平成18年の3月末まで、小学校の図書室で働いていました。自治体臨時職員ということで、特に司書資格もなしで勤めることができました。家庭の事情で辞めたのですが、とても楽しい5年間でした。その中で起こったある出来事、それがこのホームページのタイトルの由来です。
図書委員は、曜日ごとに当番が決まっていて、返却印を押したりする等のしごとがあります。放課後にその日の貸し出し数をクラス別に集計、日誌に記入し感想を書いて私に提出すると図書当番の仕事は終わりになります。日誌には、月日、曜日、天気、当番の名前などを書く欄があります。
今はもう中学生になったある男の子が5年生だった時のことです。放課後いつものように当番の仕事をしてもらいましたが、その日はたまたま、一緒にするはずの6年生が調理実習の後片付けで来られませんでした。一人だけになってしまったとはいえ、長期休暇用の貸し出しに備えて返却だけ受け付ける期間でしたので、集計をする必要がなく、ささっと感想を記入した日誌を渡された私は、その場で内容をチェックせず、ご苦労様と声をかけ、彼が下校するのを見送りました。
就業時間の終わりが近づき、「図書の先生からの一言」を書き入れるべく、赤ペンを手に日誌を開いた私は驚きました。「12月16日『本』曜日お天気雨〜晴れ」と記入してあったのです。驚きは、すぐに嬉しい笑いに変わりました。ステキ、なんてステキ。いいなあ、本曜日。木曜日に起こった間違いではありません。その日は火曜日でした。次の日、水曜日の当番さんがこの日誌を見て、おかしい、間違っている、変だと騒ぎましたが、私はいいじゃないと言ってそのままにしておきました。本人にもあえて聞きませんでした。なぜそう書いたか、きっと無意識だったのだろうし、無口な彼が真っ赤になって、あわてて直したりしたら大変です。本曜日と記入された日誌は、永久保存版にしなくちゃ。
そんな思い出からつけた名前です。昨日も本曜日、今日も本曜日、明日も本曜日。つまり毎日が本曜日なのです。読書週間と聞いて、「ふん、私には毎週が読書週間よ」って思った事のある人いませんか。あるいは、何年も前にあった「こども読書年」。子ども達が本に親しむ環境を整備しようと地道に努力していた人々にとっては、あれも「いまさらなに、毎年が子ども読書年、昔から」と言いたくなるものだったのではないでしょうか。かまえず、日常のひとコマとして読書を楽しんでいけたらいいなと思っています。