しまなみ海道ウルトラ遠足完走記

【日程】      2007(前夜発)
【メンバ-】 くりさん、パルプさん、のーきょーさん、りかあさん、ぱんちょさん、りこさん、まじょっこさん+らむわかさん
【サポート】 PINEさん、薫さん

しまなみ海道。私はこれまで建設中の橋を糸山展望台から望み、歩いて今治から尾道、自転車で今治から多々羅大橋、もちろん車でも通った。
だが、まさか走って渡ろうとは夢にも思わなかった。

山仲間の強引な誘いが無ければ、今浸っている満足感を味わえなかったであろう。
マラソンを始めて、フル2回ハーフ2回の完走をしただけで、走力はさほど有るわけが無い。そんな私が申し込みをしたのは、山仲間のサポートを今年は受けられるからだった。
申し込んだ後も完走できるなんて思わない、私のペースで何処まで動けるかを何時も考えていた。

前夜は予想通りの睡眠不足になる。時間になったので準備に取り掛かるが、同行者もほとんど眠れなかったようだ。皆起き上がり支度している。

私は縦走をする時、何時もガムテープで足の裏を補強するが、ディクトンを塗っている人が多い。結果的にガムテープは失敗だと中間点で分かった。ランニングと縦走では水脹れになる所が違うのは何故だろう?


会場の受付には、4時前に到着する。既に大勢のランナーが準備を整え待機している。受付を済ませゼッケンを付けると、いよいよ時が来たのを感じる。

夜明けの前の福山城のスタート地点に移動すると、沢山のランナーで溢れている。

スタート時間が近づくと、海宝さんが注意点を話している、会場全体が騒がしくなって定刻通り5時に長い一日が始まった。



スタートして線路下で、りかあさんと一言交わした、以後ゴールまで話すこと無しに終わる。信号待ちで、ネットで良く読むブログの方(ミカンさん)が偶然目の前に現れ、思わず話しかけてお話しすることが出来た。
5Km辺りまで山のお話しをしながら昨年に比べて走り易い天気だと話されていた。平坦な道を意識的にゆっくり走り幾つか橋を越える。当然ペースが合わないので先に行ってもらう。私の近くには、ぱんちょさんりこさんがいた。


エイドNo15Km39:15

突然人集りがあると思ったら、そこが最初のエイドだった。喉を潤し直ぐに発った。

水路を幾つか通り、国道に出ると最初の坂道が登場する、少し前をパルプさんが快調に坂を上がっている。私は当然ここは歩きだ。



エイド
No210Km1:13:51

トンネルの中は排気ガスが充満しているので、バンダナを顔に巻いて走るが、息苦しいので止めた。2つ(?)越して降るとエイドが現れた。
乾し梅、キャンディ、その他食べたと思う?。坂道を歩き下りを走るパターンの繰り返しで最後のトンネルを抜けると大きく下って左側に折れた。応援ツアーのバスが到着しており出迎えてくれる、少し照れくさい気もする。


エイドNo315Km1:49:43

ここは楽しみにしてたエイドだ、ぶっかけうどんが噂通りとても美味しい。冷えた出汁がまた嬉しくて2杯平らげる。パルプさんもメッチャ旨いやんか〜とガツガツ食べていた

くりさん、ぱんちょさん、りこさん、まーさんも登場する。一同美味しい〜の一言。

私はお先に失礼。


エイドNo419.9Km2:33:50

コースは尾道市に入る。下った所にサポートの薫さん発見、写真を撮ってもらう、なんだか嬉しい。造船所横の海沿いの路になると前方に最初の尾道大橋が現れる。結構高い位置に架かっているなあ。近づくと蟻の行列の様にランナーを確認できた。橋の下を過ぎ右折する手前にエイドがある。オレンジ、ロールケーキなんかを一杯食べたと思う?

待機してたサポートのPINEさんにエアーサロンパスを吹き掛けてもらい、刺激された、有り難うございます!



