。初めてですが、以前の
書き込みを拝見して面白い視点だな〜と思い、投稿しました。
>>amaさん
>>ここでもしルークが怒りを爆発しダークサイドに転落しても結局その怒りの発端は皇帝
>>にあるわけで、皇帝に仕えるようになるってのが不自然でなりません。

> ダークサイドに落ちる、ということは「肉親や親しい人との絆が切れる」ということで>はないでしょうか?
私も「絆」には注目していましたが、アナキンがクローンだと言う説で、より私は妄想しまいました。
「愛なく生まれた子」(=クローン)は愛を渇望してやまない。愛こそアナキンの最大のトラウマなのだ、と。

アナキンは完璧なクローンとして何らかの形で、父も母もなく創造されたと考えます。
遺伝子の完全性のせいで、完全に近い存在の皇帝に傾倒する。(自分がクローンであることには無意識的にしか気づいていない)
しかし自分が何者であるのか(クローンであることの予感)考える時、アナキンは拠り所のなさに不安になる。ヒトとして生きたいと、本当の人間以上に、「絆」への思いに無意識に執着してしまう。(ここが完全なクローンを創造した人物にとっては誤算だった。)
それ故「絆」を求めてパドメを「絆」(=ヒトであること)の理想型として一目会った時(Ep1)から追い続けてしまう。

故にアナキンは、ヒトとの関係でこそ自分を保てるのだと言えるのでは?。ある意味、皇帝との関係もヒトとの「絆」の一つなのではないでしょうか?
>>なぜ皇帝には逆らえないといったのかが気になるんです。何か物理的なものがあったのか?
つまり皇帝は、アナキンにとって父親像の理想型そのものなのでは?(父の無いアナキンにはそのように映るのではないでしょうか)
よってパドメは母の理想かも(シミが居りますが・・・)。

この点に於いて、アナキンは不完全であり、脆弱で非常に不安定なのでは。
(クローントルーパーはこのようなことでは恐らく悩まないクローンらしいクローンであるのだろうと思います。)

>なので落ちた後までは「肉親を脅かされる怒り」は持続しない、のではないでしょうか。
>肉親や愛する者への情を捨ててしまえば、それを奪われることに対する怒りや悲しみから>は逃避できますから。
愛する者を脅かされる不安のない、つまり父も母もない存在こそ、完全なクローンを創造しようとした人物の理想だったと想像します。(誤算は、育ての親シミの無限の慈愛かも。クローンのアナキンが「絆」を学んでしまった!)
しかし、パドメを何らかの形で失い、オビ=ワンとも何らかの形で仲違いすることで、残る「絆」は皇帝のみとなってしまう。

>「ダークサイドに落ちるってなにさ」ってことがますます判らなくなりますし・・・
私は、アナキンはダークサイドに落ちたのではなく、ダークサイドの側に付いたというように想像しています。成り行き(=運命)がそれ以外の道を許してくれなかったのではと。
完全なクローン故に持ってしまった、不完全な“人間”への「絆」。

>つまり、あのときのベイダーの気持ちは、「ルークと戦って殺されることが自分の唯一の道」だと思ったのではないでしょうか。
私はやはりクローンでしかないのだと、ベイダーがまさに「逃避」に傾いた時、つまり人間の父としてルークの前に立つ自信が持てず、消え入りそうな時、死こそ我が道とベイダーは思ったのかもと、私もりょうさんのこのくだりは、別のとらえ方かもしれませんが共感しました。
では、長々と駄文、失礼しました。


 投稿者:樺沢紫苑  投稿日: 7月10日(水)23時52分57秒

>キーノさん
>それ故「絆」を求めてパドメを「絆」(=ヒトであること)の理想型として一目会った時(Ep1)から追い続けてしまう。

 アナキンが父も母もいないクローンという点には賛同しかねますが、「絆」という考えは非常におもしろいとおもいます。というか、正しいと思います。
 私流に言い換えると、「アナキンは自分を評価してくれる(認めてくれる)人間」を求めていた、ということになります。EP1で、シミとアミダラが、アナキンを認める人間として登場した。しかしEP2で、シミは死んでしまう。しかしEP2で、パルパティーンがアナキンを認める。オビ=ワンは、アナキンを認めない。実際、アナキンはオビ=ワンは自分を自分を認めてくれない、と不満を述べる。
 そして、EP3。アミダラはアナキンのもとからいなくなる(あるいは偽装の死か何か)。そうなったとき、アナキンを認めてくれている人間というのは、パルパティーンしかいなくなってしまう。アナキンはバルバティーンと組むしかない。
 「絆」という視点からみると、アナキンがパルパティーンに引かれていくのは、必然のように思えます。
 オビ=ワンの小言親父という描写が、「絆」という意味からも効いてくるわけです。


