亜硝酸ナトリウム(亜硝酸ソーダー)の特性について
物質の特定
化学名 亜硝酸ナトリウム(Sodium Nitrite)
成分及び含有量 亜硝酸ナトリウム95〜97%
化学式又は構造式 NaNO
官報公示整理番号
(化審法,安衛法)
化審法番号 1−483
安衛法番号 1−483
CAS No. 7632−00−0
国連分類 クラス5.1(酸化性物質PG3)
国連番号 1500
危険・有害性の分類
分類の名称 酸化性物質,急性毒性物質
危険性 可燃物との接触又は加熱,衝撃等により発熱・発火する危険性がある。
有害性 眼,鼻,皮膚を激しく刺激し,薬傷を生じる。吸入又は経口摂取すると,血液に作用し,頭痛,皮膚の紅潮,めまい等が起こる。重症のときはメトヘモグロビン血症によるチアノーゼを起こし,脈が弱り,急性循環性虚脱を生ずる。意識を失い,全身痙攣を起こして,死亡することがある。皮膚からも吸収され,吸入,経口摂取した場合と同様の症状が現れる。酸により酸化窒素ガスを発生する。
環境影響 水生生物に有毒である
応急措置
目に入った場合 直ちに多量の水で15分以上洗い流し,速やかに医師の手当を受ける。
皮膚に付着した場合 直ちに汚染された衣服や靴等を脱がせる。直ちに付着又は接触部を多量の水で十分に洗い流し,医師の手当を受ける。
吸入した場合 新鮮な空気の場所に移し,直ちにうがいをさせ,安静保温に努め,速やかに医師の手当を受ける。
飲み込んだ場合 直ちにミルク,生卵等を飲ませ,それと共に吐かせ,速やかに医師の手当を受ける。意識のない場合は,口から何も与えてはならない。
火災時の措置
消火方法
周辺火災の場合,速やかに容器を安全な場所に移動する。移動不可能な場合には,容器及び周囲に散水して冷却する。
着火した場合,多量の水を用いて消火する。消火作業の際には必ず保護具を着用し,安全な距離を確保し遮蔽物を利用して行う。
消火剤 大量の水
漏出時の措置
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立ち入りを禁止する。
作業の際には必ず保護具を着用し,風下で作業をしない。
防水シート等で覆い飛散拡大防止を図る。
飛散したものは空容器に回収し,そのあとを多量の水を用いて洗い流す。この場合,濃厚な排液が河川等に排出されないように注意する。
取扱い及び保管上の注意
取扱い
保護具(防塵マスク,保護手袋,保護衣,保護眼鏡,ゴム長靴等)を着用する。
本品の付着した衣類等は洗濯しておく。
保管
冷暗所,不燃性の場所に保管し,密閉して,空気との接触を避ける。
還元性物質,酸,可燃物と混触,加熱,衝撃をさけて保管する。
取扱い及び保管上の注意
取扱い
保護具(防塵マスク,保護手袋,保護衣,保護眼鏡,ゴム長靴等)を着用する。
本品の付着した衣類等は洗濯しておく。
保管
冷暗所,不燃性の場所に保管し,密閉して,空気との接触を避ける。
還元性物質,酸,可燃物と混触,加熱,衝撃をさけて保管する。
物理/化学的性質
外観等 白色又は淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で吸湿性がある。
沸点 320℃(分解)
蒸気圧 データなし。
揮発性 なし。
融点 270℃
比重又は嵩比重 2.168
初留点 データなし。
溶解度水 44%(15℃)水溶液はアルカリ性である。
その他 エタノール,エーテルにほとんど溶けない。
危険性情報(安定性・反応性)
引火点(℃) データなし。
発火点(℃) 490℃
爆発限界 上限:データなし。
下限:データなし。
可燃性 データなし。
発火性(自然発火性,水との反応性) データなし。
酸化性 あり。
自己反応性・爆発性 データなし。
粉じん爆発性 データなし。
安定性・反応性
有機化学薬品,アンモニウム塩類,シアン化合物,可燃物と接触すると摩擦により発火又は爆発を起こす。
酸と反応し有毒ガス(二酸化窒素)を発生する。
危険性情報(安定性・反応性)
引火点(℃) データなし。
発火点(℃) 490℃
爆発限界 上限:データなし。
下限:データなし。
可燃性 データなし。
発火性(自然発火性,水との反応性) データなし。
酸化性 あり。
自己反応性・爆発性 データなし。
粉じん爆発性 データなし。
安定性・反応性
有機化学薬品,アンモニウム塩類,シアン化合物,可燃物と接触すると摩擦により発火又は爆発を起こす。
酸と反応し有毒ガス(二酸化窒素)を発生する。
環境影響情報
分解性 データなし。
蓄積性 データなし。
魚毒性 水生生物に毒性作用を及ぼす。
その他 データなし。
廃棄上の注意
水溶液(20%以下,pH5〜7)とし,攪拌下のスルファミン酸溶液に徐々に加えて分解後,中和し,多量の水で希釈して処理する。
N:規制値以内のこと。
輸送上の注意
燃焼性物質との混載禁止。
ていねいに取り扱い,破袋,漏洩等をさせない。