エイドNo524.5Km2:57:06

尾道大橋手前で、係員の方が狭いので気を付けて下さいと案内があった。本当に狭くて通り難い、どう見ても歩行者を考えた構造とは思えない、何か訳があるのだろう。渡り終えると向島に入るとしまなみ海道の始まりだ。以前歩いた時に使った渡船場を探しながら走るとスイカのエイドがあった。

次々に切られるスイカを、喉が乾き始めたのでどんどん食べられる。スイカしか印象に残らなかった。後半バテて食べられなくなりそうなので、早め早めに食べるようにした。



エイドNo629Km3:34:35

町中を過ぎると海沿いの路になった。心拍計が少し高く示し始めたので、無理せず走ったこと、釣り屋さんが竿をだしてる横を走ったことしか思い出されない。

休憩所がエイドになっていて、前で頭から水を掛けてもらう。さっぱりして気持ち良い。またお腹が空いてきたので今度は一杯食べた。トマトやオレンジを頂くと体に染み込むのが分かった。



エイドNo734.7Km4:06:06

因島大橋が見えてくる。以前歩いた時は、下りの階段で膝の痛みのため橋下の公園で休んだ記憶がある。今回は上って橋に取り付くと、6年前に見た風景が重なってくる。あの時も風が吹いて心地よかったが、今日も風があり気持ちよく走れた。


因島に入り路を下るとオレンジ生絞りのエイドに到着する。絞られたジュースを頂くと体が甦るようだ、お代わりする人がほとんどで順番待ちの状態だった。アミノバイタルも摂って万全にする。

ここではサポート隊が待ち受けており、少し長目の休憩を取る。この辺りでは、パルプさんは少し疲れ気味、くりさんはマイペース、まじょっこさんも元気だ。各自まだ余裕があったと思う?



エイドNo840.1Km5:10:57

コースは島の中央部を横断するのでアップダウンがある、無理せず坂道は歩き下りだけ走ることを繰り返す。

海沿に出るとまた走り難い凹凸路になった。太陽は見えないが日差しが強くなって暑さを感じ始める、黙々と走るだけ、少し疲れてきた。そらそうでしょう、フルマラソンの距離に近づいたのだから。エイドに入ると再度頭から水を掛けてもらい、一瞬の清涼感に包まれた。中盤に備えて胃薬を飲み出発した。



エイドNo946.2Km5:51:30

本日3番目の生口大橋が見え初めてくる頃、日が指し始める。一度橋下を通り坂道を上り返すのは今までと一緒だ、何だか非常に高い所に架かっているとこの時思ったのだ。後続のまじょっこさんに手を振り橋に入る、橋の上ではカメラマンが控えており撮影用のポーズを取ってしまい、ゴール後に写真を買ってしまった。


生口島に入ると直ぐ45kmの標識があり未知の距離を走っているのだと思わず写真を撮る。平坦な道になり、暑さを感じながら行くと突然民家の軒先にエイドがあった。オレンジやトマトがここでも冷やされて美味い。縦走でもそうだが、長距離を動くとビタミンやミネラルが欲しくなってくる。たっぷり摂って出る。


エイドNo10中間地点(49.6Km6:18:50 6:33:12

前後するくりさんに付いていると、平地をボツボツ歩き始めるランナーが現れた。この区間は短いので、中間地点までは走りきるつもりで頑張ったけど、少し歩いてしまった。横の路をサポート隊の車が通り過ぎて行くのを見つけた。皆どの辺りなのか?

会場の海洋センターに近づくと、車が多く止まっている。ペースを乱さず到着すると、薫さんが待ち受けて記念撮影する。ここで先着のらむわかさんを発見、流石に余裕の表情だ。後で抜かれるからとか言って走って行った。

PINEさんはくりさんのマッサージに入る。私は小さいペットボトルを取り出して後半の水不足に備え、因島から違和感を感じていた足裏を確認すると、両足に張ったガムテープの外側に水脹れが発生していた。PINEさんに冷やしてもらいテーピングもして頂く。これが良く効き後半痛みをあまり感じることが無かった。振り返ると、このテーピングが無ければ完走してなかったと思う、PINEさんに感謝感謝。

続いて到着したまじょっこさんもテーピングを受けて、PINEさん大活躍だ。

後続のメンバーはどうなのか?パルプさんはもう直ぐ到着らしい。のーきょーさんは不明たぶん先を行ってるだろう。りかあさんは最後尾を歩いている模様だ、ぱんちょさんりこさんもやや遅れ気味みたいだった。


エイドNo1155.2Km7:23:14

昼になり日差しが強くなって暑くなってきた。前夜の寝不足で走っていると睡魔に襲われてくる、一瞬フラつきながら平山美術館の辺りでは歩きたい気持ちを抑えて走る。相変わらずくりさんは一定のペースで走り続けている。私はやっと多々羅大橋が見え始めた辺りで歩きが入り始め、以後走ったり歩いたりの状態になり、くりさんとウサギとカメの状態になった。

