ここでは、一応「ありません!」とお答えしておきましょう。 例えば、虫歯をつくりやすいかどうかは、「歯の質」「だ液の質」「生活習慣」など、いろいろなファクターが微妙にからみあって決まります。 なぜなら、私の歯は私の口の中にあり、あなたの歯は、あなたのお口の中にあるからです。あえて「歯性」なるものがあるとしても、そんなものによる差は微々たるもので、現実にはお口の中の清掃状態・・・プラークコントロールの差こそが大きいのです。 そして、その清掃方法の最たるものが「ブラッシング」だということになるわけです。 但し、歯自体の質だけでなく遺伝性による歯の形態や歯並び(歯列)、噛み合せ(咬合状態)などをも含めて「歯性」と呼ぶのであれば、歯性というものは確かに「ある」ということになるでしょう。それは、これらの要因によって口腔内の健康な環境をどうしても維持しきれない場合があると共に、ブラッシングのしやすさ、しにくさに大きな差が出てくることがあるからです。 しかし・・・だからといって、そのせいにしていてもしかたがありませんね。このようなものについては、歯形修正、矯正治療、咬合調整、補綴治療などさまざまな方法で対処することになるわけですが、行き着くところ最後の鍵を握ってくるのは、やはりブラッシングであるということだけは間違いありません。 − 参 照 − |