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いびき(自覚のない場合も多いので、同室の方に聞いてみてください)、日中の強烈な眠気、強度の疲労感、目覚めの悪さ・・・あなたは、このような症状をお持ちではありませんか!? 今までにも、睡眠時無呼吸症候群については主にプロ・ドライバーや電車の運転士などが起こした事故の原因として報道されてきていますが、これらはこの睡眠時無呼吸症候群が原因で「運転中に、まったく自覚無く急に眠りに落ちる」といった症状が出たことによって起きた事故なのです。 無意識に眠りに落ちるところまでの極端な症状は出ていなくても、多少なりとも前述のような症状をお持ちの方の場合は、かなりのパーセンテージで睡眠時無呼吸症候群、或いはその予備軍であると診断されます。(本項の最後に、睡眠時無呼吸症候群であるかどうかを自己診断するための簡単な表を掲載しておきます。) そして、現在この睡眠時無呼吸症候群については、歯科医院で製作が可能な「スリープ・スプリント(Sleep Splint)」と呼ばれる一種のマウス・ピースが非常に有効であることが証明されています。 ついては、みなさんの中でこのような自覚症状がおありの方は、是非とも重篤な状態になる前に、是非かかりつけの歯科医院でご相談頂きたいと思います。 尚、このときの治療の流れとしましては、通常は下記のようなことになります。
ちなみに、本項で問題にしている末梢(閉塞)型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome)の原因としては、主に以下のようなものが挙げられますが、それに拍車をかける増悪因子としては喫煙や飲酒などがその典型的なものとして挙げられます。
以下に、ご自分が睡眠時無呼吸症候群であるかどうかを自己診断するための簡単な表を掲載しておきますので、やってみてください。 (下表を印刷する)
−睡眠時無呼吸症候群 簡易評価法− (Epworth Sleepiness Scale:ESS) 0:決して眠くならない 1:まれになる 2:時々なる 3:眠くなることが多い
大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療顎教室 館村 卓 助教授 講演より |