放送を語る会


 第30回放送フォーラム報告

                               2008720

 隔月開催の第30回放送フォーラムが718日千駄ヶ谷区民館で開かれました。
 「『坂の上の雲』とは何か~NHKのドラマ化を機に考える~」、講師は、近現代史の第一人者・一橋大学名誉教授・中村政則氏。いつものフォーラムと趣を異にしたテーマだったためか、38名の参加者のうち初めての人が16名とこれまでにない多数の初参加者を迎えました。
 久しぶりに行ったアンケートに11名が回答を寄せてくれました。

 フォーラムを知ったのは?

「新聞催し物欄で」が4名、「会員から」3名、「友人・知人から」2名、メールが2名。「赤旗」RT欄でとりあげていただいたこと、会員などからの口コミ、それにインターネット掲示板・HP・MLなどへの掲載依頼などが効果を発揮していることがわかります。

 どんな点に期待して今回のフォーラムに参加したのか?

「来年から放送される作品『坂の上の雲』に関する興味」「NHKの『坂の上の雲』を視聴する時に多方面からの視点で見ることができると思って」「『坂の上の雲』に描かれる『日露戦争は祖国防衛戦争』という史観がNHKのドラマとなり、無批判に茶の間に入っていくことを危惧して」「司馬史観がどう評価・批評されるかに関心があった」「司馬史観における昭和天皇について」などの記述がありました。

 今日の集会に対して?

「満足した」7、「普通」3、不満1。常連の会員からは「司馬史観がおおむね判った。これから放送される番組をテーマにしたことは異色のフォーラムだった。番組を見ながらNHKを考える格好の素材になると思った」との声がありました。一方、「4点の質問に一問しか説明がなかったのは不満」「断片的で不消化に終始した。質問への丁寧な回答には納得できた」などの指摘もありました。