2006/05/27 YAMANASHI MAGLEV TEST LINE

いよいよ500km/h

約80秒で時速500km/hに到達し、約30秒間速度を維持する。
少しずつ速度を落として甲府寄りのトンネル内に停止するという。
移動距離は約18km。およそ5分間の出来事だ。
この区間の80%がトンネル内。外の景色が一番長く見える区間は見学センター付近の約1.2km。
そこを約8秒で駆け抜けるから見逃すな!だそうだ。

「まもなく、リニアエクスプレスが発車します」

録音されたアナウンスに続き、乗務員のアナウンスが補足説明。
加速は毎秒約7km/h。500km/h到達は2つ目のトンネルを出た付近。

「それでは、500km/h走行をお楽しみ下さい」

ゆっくりと甲府方面へ動き出す。モニタには、先頭車に取り付けられているカメラの映像が映し出されている。
車内テロップには、MLX01のイラストが走っている。すぐトンネルに入る。
車内テロップが速度と位置情報に変わる。40km/hからぐんぐん速度が上がる。
200km/h。まだまだ序の口。1つ目のトンネルを出た時、約280km/h。
2つ目のトンネルに入った時、約300km/h。そして次に外に出た時、見学センター前を500km/hで駆け抜けていった
3つ目のトンネルに入ってしばらく500km/h走行が続く。
想像より音が大きく、揺れる。しかし、速度が尋常でない。東海道新幹線並みだろう。
速度表示は500km/h〜501km/hの間を表示している。
後ろ向きの走行時には、カメラに付いた水滴がはっきり見えたが、今の前方視界は雨粒なんか吹き飛んでしまっている。

ふと車内を見ると、ほとんどの乗客がカメラで前方テロップの映像を撮っている。ちょっと異様な光景。
MLX01は少しずつ速度を落とし始めた。
着陸してからもゆっくり進み続ける。

モニタ画面では、曲線区間についての説明が始まった。
この実験線は、R8000mのカーブ(!)が設置されている。半径8kmのカーブなんて、ほぼ直線じゃんか。
だが、500km/hで走ると相当な横Gがかかるようで、なんと!10°のカントがつけられているという。
早い話、バンク角10度、という事。これ位のカントをつけないと、遠心力で乗り心地が悪く感じるという。
実は、今この曲線区間を走ってきたのだ。全然気づきませんでした。
再び東京方面に走り出す。
カントの角度を感じるには、トンネル内の照明が左右で違う高さになる場所だそうだ。
400km/hでカーブ区間を駆け抜けた。後ろ向きで。
着陸し、27.1km地点で停車。

モニタ画面では、実験センターの説明が始まった。制御は地上コントロールセンターで行うので運転手はいない、とか。
この時、分岐装置を側線に切換ていたのだ。
最後に、中央新幹線構想の説明ビデオ。終わる前に動き出し、約30km/hでゆっくりと見学センター搭乗口に戻っていく。
ビデオが終わると同時に停車。乗務員のアナウンスですべてのメニューが終了した事、
日本固有の技術である「MAGLEV」への理解、支援をよろしく!との事。いやー貴重な経験をしました。

・・・車内の画像は・・・無い・・・です。ずっとビデオ撮ってました・・・ 

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