「怪談レストラン」シリーズ   
         怪談レストラン編集委員会・責任編集 松谷みよ子  童心社

   2006年9月現在  第44巻まで出版

 まったく宣伝しなくても、子ども達が飛びつき、口コミで次々と借りられて行く
このシリーズ、正直に言って、私も初めは先入観を持って見ていました。こん
なのばっかり借りてまったくもう。よく見ると、「責任編集 松谷みよ子」とある
ではありませんか。「龍の子太郎」や「モモちゃん」の松谷さんがなぜ?失礼
にも、他に仕事がないのだろうかとまで思ってしまいました。
 けれども、実際に何冊か読んでみると、なーんだ心配することなかった、と
胸をなでおろしました。私が子どもの頃だったら「世界に伝わる不思議なお話」
とでも題名をつけられて出版されそうな内容で、これはもう完全に編集の勝利
といえます。
 不気味な名前のレストランに迷い込み、メニューを広げてみるとそれが目次
になっているという構成が、子どもの心を上手く捕まえています。短篇集になっ
ている点も大事です。近頃は、短いお話が好まれます。一話読んだら一休みし
ないとだめなんですかね。
 「幽霊屋敷レストラン」「呪いのレストラン」など、怖そうな名前を考えるのもひ
と苦労だと思いますが、どこまでいけるか童心社さんがんばってください。

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