カム送り解錠(バイパス解錠)について
 最近TVなどで盛んに特集されており、また警察庁からも発表がありましたが、
  従来のピッキングやバールなどによる侵入手口のほかに
  新手のカム送り解錠なる浸入手口が懸念されています。

これは、シリンダ周囲の調整リング(前後に動くタイプ)とドアの隙間から、特殊な形状の工具で
ドアに内蔵されている錠前本体のケースを直接操作し、鍵を開けてしまう方法
で外傷がない不正開錠方法です。
ピッキング対策されている錠前を装着していても関係なく不正開錠できてしまうという手口です。
自動車で言えば、ドアとガラスの隙間から差し金工具を入れて解錠するようなやり方です。
対象となる錠前 メーカー 機種(錠前のフロント部分にある刻印(英数字)の一覧)
MIWA 「LAMA」 「BH」 「LD(SP)」
GOAL 「ASLX」 「HD」
SHOWA 「397」 「535」 「CL−30」
HORI 「1210」 「1310」 「1311」 「1171」 「1110」
HORIは型番のフロント表記がありません。
なお一部商品の対策済みケースはフロント刻印の下に「_」があります。
※上記の商品に関しては決して欠陥商品ではございません。

 対 策 方 法
@ 補助錠の取付け(ワンドア・ツーロック)
  対策案としてもっとも有効なのは、カム送り解錠が不可能な「面付補助錠」を取付け、ワンドア・ツーロック
  することが一番望ましい対策です。補助錠を取り付けることにより、ピッキングやカム送り解錠のみならず、
  バールなどの破壊解錠にも有効な対策手段となります。
  2個ついていれば解錠、破壊に対してそれだけ時間が掛かるということが言えます。複数の施錠が有効です。

補助錠が取付けられない状況や低コストで対策したい場合

Aドアに内臓されているケース錠本体の開口部分に保護金具を取付ける。
  (工具が入っても細工されないようになります。) 
  
B錠前本体を対策された製品に交換する。

Cシリンダーリングの前後の遊び(スキマ)をなくすスペーサーリングを取付ける。


以上のような対策方法がありますが、Cに対しては工具の浸入はされにくくなりますが、
根本的な対策とは言えずAかBの対策をお勧め致します。
Aが低コストでかつ効果的な対策方法です。(一度ドアから錠前を全て取外し、ケースに金具をネジ止めします。)
防犯性を重視に考えれば@が一番いい対策方法だといえます。
上記@〜Cの対策方法や対策部品については錠前メーカー・機種により費用も異なりますので、
お問い合わせの際はお使いになられている錠前の機種(刻印)のご確認の上お問い合わせください。

状況とご希望を踏まえ、よりいい対策方法、お見積もりをご提案したいと考えています。
お気軽にお問い合わせください。メールでも受付けております。

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