[PC1組]
本田「…よお。…てな…はは。まいったな。
なんて言おう。
…あーその、ここ、熊本な。…放棄する。」
場が、静かになった。
本田「だから、その、放棄だ! 政府は5月中を持って、九州を撤退することにしている。
住民も、兵も、みんな一緒だ。
…あ、だから。この土地に、お別れ、しといてくれ。ひょっとしたら、もう2度と、戻ってこれなくなるかも、しれないから。
それだけ。」
[PC2組]
坂上「…結論から先にいいましょう。
政府は、九州・沖縄の放棄を決定しました。」
場が、静かになった。
坂上「…それだけです。
以上、各員は心の整理後、撤退の準備をしてください。
これから、激戦が続くことになります。」
[PC1組]
本田「それとだな…委員長。」
(以下※に続く)
[PC2組]
坂上「あとはですね…委員長。
本田先生、どうぞ。」
(以下※に続く)
※
本田「●●、おめーの上司からお呼びだ。
すぐ来い。」
準竜師「俺だ。お前達に命令を出す。
5月10日、熊本空港から重病人と怪我人、および、陸路を耐えきれないと思われる人間を乗せた飛行機を出す。
これが飛び立つまでの間、空港の手前、東町で敵を阻止せよ。
●●「…了解しました。…我々の脱出は?」
準竜師「飛行機はもう無い。
各自の判断で、士魂号を自爆放棄後、徒歩で脱出してもらおう。北に150kmほど逃げ切れば、味方の歩兵部隊と合流可能だ。」
●●「…。」
準竜師「我々は民間人を守るべきだ。違うか。」
●●「…5121小隊、了解しました。」
準竜師「結構だ。任務遂行のための装備を、可能な限りかき集めてそちらに送る。試作機だが、使えるはずだ。一番機はあけておけ。」
●●「ありがとうございます。」
準竜師「もし、お互い生きていたら、何でも好きな物をおごろう。」
●●「こんな戦争を起こさせないというのはどうですか。」
準竜師「…ふん、俺は民主制の政治家にはむかんよ。
俺は芝村だ。」
準竜師は、それだけ言うと、通信を切った。
※これが入ると、委員長は必ず朝遅刻するハメになる…か?
[PC1組]
「さびしく、なっちまったな。ここも。
…ま、いいか。火の国の最後だ。
文字どおり、派手にやろうぜ。
明日、新型と補給品が届くそうだ。」
[PC2組]
「…明日、最後の荷物が届くそうです。
もうひとふんばり、がんばりましょう。」
本田「…これが、士翼号か。」
坂上「芸術品だな。…迷彩も出来ないほど、急いでいたのか。」
本田「要らないと判断したんでしょう。
どうせ一回しか、使わないんだ。」
補給品が届きました。
最後のはなむけか○○が国連軍平和維持章を得ました。
※撤退決定の時点で司令だったNPCは自動で国連軍平和維持章を授章しますが、その日から5/10の決戦日の間に司令が入れ替わった場合、5/10決戦時点の司令にも改めて授与されます。この時にのみ出て来るメッセージ。
[サイレン]
本田「最後の作戦だな。
俺、ここまでだけど、みんな、がんばれよ、絶対生き残って、帰ってこい。」
坂上「山口で会いましょう。」
芳野「みんな…みんな。」
芳野先生は、一人づつ抱きしめると、泣いた。
生き残ったクラスメイト達が、奇麗にならんで、敬礼を決めた。
輸送機が、飛んでいった。
隣で、爆発が起きるのも構わず、委員長が、空を見上げて笑った。
司令「よし、各自、機体を放棄、脱出する!」
壬生屋「了解しました!」
瀬戸口「戦車部隊で戦車なく、あとは二本の足ときた。」
滝川「じゃあな、相棒。お前くらい座り心地のいい機体はなかったぜ。」
来須「…いそげ。」
風。
熊本から遠ざかる軍用トラックの荷台で、本田は、風を我慢しながら、目を見開いていた。
坂上「そんなに見ても、東町までは見られませんよ。」
本田「…見られるかもしれないだろ。
やってもいないのに、そんなことを言うのか。」
坂上は、本田を見るとサングラスを取った。
泣いたままの芳野の肩に、手を置く。
坂上「分かりました。では、三人で見ましょう。
私たちの生徒が、帰って来るのを。」
※ちなみに、このセリフの中で、死んだNPCがいると、そのセリフはちゃんと抜けるようです。来須で確認済。