「絆」について 投稿者:りょう  投稿日: 7月11日(木)01時20分34秒

 キーノさんの「絆」という考え方ですが、私も樺沢さんの、
> アナキンが父も母もいないクローンという点には賛同しかねますが、「絆」という考えは非常におもしろいとおもいます。というか、正しいと思います。
 とまったく同意見です。
 というか、「クローン」という設定を持ち込まなくてもこの考えは成立しますし、いろいろ表現を変えて何度も論じられているとおり、まったく正しいと思います。

 え〜っと「またぁ?」とか言われそうですが、やはり「クローン」の話題となると突っ込まずにはいられないので、しばしお許しを。
 ところで、キーノさんの「クローン」のイメージですが、かなり誤解している部分があります。
 細かく突っ込むときりがないのですが、まず"完璧なクローン"という言葉が引っかかります。クローンとは「コピー」ですから、クローニングしてできた子は全て「完璧なクローン」です。羊のドリーも完璧なクローンですし、人間でなく動物ということであれば、現在の日本だけでも年間に相当の数の「完璧なクローン」が産まれています。
 なお、クローンがコピーである限り、「父母」も存在します。この場合、生物的な父母と遺伝的な父母は異なるかもしれませんけど。

 まあ、キーノさんの文章を読むと、アナキンは「クローン」ではなく、一から遺伝子を組み上げられて"創造された"人間、ということを言いたいのだと思いますが・・・それはクローニングとか遺伝子組み換えなどという技術とはまったく別の次元の話ですね。スペースシャトルとミレニアムファルコンくらい違う。

>しかし自分が何者であるのか(クローンであることの予感)考える時、アナキンは拠り所のなさ
>に不安になる。ヒトとして生きたいと、本当の人間以上に、「絆」への思いに無意識に執着して
>しまう。

 これが「クローン」とするとほとんど意味不明なのですが、「一から創造された」と受けるとなんとなく意味は判ります。でもこれだと、まるで「地球へ・・」ですね。まあ「地球へ・・」自体、スター・ウォーズの影響をかなり受けている作品なのですが、準主人公級の敵役(名前を失念してしまった・・・)の設定そのものです。予想に反してその敵役が最終決着を付けるところまで同じです。

 それはさておき、
>(クローントルーパーはこのようなことでは恐らく悩まないクローンらしいクローンであるのだろうと思います。)
 の部分ですが、クローンも悩むしアイデンティティは必要とするはずです。実例がないので"はずです"という言い方になりましたが、"クローンらしいクローン"という言葉がかなりクローンを誤解している、と感じましたので。
 クローントゥルーパーが黙々と死の恐怖も感じずに戦闘に赴くのは、「遺伝子操作によって自我を持たなくされている」からです。遺伝子操作されないクローンはボバですが、彼はちゃんと父親(オリジナルであるジャンゴ)との絆を基礎にしたアイデンティティを築いていますよね。

 早い話、自然界にも「クローン」は存在するのですよ。一卵性双生児がそうです。まあテロメアがどうのといったまだよく判っていないことを別にすれば、クローンと一卵性双生児はなんら変わりありません。言い換えると「一卵性双生児を作為的に作る技術」がクローンです。

 まあ仮に一から遺伝子を組み上げて人間を「創造」しても、それが人間である限り、精神構造はヒトと変わらないでしょう。すなわち、シミに育てさせればシミとの絆が生じるのは火を見るより明らかです。人との絆を持たせたくないのであれば、普通のセックスによる子供を小さい頃から親と引き離し、人と接触させないで育てれば済む話です。

>故にアナキンは、ヒトとの関係でこそ自分を保てるのだと言えるのでは?

