シャーロットのおくりもの

クリスマス直前の、平成18年12月23日、映画「シャーロットのおくりもの」が公開されます。
原作はE.B. ホワイトで、50年以上も昔の児童書です。
同作者の「スチュアートの大ぼうけん」も映画化されています。(06/11/26)

【追記】家族そろって、映画「シャーロットのおくりもの」を見に行ってきました。
原作に、かなり忠実で、期待どおりの面白さでした。
特にウィルバーとファーンとの間の距離感が、原作どおり絶妙に表現されていたと思います。
クモの巣張りや、動物たちのcgも良くできていましたし、雨や雪が降る場面などは詩的な雰囲気を醸し出していました。
派手でないファンタジーが好きな人には、おすすめの映画ですね。(07/01/06)

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E.B. ホワイト 作
さくま ゆみこ 訳
シャーロットのおくりもの

できそこないのブタの赤ちゃんとしてこの世に生を受けたウィルバーは、殺されるところを飼主の娘のファーンに助けられます。
命拾いしたウィルバーは、ザッカーマン農場で暮らすことになりますが、ここでも生命の危機がおとずれます。
それはクリスマス用のハムにされてしまう、ということでした。
農場で親友になったのクモのシャーロットは、落胆しているウィルバーを助けようと、ある計画を実行します。

「生と死」というのは、自然のいとなみのひとつであり、生態系はそれで成り立たっています。
人はブタを食べる、クモは虫を食べる、といった捕食行為も、生物が生きていくために必要な行為です。
でも、残飯を食べているだけのブタとしては、自分がクリスマスの食卓に上がってしまうということは、あまりにも理不尽でしょうね。

シャーロットが演じる、ささやかな奇跡に胸が熱くなりました。
映画では、どのような映像美で見せてくれるのでしょうか。

あすなろ書房 223ページ 漢

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E.B. ホワイト 作
さくま ゆみこ 訳
スチュアートの大ぼうけん

リトル夫妻の次男として生まれたスチュアートは、背丈が5センチで見た目はハツカネズミでした。
体が小さいので便利で役に立つこともあり大活躍ですが、その反面、危険にも遭遇して危機一髪の連続です。
それでも、スチュアートは家族の愛に支えられて、強くたくましく成長していきます。

映画「スチュアート・リトル」の原作です。
娯楽作品としての映画とは異なり、全編詩的な雰囲気で満ち溢れています。

前半は、体が小さくて目立たないことから起こる数々のハプニングをユーモアたっぷりに描いています。
優しい家族に囲まれて、スチュアートが自立していく様子がうかがえます。

自立したスチュアートが、旅先でさまざまな出来事と遭遇する後半は、まさにロードムービーといった感じです。

スチュアートと車寅次郎が重なってしまいました。
ビム・ベンダースや山田洋次あたりが監督していたら、かなり違った印象の映画になっていたでしょうね。

あすなろ書房 158ページ 漢

【関連リンク】

映画『シャーロットのおくりもの』オフィシャルサイト (終了)

映画『スチュアート・リトル』オフィシャルサイト (終了)

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