今の日本の歯科医を大別すると、私は以下の三種類に分かれると思っています。
そこで、本項では上記それぞれのタイプの歯医者についての私の考えを書いてみたいと思うのですが、その前に少し申し上げておきたいことがあります。 それは・・・歯医者というものを考えるとき、以下の二点は絶対に無視できないということです。
ちなみに・・・歯科治療の大半は手作業(歯科医の手技)に依ります。それだけに、同じ薬を処方されたのであればどこの内科でもらっても同じというのとは違い、歯科医師によってその治療内容、治療結果に大きな差が出てくることは自明です。 ------------------------------------------- さて、同じ収入であれば経費が少ないほど収益は大きくなる・・・当たり前のことですね。そして、少なくとも丁寧で確実な歯科治療をするためには時間がかかるということも、いうまでもありませんね。 前述の理論を、そのまま保険診療でクラウン(冠)を作成する歯科医院に当てはめてみますと・・・クラウンの保険点数は法律で決まっていますので、収益を上げるためにはそれにかかる材料費から人件費、時間に至るまでのあらゆる経費を削減することになりす。 つまり、一歩間違うと歯科医院における経費節減は「いい加減な治療」につながることになりかねないわけです。 丁寧な根っこの治療(根管治)をし、丁寧に歯周組織のコンディションを整え、丁寧な歯冠形成と型採りを行い、丁寧に補綴物を作る・・・これらのどれひとつが欠けてもまともなクラウンは出来上がらず、結果的に長持ちしないということになるわけですが、患者さんとしては、とりあえずクラウンが完成して噛めるようになったということで納得されるわけですね。 もちろん、そのクラウンの出来を患者であるみなさんに判断して頂くというのは至難の業ではありますが、そうであるからこそ、歯科医の側に医療人としての正しい倫理観が必要なのです。 これは、保険診療に限らず自由診療においても同じことがいえるわけですが、自由診療では保険診療のように法律による規制がかかってこないぶん、その格差はより大きいともいえるでしょう。自由(自費)診療においては前述のようなことが一層シビアでなければならないのは当然であり、例えば陶材を使っったことできれいに他の歯とも色は合っているが適合(フィット)は悪いというようなクラウンが出来上がっていたのでは話にならないわけで、ある意味、自由診療の場においてこそ歯科医の真価が問われるのです。 あなたの担当医は、上記三種類のうちのどれに属する歯科医であるののか・・・確かに、これを見極めるのは難しいことかもしれません。しかし、こういった目でじっと担当医を観察してみていただくと・・・何となく、あなたの目にも見えてくるものがあるのではないかと思うのですが・・・如何でしょう!? |