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歯と歯の間の歯ぐきの部分を「歯間乳頭」といいますが、この部分の歯ぐきは弱く、すぐに腫れてきます。そしてそのことによって、よりプラ−ク(歯垢)は停滞し、ますます腫れるわけです。この悪循環の結果、歯周病も虫歯もここをスタートラインにすることが多いのです。 |
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赤色の部分が歯間乳頭と呼ばれる部分です。 |
歯間乳頭部の歯と歯の間の空隙を、「鼓形空隙」といいます。この空隙に、いかに上手くブラシの毛先を行き届かせるかが、ひとつのブラッシングのコツと言えるでしょう。 また下図から、この鼓形空隙の一番くびれた部分が歯どうしの接触点だということがお分かり頂けると思いますが、歯の頬面から接触点までの距離と舌面からの距離とを比べると、下顎の奥歯の場合、ほぼ1:1なのに対して上顎の奥歯の場合は2:1くらいで、上顎では舌側からの距離の方が遠いのです。 したがって、上顎の場合には内側(口蓋側)から一層接触点方向に向けてのブラシの挿入量が必要になってきます。 |