世界一の迷宮都市、フェズ(モロッコ)と、どっちが複雑?
タイトル:イリーガスepisode4 個人評価(5段階):☆☆☆☆ 空白 戻るボタン タイトルへ戻るボタン 進むボタン

モロッコのフェズという街のメディナ(旧市街)は、世界一の迷路都市と呼ばれています。
が、このゲームも負けていません。
MSX(1)の初期のタイトルなんですが、スムーズに3D迷路の中を徘徊(汗)できるという、なかなか技術的にも優れたゲームです。

プレイヤーは、PM12:00からスタートします。
左上の時計がリアルタイムに進んでいくのと同時に、これまたリアルタイムに背景が変化していきます。(昼間→夕刻→夜…)
なんとか、迷路から脱出できれば、1面クリアです。
(迷路は、全部で10面あるようです。)

それでは、ゲームシステムを簡単に記載しておきましょう。
まず、迷路の中には、敵がいます。
この敵は、ビーム?を発射すれば、撃退できます。
ゲーム中は、常にウォンウォンと変な音が聞こえていますが、敵が近づくと、その音が変化します。
音の変化で、敵の不意打ちを防ぐのですが、音はどこから聞こえてくるのか分からないので(ステレオではないから)音が変化すると、緊張します。
(なんといっても、敵にぶつかると、一瞬でゲームオーバーになります。)
今、思えば、K社の「サイレントヒルシリーズ」のラジオのノイズの原型のような気がします…
もちろん、メーカーも製作者も違うのですが。
話が逸れました。
時刻が遅くなって、夜になると、迷路は見えなくなっていきますが(夕刻から、だんだん見づらくなってきます)赤外線ビューアーを見つけていれば、F2キーを押すことにより、使用可能です。
が…使用時間に制限があるので(内蔵電池が切れるんでしょう)いつまでも、徘徊しているわけにはいきません。
また、人間ですから、腹も減ります。
24時間経っても、迷路から脱出できない場合、タイムアウト(ゲームオーバー)になります。
(食料を見つけられれば、この限りではありません。)
ジョイスティック対応(笑)ゲームですが、当時のジョイスティック事情を考慮してか、1ボタンです。
ボタンでは、ビーム発射が出来ます。
…そして、落とし穴を回避するのに、ジャンプもしないといけない場面があるのですが、ジャンプ方法は、歩いている時に、ジョイスティック(レバー)を下にするという独特の操作方法です。
あ、忘れるところでした。オートマッピングは、もちろんありません。
方位は、昼間は、太陽の方向で判断します。
夜は、赤外線ビューアーの下に付いている矢印で判断します。

技術的な話も、少ししておきましょう。
このゲームは「SCREEN3」モードという、珍しいモードで作られています。
別名マルチカラーモードとも呼ばれていますが、なんといっても解像度が低いのが特徴です。
なんと、解像度は、横64×縦48ドット(ブロック)なんですよ。
(同時発色数は、512色中16色。 )
このソフト以外の市販ソフトで、このモードで作られた作品を、自分は知りません。

なお、このソフトは、「MSXマガジン永久保存版(1)」に収録されていますので、気になる方は、遊んでみましょう。

[補足]
エピソード4ですが、1〜3は無いみたいです。
「マイクロ・イリーガス」という作品は存在しますけど。
…と、思ったら「テセウス」が、「イリーガス」の「エピソード1」なんですねぇ。
(下の画像参照)

イリーガス・エピソード4

イリーガス・エピソード1(テセウス)


制作者:G.G.宇宙人

このページの最終更新日 2008年11月1日