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ザ・インタビューズ 「書き出し文を質問し、それに続く文を書く。」
気がつけば、適当に口ずさんでいた。
いつも隣でキミが歌っていた曲。
聞き覚えがあるのに思い出せない。
ただいつも、少しばかりのほろ苦さと、
ノスタルジックな思いだけが込み上げてくる。
真剣には聞いていなかったから、歌詞は殆ど覚えていない。
キミが歌っていたメロディを、ただ適当に口ずさむだけ。
そして、不意に思い出す。聞き覚えがあるはずだ。
郷里で過ごした学校で、音楽祭の時に歌った課題曲。
何で忘れていたんだろう。どうして思い出したりしたんだろう。
ボクの隣に、もうキミはいないのに。
この曲に、更なるほろ苦さが加わった。
口ずさむたびに、失ったものの大きさを思い知る。
2014.07.13 
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