 アナキンでなくても私達みんながそうではないですか?私達人間が人間として生きるためには、必ずアイデンティティを確立させる必要がありますが、そのアイデンティティは他人との関わりの中でしか確立できないものではないでしょうか。

 アナキンはEP1から描かれているように自己中心的な行動や思考が強く(EP2ではさらにその傾向が強い)、他人の共感を得られにくい人物です。だから余計他人の共感を渇望するのです。

 ですから、キーノさんの「絆」という考えはまったく正しいと思うのですが、「クローン」という設定が入ることによって混乱してしまっている、という印象を受けました。


オビ=ワンもろもろ 投稿者:明日菜  投稿日: 7月11日(木)22時58分24秒

>りょうさん
投稿がすごい勢いだから前の発言はもう遥か彼方の銀河系に行ってしまいましたが、お返事どうもありがとうございました!
>つまり、あのほとんど唯一の「オビ=ワンがアナキンを誉めるシーン」は、オビ=ワンは決して
>不公平な教師ではなく、誉めるべき時はちゃんと弟子を誉める優秀なマスターだったのだよ、と
>いう意味を含むシーンなのではないでしょうか・・・?

やっぱり、全6作をつなぐ中心的人物であるオビ=ワンが、「ただの小言おやじで、アナキンがダークサイドに落ちたのは全部この人のせいでした」じゃあんまりですもんね。
ルーカスがオビにフォローを入れておいたってことかなあ。

ほめるのをこのシーンにしたのは、オビ=ワンがアナキンのメカいじりを奨励していたからだろうと勝手に思っています。
ジェダイスターファイターに乗っけてたドロイドはアナキンが直した物のようですし、オビとあのドロイドは結構仲良く(?)してたし。弟子からのプレゼントみたいに感じて嬉しかったんじゃないかなあ、なんて。
アナキンも「修理をしていると心が落ち着く」って言ってたから、メカを触っているアナキンにはオビ=ワンも良いフォースを感じていたと思います。

>アナキンの父問題
樺沢さん達の言う父親的役割をオビ=ワンに負わせるという意見に一票です。
ドゥークーやパルパティーンが父というのはすごくイヤ!ってそれだけなんですけど…
シスが父親って、物語としてちょっと壊れてると思うんです(ごめんなさい感情論で(^^;もっと勉強します)
EP3でもっと親子的エピソードが出てくることを期待します。


第3弾 「父親殺しから見たエピソード3予想」


でも他に見当たらないから・・・。 投稿者:yavin4  投稿日: 7月11日(木)16時10分13秒

樺沢様、皆様
返信有難うございます。

>とても親殺し(オビワンのことを指すとして)でダークサイドに落ちたとは思えない。

オビ=ワンを父親とするのを前提にしてしまいますが。
転向要因として「親殺し」以上のインパクトを持つ事って他に見当たらない。
しかも人格にまで影響を及ぼす形で。
例えば実社会でも、「彼女にふられた」とか「友人が死んだ」等ショッキングな事はあるでしょう。
でも「親殺し」な訳です。
仮に私が親を殺したら、まずまっとうな生き方はできない。恋人にもあわす顔が無い。
そんな内面でのインパクトがアナキンをダークサイドへ転向させたような気がします。
(パドメへもあわす顔が無い)
親に対しての憎悪のはじまりがEP2で、憎悪が爆発するのがEP3なのでしょう。
常々ルーカスがEP3が暗くなると言っていたのがこの「親殺し」では?と今は思っています。
そして最終的には息子を助けることで罪を贖い、ライトサイドへ帰還を果たすと。

前の投稿で色々と否定的な事を書きましたが、私の中でEP2は予想以上に面白かったのです。
「やっぱしSWはこうでなきゃ!」という満足感もありました。
だからこそEP1でもっと語って欲しかった事が今更わかってきたんですよね。

「オビ=ワンは父親のような存在だ」の件もそうだし、他にもパルパティーンがアナキンをかっている理由ももっと明確にして欲しかった。演出上で。
やはりアナキンの少年時代からエピソードをはじめた歪みがEP2・3に大きく影響してる気がします。

個人的にはEP1を全く無かったことにしても良いので、EP2と3の内容にアナキンとオビワンの親子関係とアナキンとパドメの恋愛描写のエピソードを加え、それらを3作に散らした新3部作であれば圧倒的な映像表現も加わって期待通り新3部作であったんじゃないかと思います。
(クワイ=ガンとジャー・ジャーには悪いけどね。)

