GNU Hurd はまだ未完成である点に注意してください。 未完成ではあっても、 Hurd を動かして作業することは可能ですが、 少し多目に努力する必要があります。 Debian GNU/Hurd プロジェクトの目標は、 Hurd の gnu-0.3 ディストリビューションを作成することにあります。 これが完成するまでの間は、 以下のディストリビューションを入手することができます。
現時点では2つの選択肢があります。 GNU/Hurd Hacker's Kit (GHHK) と Hurd の gnu-0.2 distribution です。
また、 開発者向けのリリースを ftp://alpha.gnu.org/gnu/hurd から入手することができます。 これは、 正しくコンパイル、 実行できない可能性もあります。 CVS source tree を見ることもできます。 現在のところ、 CVS リポジトリに対する anonymous アクセスはできません。
GHHK も gnu-0.2 も、 先に言及したページにある README という名前のファイルと INSTALL という名前のファイルに対するリンクを提供しています。 インストールに関連する情報については、 これらのファイルを参照してください。
GRUB は、 初心者や技術的なことには関心のないユーザにはやさしく、 かつ、 多様な環境においてエキスパートを支援するだけの柔軟性も兼ね備えた、 IBM PC 互換マシン向けのブートローダを作成しようという試みです。 これは現在のところ、 さまざまなフリーの UNIX 系オペレーティング・システムを少なくとも1つ使用しているユーザにとって最も役に立つものですが、 ほとんどの PC 用オペレーティング・システムでも使うことができます。
詳細については、 Erich Boleyn の GRUB -- GRand Unified Bootloader を参照してください。
GRUN の設定には多様なパターンがあります。 このトピックに関する全般的な情報については、 GRUB FAQ を通読するべきです。
GRUB は Hurd を起動するのに4つの引数を必要とします。 最初のうちは、 c, コマンドライン・オプションを使ってこれらの引数を対話的に入力するのが最も良いでしょう。 正しい引数が何であるかを知っているという確信があれば、 これを自動化するためにファイル /boot/grub/menu.lst を編集してください。
root=(fd0)
これは、 GRUB が探すファイルのルート・ファイル・システムです。 ここではフロッピからブートしているので、 GRUB のディスク名 (fd0)を使っています。 括弧は重要であるという点に注意してください。 これは、 以下の行の root 引数とは異なるという点に注目してください。
kernel= /boot/gnumach.gz root=sd0s4
Mach カーネルは、 Linux カーネルとほとんど同様に引数を取ります。 Mach カーネルは上に指定されたデバイス上に存在しますが、 ここでは 起動後にハード・ディスク上のルート・パーティションを使わせたいわけです。 root=sd0s4 は Mach カーネルに対して、 1番目の SCSI ディスクの4番目のパーティションを使うよう通知します。 これは Mach カーネルに渡される引数ですので、 Mach のディスク名です。 あなたの root はこれとは異なるかもしれません。 例えば、 1番目の IDE ドライブの2番目のパーティションであれば、 root=hd0s2 となります。
module= /boot/serverboot.gz
このファイルはフロッピ・ディスク上にあり、 GRUB によりロードされます。 このコマンドがブート・プロセスを開始します。
GNU Hurd 0.2 と GNU Mach 1.1.3 のソース・コードのインデックスが、 GLOBAL Project から入手可能です。 また一時期、 Andrew Archibald が、 Linux Cross-Reference Project のツール群を Hurd のソース・コードへ適用するべく取り組んでいました。