「…あなた、プレハブの人?」
[選択1-1]
(はい)
「きゃほ、やっぱり。
[といっても、女子校に居る男の子なんて、君たちしかいないから、外れようもないか。
服も変だし。]」(以下※に続く)
[選択1-2]
(いいえ、違いますが。)
「あはは、嘘。
そんな服着て歩いてる子なんてここらへんじゃいないもの。
[それに、ここは女子校よ?]」(以下※に続く)
※
女子校の生徒は、にっこり笑うと、何かを思い出したように手に持っていた可愛い袋を差し出した。
「そうだ。…これあげる。」
手作りクッキーをもらった!
「さっき調理実習で作ったの。
校庭で料理作ってたでしょ。
みんな貧しいの?」
[選択2]
(はい。) / (いや、そんなことないですけど。)
「そうかあ。…まあいいじゃない。
何かいいことあるよ。
私みたいな綺麗なお姉さんと会うかもしれないし。」
「映(あきら)、いくよ」
「うん。…じゃあね、ばいばい。」
…行ってしまった。
映の特製クッキーをゲットした。
「あれあれ、いつか会ったね。元気にしてた?」
[選択1-1]
(はい、あきらさん。)
「あたり。どうやって調べたの?
コンピュータに侵入でもした?」
○○は、首を振った。
ただ覚えていただけだと伝える。
「へえ。すごいんだ。その記憶力、YESだね。」(以下※に続く)
[選択1-2]
(はい。ジャッキーさん。)
「だれ? その人。私は映。あきらって言うの。」(以下※に続く)
※
「男の子みたいな名前でしょ? 私の親、私が来るまで男の子だってずっと思ってたのよ。」
映は、しばらく表情をうかがうように見た後、にっこり笑った。
「合格。笑わないなんてYES。友達になろ?」
映はにっこり笑うと、窓枠に背を預けながら微笑んだ。
「私、今、整備してるんだけど、そっちの戦車って人型だよね。
どう? やっぱり手間かかる?」
[選択2]
(やっぱり可動部分が多いから。) / (うん、生体部品がね。) / (ごめん、良く分からない。)
「…ふうん。…ま、いっか。…でもやっぱり整備より戦車兵をしたいよね。」
映は、微笑んだ後、窓の外を見た。
「だれかに守られるのって好きじゃないし。
…あははは。なんてね。
…何を会ったばかりの君に言ってるんだろ。
そうだ、ひょっとして君、魔法使いでしょ。
私に魔法かけた?」
へんな人だな。
左手の多目的結晶を見ながら、映は時間を調べているようだった。顔をあげる。
「…いけない、そろそろ時間だね。
そっちもでしょ。
じゃあね、また会えるといいね。
魔法使いさん。」
…行ってしまった。
映「…あ、また会ったね、魔法使いさん。どう?
これから暇?」
[選択1-1]
(あいにく。)
映「…そう。
…ま、いいか。…今度あったら、デートしてね。…話したいこと、あるんだ。」[イベント終了]
[選択1-2]
(ええ、大丈夫ですけど)
映「うん。その態度、YESだね。
見て。」
○○「…戦車章。」
映「そう。」
映は、胸につけた徴章を、誇らしげに見せた。
映「これでもう、ね、自分が守られているとか、自分の代わりにだれかが死んでいくってことから逃げられるのよ。
食事の時ごとに、押しつぶされることもないの。
…この勲章って、ちっぽけなやつだけど、そう考えると、価値、あるよね。」
[選択2]
(胸を見たままうなずく。) / (顔を見て微笑む。)
○○「う、うん。」
映「…あ、その態度、YESじゃないっ。」
映はそう言った後、少しだけ頬を赤らめた。
映「嘘、ちょっとYES。
君って本当に魔法使いだね。
…今度はゆっくり見せてあげる。
…もう行かなきゃ。訓練するの。…じゃあ。」
映は一度振り返ると、そのまま走っていった。
女子校の生徒B「映? ああ、あの娘ね。…死んじゃったよ。
ミノタウロスに戦車ごと潰されてね。
…死体収容するのに苦労したわ。
…元々、整備員がパイロットの真似なんかするから…。」
○○「…。」
女子校の生徒B「そうだ、あなた○○って言うの?」
[選択1-1]
(はい。)
女子校の生徒B「…そう。映がよく話してた。…あいつの分まで、出世してね。…ううん。
出世はいいから、生きたほうが、喜ぶよ。
それだけ。じゃあね。」
[選択1-2]
(いいえ。)
女子校の生徒B「…そう。…悪いけど、その○○に会ったら、伝えといてくれる? 映、ずっとそいつのこと話してたって。…じゃあね。よろしく。」