次のエイドは、ビーチの横にあって手前から海岸沿いの木道に入る。良く冷えたプリンのような物を頂いたと思うが忘れた。日差しが強いことしか思い出せない。

喉の渇きが早くなってきたので空きのペットボトルに補給して次の大三島に向かった。



エイドNo1261.4Km8:13:16

なかなか近づかない多々羅大橋に近づくと、ランナーが橋を背景に写真を撮ろうとしてたので撮ってあげる。取り付きの階段を、くりさんとやっと歩けると話しながら上がった

2年連続でこの橋に来てしまった。この橋を通過すると、今まで通った時の事を思い出してしまう。歩いた時、車の時、自転車の時とそれぞれ思い出が蘇る。絵になる橋だと思う。

橋を渡り終える手前でミカンさんに遭遇する、後から見てると左脚が悪そうだ、一声掛けて先に行った。テントを張ったキャンプ場やヘリコプターを見ながら下ると、カメラマンが待ち構えて撮ってくれた。道の駅なので大勢の人がいる中、ランナーが休憩して賑やかだ。どうやらミカンさんは相当悪そうだ、だが、先に出たミカンさんにその後お会いすることは無かった。

らむわかさんを再度発見する、この時間帯であれば完走は間違いないとの話だが、そんなの全く自信ない。くりさんがサポート隊と連絡を取って、膝の調子が悪いりかあさんのリタイヤが判明した。



エイドNo1366Km9:09:56

14時を過ぎ、暑さで気力が無くなって来た。トボトボ歩いて出発だ。当初の目標である60kmを超して少し安堵したと思う。ここから先は昨年通っているので読める。平地をゆっくり走っても心拍計は150台に入るので160台に入らないようにして走った。後を振り返ると、多々羅大橋が小さくなって見える、歩いていても確実にゴールに近づいているのだ。


坂道になり65kmの標識が現れた、この辺りはほとんど歩いて次の大三島大橋に上って行く。くりさんを始めとしてこの辺りを走っている女性ランナーは皆走っていてタフだ。引っ張られるようにして渡ると、エイドが見えてきた。

伯方島には2つのエイドがあって、両方ホスピタリティがとても良い。この島は観光物産に力を入れているのを感じる。まずは塩羊羹、疲れた体に塩味が良く効いてとても美味しい、4個頂いてしまった。次のソーメンを期待しつつ出た。



エイドNo1470.1Km9:41:39

坂道を下り町中に入ると、中学生(高校生?)が持ち構えハイタッチして通り過ぎる。楽しみながらやっており元気をもらえる。70kmの標識を過ぎて、エイドの手前で、ランナーのゼッケンナンバーと名前が放送されて嬉しくなった。

今度は塩味が効いたソーメンだ、これも3杯お代わりする、その他終盤に備えてここでも一杯食べた。最後に3回目の胃薬を飲んで完了。マッサージは順番待ちで諦めた。

近くでサポート隊が待っており、リタイヤしたりかあさんと何故か余裕たっぷりなのーきょーさんも居る、話を聞くと鯖街道70kmで痛めた膝の悪化で止めたらしい、意外だった。出口で女子生のハイタッチに見送られ大島に向かった。



エイドNo1575.6Km10:38:50

伯方大橋の上りで、一人のおばさんが盛んに皆に声援を送ってくれる。ご苦労様です、きっと観光関連の方だろう。当然歩いて取り付く、橋を過ぎて下って平地になるが、直ぐに歩いてしまう。この辺りの潮の流れは速くて、歩きながら見ていても飽きなかった。走ったり歩いたりの繰り返し、この先は山越えの道なので、今のうちに走っておこうと思っていると75kmを通過、少し走るとエイドがあった。

結構疲れてきた、飲み物を摂って山越えに備える。ここも歩いてスタート、走っているランナーも多いが、私は歩く。



エイドNo1680.7Km11:39:05

直ぐに坂道になり歩くランナーが多くなる。無理せず我慢して最高地点まで歩き、下り坂をゆっくり走る。心拍計は直ぐに150台後半になるが、関係なく自分の楽な状態で走った。上りで先行するくりさんをここでも抜かし、下りきって右折してバラ園を目指すと80kmの標識があった。あと20km、やっとゴールが見えてくる、しばらくしてバラ園に到着。

サポート隊が先回りしており出迎えてくれる。ここでパルプさん、まじょっこさんのリタイヤを知った。

またまた、らむわかさんを発見する、どうやら練習不足で思うようにペースが上がらないようだ。

朝から同じような物ばかり食べてるので、エイドの食事に飽きてきたことえをくりさんに話すと、なんと贅沢なと言われてしまう。最後にアミノバイタルを摂り気合を入れて出た。もちろん歩いて。