私の中ではMプロデューサーをA級戦犯ということにしています(笑)
創造主ルーカスの周囲に旧3部作のスタッフがプロデューサーレベルでもう少し関わっていれば、もっと違ったEP1が産まれた気がしてならないのです。

でも意外にEP1からファンになった人も多いのも事実。
じょじょ♪氏のサイトの掲示板は大賑わいですものね。(笑)
あの盛り上がりはEP1公開当時には無かったですから。
余談ですが、鉄人会議室での「誤字・脱字・リンク切れなどの指摘コーナー」でのじょじょ♪氏の対応が笑えます。いやとてもご苦労だとは思うんですが・・・。

樺沢さんやじょじょ♪氏のような方がインターネットに残されたSW伝導者のまさに「最後の希望」なのですね。

また気になる話題ができましたらお邪魔します。
失礼しました。


父親 投稿者:りょう  投稿日: 7月11日(木)16時19分31秒

>樺沢さん
> それと、ルーカスが断言しているのは「スター・ウォーズは子供が父親を救う物語であ
>る」ということ。ルークとアナキンとの関係性には誰もが、このテーマを見出せる。しか
>し、アナキンが父ドゥークーを殺すとなると、その理由がいかなるものであれ、スター・
>ウォーズのメインのテーマである「子供が父親を救う物語」に水をさす結果になるでしょう。

 アナキンとオビを親子と見なして、とすると、それも「子が父を救う話」とは矛盾してしまいますよね・・・
 ああ、ルークは父親を救ったけど、アナキンは父親との絆を自ら断ち切ったからダークサイドに落ちた、と考えればいいのか。なるほど、かなり納得しました。
 あ、でもそれはドゥークー父親説でも成立するんだ。

 でもなぁ・・・オビが「父親みたいなものだ」で済まされるのは、なんか誤魔化されているような気が。ちゃんと生物学的な父親も知りたいんだけど。

 EP1でのシミの「ただ私が産んだ」という言葉にどういう意味があるか・・・
 あれが単にその言葉どおりの意味だとすると、またクローンとかなんとかいろいろな「考証」が入り込む余地ができてしまうし。素直に言葉どおり受け取れというのは無理というものでしょう。
 それにシミのその言葉を素直に受け取ると、なんだかシミが人間離れした存在に感じられてしまって、EP3を見てからEP1を見直したときに「しらけてしまう」という危険もあるように思います。
 それならあそこで「父親は誰か」なんて聞かなきゃいいのに。

 EP1で見た人ほとんどが引っかかるやりとりを入れた、ということは、必ずEP3でそれを受けるシーンがあるはず、と思うのですが。
 それともあのやり取りは樺沢さんの言うように「アナキンの無原罪性」を暗示するためだけのシーンなのでしょうか。それはおかしいぞ。
 EP1の段階でそれを臭わせるのは良いのですが、結局アナキンは愛、怒り、憎悪といった「原罪」そのものによってダークサイドに落ちるわけです。ですから、あのシーンの「種明かし」はきちんとしておかないと、物語のバックボーンが崩壊しかねない。
 EP3ではあのシーンの「種明かし」はあるはず、と強く思います。どんな形で、ということにはまだ確信が持てませんが。


親殺し 投稿者:りょう  投稿日: 7月11日(木)16時33分16秒

 連続投稿で申し訳ありません。(つって既に常習犯ですが)

>yavin4さん
>転向要因として「親殺し」以上のインパクトを持つ事って他に見当たらない。

 でも、それなら「実の父親」でないと役不足じゃないかなぁ。
 「父親みたいな存在」と「実の父親」の間には、天と地ほどの違いがあると思いますが。
 仮にベイダーが、ルークが幼い頃に天涯孤独の彼を引き取って数年間育ててくれた人、という設定にしたら、「帝国の逆襲」と「ジェダイの復讐」でルークにあれほどの葛藤が生じたでしょうか??
 実際にはルークとベイダーは、EP1のデススターでの遭遇が初対面で、まともに会話をしたのは「帝国の逆襲」のあのシーンが初めてだったわけでしょう。にも拘わらずあれほどのショックと葛藤をルークに与えたのは、ベイダーが実の父親だったからでしょう。
 それをアナキンとオビの師弟関係で代用するのは、あまりにも軽すぎるような気がします。「反発」も、師に対するそれと親に対するそれは、やはり天と地ほども違いがありますから。

