歯ブラシの持ち方にもいくつかありますが、ブラシのネック(一番細い部分の部分の付け根あたりに親指を当てる方法をお教えしています。この場合、歯ブラシの腹に親指を当てるか(写真1)、背に当てるか(写真2)のどちらかで、人差し指と親指との距離をあけ(写真3)、残りの3指を添えてやります。つまり、ブラシは親指と人差し指、そして手のひら(小指の付け根に近い部分)の3点で支えるわけです。

 ちなみに、この歯ブラシには親指を当てる場所が形態的に付与されていますが、その場所はブラシ部分から少し遠すぎるようにも思います。一般的には、できるだけヘッド部分に近いところを持っていただくほうがいいと思います。

ブラシの腹に親指を当てる

ブラシの背に親指を当てる

3点把持

写真1

写真2

写真3

 私自身、ペン・グリップ(ペンを持つときのような持ち方)がTVコマーシャルなどで使われているところをよく見ますが、本来のペン・グリップ(Pen Grip・Pen Grasp)といわれるものはあれとは少々異なっており、実際にはもっとしっかりと把持するものなのです。

 ですから、あのように軽く持ってやる方式というのは、往々にして一般の方々には「上っ面のブラッシング」をさせる結果になってしまうことが懸念されますので、あまりお薦め致しません。