エイドNo1786.1Km12:26:40

先に出たらむわかさんを抜き、海沿いの平坦な道を進むが、疲れた体では走れない。少し走ってかなり歩くようになった。遠く来島海峡大橋を望むと絶望感に浸れる。あそこまで行くのか・・・まだまだ先は長い。。。

PINEさんがあと2kmだと声を掛けてくれたので、頑張って走りだすが直ぐに歩いてしまった。途中の自販機でペプシを買おうとすると売切れだったので、次の自販機でコーラを飲むと炭酸が口の中で広がり生き返ったようになる。少し行くと橋の下にエイドがあった

残り15km程なので飲み物とオレンジ、レモンを摂ったと思う。かなり疲労を感じ始めた。


エイドNo1891.9Km13:22:26

横の取り付き道路を自転車の案内に沿って上ってゆく。やっと橋上になって前を見ると結構な上りが見えて一気に走る気が無くなった。ここまで前後して走ったくりさんがドンドン先に行ってしまう、もはや走る気が無くなってしまい、曇り空の夕日を見ながら歩くことになった。この辺りでは、単独の人は少なくなり、小集団で走る人が増えてきた。私も集団に付こうと思うが脚が出ない。途中サポート隊の車を発見、結局ほとんど歩いてしまい大幅に時間が掛かった。やっと終わるとエイドが下に見えてきた。

何とか饅頭が有名で、一杯食べた気がする。ボーっとしてたので何したか忘れてしまった。、この辺りで夕暮れになり制限時間ギリギリになった報告があったので、まだ明るくて安心する。残り10km、確実に完走が見えてきた。あと少し頑張ろう。



エイドNo1996.2Km14:03:2

最後の下り坂を下った辺りで、突然左膝のお皿が局所的に痛くなってきた。以前打ち身をした所で、ランニングを始めて以来初めてだ。疲労が蓄積されると、思わぬ所が痛くなるものなんだ。最後に残した余力(?)を使ってゴールする予定が狂ってしまった。痛くて走れないので、ひたすら歩くと、何人かのランナーも歩いている。皆限界で走ってきたのだと納得。でも次のエイドまで非常に長く感じた。

95kmの標識を過ぎると直ぐにエイドがあった。夕暮れも間近で急いでいる、ここは軽く喉を潤しただけだ。


ゴール(100km14:42:18

軽く走ってみると痛みが弱いので、そのまま走り続けた。幹線道路から旧道に入ると歩きになる、暗闇になった人通りの無い商店街を通って、最初の通りまでが気分的に長い。残り2kmの標識を過ぎ今治城の海側の道を行き、あと1kmの標識があるまでも長く感じた。

会場に近づくに連れ、人が増え始めた。応援の人達だろう、係員に大きく左折を指示されると会場が見えてくる。大勢の人が拍手で迎えてくれ嬉しい、PINEさんも待ってくれており、最後は少し間隔を空けてゴールせよと指示される。

ついにゴールだ!

精一杯の感情を表してテープを切った。前側のゼッケンをハサミで切り取られ、自動的に抽選をするとデサント賞が当たり、ウエアを貰えたのは今日のご褒美だろう。

サポート隊を始め、リタイヤした皆も祝福してくれとても嬉しい。足底のマメと膝が持ちこたえてくれ、何とか完走できたことに感謝したい。

会場では、先ずビールを注文する、直ぐに無くなりお代わりだ。焼きそば、おでんでお腹を満たすと一息付けた。

らむわかさんも到着して、一同賑やかになった。程なくぱんちょさんりこさんもゴールして、それぞれ辛い道程を話している。ゴールするランナーを見ていると、みんな晴れ晴れとして良い顔で達成感に浸っているようだ。

長かった一日も、終わってみると呆気ない気がする。途中二度と走らないと何度も思った、もう十分だ。


あとがき

完走できた要因はいくつかある。当日の気温が低くて走り易い天候だったこと、意識して坂道を歩いたこと、食欲が無くなるのを防いだこと、適度に水分、塩分その他補給できたこと、一番大切な気持ちが途切れなかったこと、サポート隊にお世話になったこと、水脹れが潰れなかったことなど一杯あって、どれが欠けても完走出来なかっただろう。
初めての100kmマラソンを無事に終えることが出来、また新しい経験が出来た。この経験は私のベスト5に入るだろう。


    ごましお