 ん〜。アナキンとオビの対決を「親子の対決」とするのは、考えるほど無理があるような気が・・・


オビ=ワンもろもろ 投稿者:明日菜  投稿日: 7月11日(木)22時58分24秒

>りょうさん
投稿がすごい勢いだから前の発言はもう遥か彼方の銀河系に行ってしまいましたが、お返事どうもありがとうございました!
>つまり、あのほとんど唯一の「オビ=ワンがアナキンを誉めるシーン」は、オビ=ワンは決して
>不公平な教師ではなく、誉めるべき時はちゃんと弟子を誉める優秀なマスターだったのだよ、と
>いう意味を含むシーンなのではないでしょうか・・・?

やっぱり、全6作をつなぐ中心的人物であるオビ=ワンが、「ただの小言おやじで、アナキンがダークサイドに落ちたのは全部この人のせいでした」じゃあんまりですもんね。
ルーカスがオビにフォローを入れておいたってことかなあ。

ほめるのをこのシーンにしたのは、オビ=ワンがアナキンのメカいじりを奨励していたからだろうと勝手に思っています。
ジェダイスターファイターに乗っけてたドロイドはアナキンが直した物のようですし、オビとあのドロイドは結構仲良く(?)してたし。弟子からのプレゼントみたいに感じて嬉しかったんじゃないかなあ、なんて。
アナキンも「修理をしていると心が落ち着く」って言ってたから、メカを触っているアナキンにはオビ=ワンも良いフォースを感じていたと思います。

>アナキンの父問題
樺沢さん達の言う父親的役割をオビ=ワンに負わせるという意見に一票です。
ドゥークーやパルパティーンが父というのはすごくイヤ!ってそれだけなんですけど…
シスが父親って、物語としてちょっと壊れてると思うんです(ごめんなさい感情論で(^^;もっと勉強します)
EP3でもっと親子的エピソードが出てくることを期待します。

「オビ=ワンは父親のような存在だ」 投稿者:nao  投稿日: 7月11日(木)23時09分19秒

確かに気になるセリフでしたね。
心底傾倒しているといった口振りではなかっただけに,なおさら,父と息子の相克というか,反抗期の息子という感じもある。
ダークサイド堕ちの原因を自分なりにいろいろ考えて楽しんでますが,
母の死,結婚がジェダイオーダーに触れる,オビとの確執,パルの巧みな誘導……
といったあたりだけだとどうしても弱いような気がしてなりません。
これまでにない暗い展開,にしては「宇宙版ロミオとジュリエット」風に過ぎる気もする。
オビに「父性」を見ているのだとしたら,すっきりするような気もします。

カウント・デュークー父親説もかなり魅力的ですが,腕切りも含めてそこまで2番煎じのことをやられては,ファンとしてさすがに物足りないというか,食傷というか,漫画チックというか……
腕切りで,「もしかして彼が父親?」と連想させたかった,というのが正解かも知れないとも思う。

父殺しというのは暗黒面堕ちの原因として非常にすっきりする物ではありますが,ここでも実の父と対決してしまうのでは,旧三部作とあまりにも似すぎです。
だから,yavin4さんや,樺沢さんのおっしゃるように「アナキンVSヴェイダー=父殺し」説に賛成です。
「旧三部作と同じような云々」と言ったルーカスの発言,どこまで事実を言ってるのだろう?
と非常に気に掛かるのではありますが。

パル=父親説,エピ1直後にもいろいろ出てましたね。
その時に某所で議論して出した結論
「それでは,銀河を震わせた大騒動が,ただのスカイウォーカー家お家騒動になってしまうではないか。よって,あり得ない(あって欲しくない)」
父親問題はすっきりしないままで終わるように思います。
でも,でも,まさか,ここでもクローン?
わざわざ副題に「クローンの攻撃」,ヨーダの「クローン戦争の始まりじゃ」
やけにクローンを強調してますよね。
「クローンによってフォースの強い選ばれし物を作ったことが全ての始まりであった」
あまりにも,あまりだよなあ,これじゃ。




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