『エピソード2クローンの攻撃』感想(ネタバレなし) 5月16日、『クローンの攻撃』のアメリカ公開初日、グアムまで行って『クローンの攻撃』を見てきた。 |
・映像が美しい。とにかく、映像が美しい。CGが素晴らしい。CGについては、賛否はいろいろあるかもしれない。しかし、リアルなのが優れたCGということにはならない。拙著「完全解読本」でも書いたが、本当にリアルなCGは、実写との区別がつかないため、CGだと認識することもできないわけだから・・・。今回のCGには、絵的、絵画的なものもあるが、もともと「スター・ウォーズ」はファタジーであることを考えると、ありそうもない美しい風景というのも、映画として、世界観にとてもマッチしていると思う。 今回のCGを見ると『ファントム・メナス』のCGは、単なる練習だったという気もしてくる。 |
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・音楽が素晴らしい。「スター・ウォーズ」におけるジョン・ウィリアムスの音楽が素晴らしいのは、今までの全ての作品に言えることだが、『クローンの攻撃』の音楽は、それでも敢えて、「音楽が素晴らしい」と言いたくなる。 特に、音楽が単なる雰囲気作りではなく、ストーリー・テリングの一環に組み込まれ、テーマなり重要な将来の展開を暗示している。「なるほど、ここでこの音楽か・・・」というのが、何箇所かある。 |
・当然のことながら、『ファントム・メナス』、そして旧三部作への連続性を感じさせる描写が多数あり、スター・ウォーズ・ファンには、楽しむべき点が多い。 ・恋愛描写がくどいという点を除けば、特に欠点は見当たらない。くどめの恋愛描写も、『エピソード3』との関係から見ると不可欠な描写とも考えられる。 |
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・アメリカのマスコミの評価は、かなり厳しいようだが、スター・ウォーズに何を期待しているのだろう。スター・ウォーズ・シリーズは、痛快な娯楽映画ではないのだ。最初からありえないものを期待して、スター・ウォーズを見ているとしか思えない。 ・どのくらいおもしろいかは、個人差によるとしか言えないが、現段階での世界最高峰の映像表現を見たという満足感を味わった。 |