急行「北極号」

2004年11月27日に日本で公開される予定になっている『ポーラー・エクスプレス』という映画があります。
原作は、クリス・ヴァン・オールズバーグの「急行「北極号」」という絵本です。
オールズバーグといえば、陰影のある幻想的な絵が魅力的ですね。

急行「北極号」は、少年が蒸気機関車に乗り、北極に住むサンタクロースに会いに行くという話です。
映画の予告編では、「北極号」が、オオカミのいる林を通りすぎたり、山をぐるぐる回って登ったりする場面が、原作の絵の通りに、忠実に再現されていました。
幻想的な雰囲気をもった映画になると思うのですが、短く単調なストーリーに、どの様に肉付けするのか興味があります。

オールバーグの別の作品の「ジュマンジ」も映画化されましたが、こちらは、双六で止まったマスに書かれていることが現実になり、何らかのアクションが起るので、特撮を使った大掛かりな見せ場がいっぱいで、それなりに楽しむことができました。

ちなみに、わたしは、オールズバーグの絵本の中では、少年が丘の上に放置されたヨットの謎を語る「西風号の遭難」が気に入っています。(04/10/14)

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C・V・オールズバーグ
絵/文
村上春樹 訳
急行「北極号」

クリスマスイブの夜、少年の家の前に、蒸気機関車が停車しました。
汽車は、サンタクロースが住むという北極点へ向かっている途中でした。
「君も来るかね?」車掌に誘われて、少年は汽車に乗り込みます。

光の魔術師(手品師ではありません)と呼ばれているオールズバーグの代表作です。
陰影の富んだ絵と、内面世界を映し出したようなストーリーが特徴です。
子供というより、むしろ大人向きの絵本と言う感じがします。

あすなろ書房 32ページ 漢 児

【関連リンク】

映画『ポーラー・エクスプレス』オフィシャルサイト (閉鎖)

ジュマンジ ほるぷ出版 32ページ 漢 児

西風号の遭難 河出書房新社 32ページ 漢 児

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