■ 星野村十蘢字露原山調査報告

会員の山下実さんが、「明治物産かきあげ」にある福岡県八女郡星野村の現地調査を行って下さいました。以下がその全文です

5月18日星野村十蘢字露原山の火打石の産地を確認しに、友人の佐藤勇次氏と星野村に行き、役場で確認をと思い、電話するも休みとのこと。
 村の図書館で調べても十蘢は判るが字露原山がどこなのか不明で、近くのお店に聞いて回るが判らない。

 しかし十蘢地区のすぐ横を流れる星野川に下りると大さは1mから拳大の白メノーが多数落ちている.字が露原山となっているので十蘢の高くなっている所を探してみようと池の山キャンプ場に行ってみると、駐車場のすぐよこに3m程の白メノーの原石があり、その回りを探してみると花壇の縁石や点在する石が。
 白メノーでこの石を割り、剥片で金切鋸の背を叩いて見ると、確かにハッキリとした火花が飛び火打石の役目をする事がわかり、もっと上のお茶文化舘の上に行ってみると一抱え程の白メノー原石が5、6個あり周りを探すと、そこかしこに有る事がわかり、資料として幾つか採集を行い帰ってきました。

しかし字露原山の場所は確認できず後日村の教育委員会に確認する必要があります。
 又確認した白メノーが当時採掘販売されていた物かの確認もひつようだと考えています。 気付いた点はこの白メノーがこの地域八女郡内では石器として石鏃やスクレイパー・ドリル等に使用されている事です。

研究会参加者で、送っていただいた石のサンプルを比較検討しました。その結果、この石材も広い意味では石英ではないか、という見解が多く出されました。結論は出ませんでしたが、やはり石材の名称について共通理解を作る必要があるだろうと言うことになりました。

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