突哨山

北海道はゴールデンウィークの頃でもまだ寒く、桜が咲いているのも道南の一部です。ここでは、開花時期が4月下旬から5月上旬で、ちょうどゴールデンウィークの頃に開花するカタクリとエゾエンゴサク、そしてその群生地である突哨山(とつしょうざん)をご紹介します。

突哨山は旭川市の北部、比布町との境界付近にあります。国道40号線比布トンネル付近の男山公園から1kmほど北の旭川刑務所裏手までの突哨山周辺はカタクリ、エゾエンゴサクの一大群生地として有名です。


カタクリとエゾエンゴサクの群生
カタクリとエゾエンゴサクの群生

カタクリはユリ科の多年草で、10cmほどに成長し、写真のような赤紫色の花を付けます。地下茎には良質のでんぷんを含むため、この花から片栗粉という名称がつきました。


カタクリの群生
カタクリの群生

エゾエンゴサクはケシ科の多年草で、写真のような青い花を付けますが、その色は青から紫まで変化にとんでいます。地下の塊根には薬効があり、腹痛や胃潰瘍に効くそうです。カタクリとエゾエンゴサクは、まれに白花を見かけることもあり、日陰のやや湿った土地を好み、共に群生することもあります。


カタクリ

カタクリ

花の絨毯

花の絨毯

この突哨山一帯にはゴルフ場の建設計画がありましたが、バブル崩壊とともにその計画はとん挫しました。その後、競売にかけられ、しばらく買い手が付きませんでしたが、2000年5月に突哨山周辺を旭川市と比布町が約4500万円で落札し、周辺の自然が残されることが決まりました。1993年5月撮影。(Nikon F-801, Ai AF Nikkor 85mm F1.8S, 2×Teleconverter, RDPII)


試される大地
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