2006/05/20 ツインリンクもてぎ Q耐

待ちに待ったツインリンクもてぎで行われるQ耐のレース当日です。チームメイトであるYu1ともてぎへ向かう車中、Yu1から絶望的な発言の洗礼を受けました。数日前に行ったVTのテスト時にエンジンから異音が聞こえていたんだけど、その原因を究明する為に腰下をバラしている最中、ウォーターポンプのシールを破損してしまったらしい。このままではオイルだだ漏れ状態で、しかも決勝2日前とかなのでパーツを注文しても決勝までには交換不可能・・・そこでYu1が施した対策が液体ガスケットをシールの変わりに塗り、オイル漏れを食い止めようというもの。どう考えてもヤバヤバな状態だし、決勝完走どころか予選アタックすら危うい状況らしい。で、行きの車中では今日一日仲間のGooseチームの応援でもするか!みたいな最悪の話をしてもてぎへ向かいました。レース前から暗雲起ち込める状況です。ヤバいって。

もてぎへ着くと雨がパラパラ。マシン整備や準備をしている間に雨は止んだんだけど、路面はWET。レインタイヤなんていう高価で神様のようなタイヤは用意していないので、雨のレースになったら転倒必死でリタイヤ確実なのです。でもQ耐の予選前にはST600があるから、ラインは乾くかもっていう安易な期待を寄せるも、空模様はいつ雨が降ってきてもおかしくない感じ。うーん、天気すらも味方しないのかー。コンチクショー。受付やブリーフィングを済まして早速予選なんだけど、ブリーフィング中に「車検とフリー走行がタイムテーブル的に重なっていて満足に走行出来ていない!」というクレームが他チームから上がりました。自分もタイムスケジュールを見た時にそう思ったんだけど、この辺はもてぎ側にちゃんと検討してもらってなんとかしてもらいたいところだなー。車検と装備検査を終えて予選開始です。予選アタッカーは当然の如くYu1。エンジンのオイル漏れが心配なので100%で攻める事は出来ず、しかも路面はウェットという事とエンジンをいたわる為に他のチームは10周近くアタックする中3周のみ消化して総合予選順位は16位で、クラス予選順位は4位。あうー、絶望的だ。

ST600が終わりいよいよQ耐の決勝となり、その頃には心配していた天気も晴れ模様となり路面も完全ドライ。これは狙えるかもなー。さぁグリッド整列だ!


スタート前の様子(写真提供:千葉県自動車総合大学校様)

Gooseチームは予選14位

みずぴ〜は第2ライダーなので(ライダーは二人しかいないので第2もクソも無いのだが)、ピットのモニターからスタートを見守る事に。スタートはYu1もGooseチームも順調にいったようだ。転倒する車両もそこそこにいながらもYu1はたんたんと攻めていく。そんな中みずぴ〜はエンジンが壊れない事を祈りながらモニターを見つめる。ラップタイムは2:44辺りをコンスタントに刻んでいるようだ。そしていつのまにかクラス3位を走行中のマシンを交わし3位に浮上。さすがYu1だなーなんて思ってたらそろそろ自分の出番らしい。監督からライダー交代のサインをYu1に出したとの連絡を受けピットロードへ向かいます。Yu1がピットインしてきて、マシンの現状報告と3位に浮上した事を告げ、ここからはみずぴ〜の出番でライダー交代。Yu1には負けてられねー!


ライダー交代の為ピットインするGooseチーム

疾走するcbr(写真提供:俺達のサーキット様)

ライダーが二人しかいないし、監督やメカニックのチーム員はピットウォールに張り付いているので誰もVTチームの写真が撮れなく、掲載するのがGooseチームの写真ばかりなのはおいといて・・・マシンはフロントブレーキのタッチが少しだけ手前に来ている以外はバッチシ。とにかく攻めるぜー!タイムもサインボードによると2:44をコンスタントに叩き出している模様。よしYu1とタメ張ってるぜ。ところが交代から10分程走行後に130R出口を抜けた時にタコメーターを見るとタコメーターの針が無いー!年代モノのVTの震動にタコメーターの針が耐え切れずお亡くなりになった模様。これじゃ回転数が分からないよー!そして追い討ちを掛けるように今度はステムがガタついてきて、全コーナーの突っ込みで死にそうになる始末。そんな状態で疾走していたんだけど、サインボードには2:42の表示が・・・え?オレ速くね?走行中にGooseチームに追いつきV字コーナー立ち上がりでTKMが駆るGooseをピースサイン出しながらパス。うひひ。そして、みずぴ〜はエンジンの不調も忘れ飛ばしまくったら2位のスパーダに追いついてしまい、ダウンヒルストレートで一気にパス!ホームストレートに戻った時にはサインボードにP2の文字!やったぜ、これで2位だ!


スクリーンをゼッケンプレート代わりにしてるので変なライディングポジションのみずぴ〜(写真提供:俺達のサーキット様)
 

1位のチームには届かないかもしれないけどっていう気持ちで爆走しているとポツポツと雨が・・・路面がウェットになる中、他のチームがペースを落としても変わらないタイムを出し続け構わず攻め続け、そうこうしている内にライダー交代のサインボードが出される。そろそろガソリンが足りないか・・・ピットインして最後の仕事をYu1に託す。ところがYu1に交代後数週して雨が本降りとなり、ここでセーフティーカーがコースイン。雨は一向に止まず、むしろ雨脚を強くしそのままセーフティーカーがピットインする事無くレース終了。心配していたエンジンはなんとか持ち、レース完走出来たのは奇跡だなこりゃ。


レースを終えたVT

表彰式を待つみんな

雨の中最終リザルトを待ち、なんと結果クラス2位の総合7位。Gooseチームも単気筒クラス2位の総合10位。エビスのレースで3位表彰台は経験してるけど、今度は2位だぜ。しかも、もてぎで2位。嬉しい!Yu1も興奮を抑えきれない様子で、かなり笑みがこぼれていました。やったなー!もてギャルからシャンペンとトロフィーを受け取り、待ってましたのシャンペンファイト。酒臭いけど最高にハッピーなシャンペンシャワーだぜ!


オンボロVTでクラス2位だぜ!

Gooseチームのみんなもクラス2位で嬉しそう

勝利の余韻を残したまま表彰式は終わり、片づけをしてお帰り準備です。今回のレースはかなり運に味方された部分もあるけど、勝ちは勝ちだよね。冬のQ耐は厳しいかもしれないけど、今度はマシンを換えてスパーダで挑戦する予定です。次こそは表彰台のど真ん中だ!


タコメーターの針が無くなったVT

VTおつかれさま(写真提供:千葉県自動車総合大学校様)

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