翡翠と書いてかわせみと読めます。飛ぶ宝石と言われているんですからね。

昔翡翠に名前が無かった頃、かわせみを思い出し翡翠玉と名付けられましたが、いつしか『玉』は省略され、単に翡翠と呼ばれるようになりました。名付けた人たちはかわせみの青緑の羽(翠)とオレンジ色の羽(翡)から翡翠としたのです。透明度の高い翠やオレンジ色の翡翠って本当に綺麗ですね。


管理人プロフィール


はじめまして。かわせみどんです。
右の版画は二十年以上昔、ハムをしていた頃に自分で交信カード(QSL)を作った時のものです。今は局免許も切れ、交信しておりません。囲碁は小学5年生の時に近所のあんちゃんに教えてもらい、好きになったのは就職後ですが、それ程打たないので一向に強くなりません。石に興味を持ったのは小学生の頃、学研に科学と言う月刊誌があり、それに鉱物と粘土で作るアンモナイトの化石が付録でついていたためです。でも、実際に石を購入加工し始めたのは2001年頃なのです。最近はカービングにも興味が湧き少しコレクションしています。現在、顔はちょっとコケ頭は非常に薄くなりました。どうぞよろしく!


石川県

もう少しで昭和33年3月3日になるところでした。

石の加工・囲碁・歴史(特に中国)
インターネットで瑪瑙の碁石を見つけ購入しましたが、歪で気に入りませんでした。
正倉院に聖武天皇ご愛用のもくがしたんのききょくこうげこんげばちるのきしと言う
宝物があることを知っていましたので、自分も綺麗な碁石が欲しいと思っていたところ、
あるオークションで素敵な碁石を見つけたのです。それが下の薄い緑の翡翠碁石です。
黒翡翠の碁石も別ルートで手に入れました。それからはカラー碁石に興味がそそられ、
自作するに至ったのです。その間にもネフライトの碁石、白蝶貝(真珠貝)の碁石等面白
い物を見かけるとつい欲しくなり、コレクションに加えております。翡翠に興味を持ってか
らは勾玉作りもしており、自作の楽しみと将来に渡って自分の作った物がこの世に残る
と言う素晴らしさに充実した余暇活動ができる喜びを味わっています。
2005年5月、虎目石・インド翡翠・濃いオレンジ色のジャスパーの碁石もゲットしましたが
出来は悪いです。









正倉院宝物


材はシタンで、盤面の界線は象牙、17個の花形の星は花芯をツゲ、花弁は象牙
引出しの内部に亀形の碁石入れがあり一方を引けば他方も同時に出るようになっている。
各辺長49.0cm 高さ12.6cm


棊子(きし)とは碁石のこと
ばちるとは象牙の表面を染料で染め
たのち、はね彫りを施し、象牙の地色
で文様を表す 技法を指す

 木画紫檀棊局の側面を飾る象牙細工文様の一部、鹿は奈良では『神の使い』とされ、碁盤が作られたとされる中国では長寿の象徴だった。 

  描かれている『花喰鳥』は聖なる鳥で、ペルシャでは王侯貴族の身分を表すリボンを咥えているが、これが中国や日本に伝わって花を咥えて飛ぶ姿が描かれるようになった。
 赤い碁石の鳥は羽の冠を付け、一層優雅だ。
 碁石は元々150個ずつあったとされる。現在は赤が132個、紺が120個。室町幕府の将軍足利義満、義教、義政の親子孫がそれぞれ宝物を拝観した時にこっそり持ち去ったらしいと言われている。足利尊氏以来汚名が多い将軍家である。
2002年女流棋士九路盤打ち初め  決勝戦 ←棋譜が見られます。
先番:ローズクォーツ       青木 喜久代 女流最強位(当時)
後番:ブルーレースアゲート    青葉 かおり 三段      (当時)

 正倉院のカラー碁石に惹かれ、ローズクォーツとブルーレースアゲートで碁石を作りま
した。
 この碁石を通常の碁盤が使える361個全部作りたかったのですが、あまりにも大変な
ので諦めてしまいました。
 九路盤で楽しめる数だけ四年越しにやっと完成しました。自作ですから悪い形の物が
無いように作りましたが、マスターストーンには程遠いです。


碁石制作物語

まずは石のゲット
色々とネットで調べたりしていましたがやはりヤフオクでゲットしました。

 立派なローズクォーツでしょう。綺麗に磨かれてあり、カットするのが惜しかったです。
 こんな大きなものは自分でカットしても綺麗に仕上がらないので石屋さんで厚み1.2cm
位の板状にカットして貰いました。
 ブルーレースは小さいものを幾つも購入しました。そして、カットしました。
 その他にもタイガーアイやヘマタイトも購入しました。

 次は穴あけ工具
 碁石専用の工具が中々見つからず、工具屋さんでコンクリートや岩盤を開けるダイヤ
モンド工具を購入しましたが、直径が碁石より少し大きく、また電動工具の負荷も大きい
ため実用になりませんでした。↓


 ネットより碁石屋さんに聞いて、漸く黒石用コアドリルを譲ってもらえることになりまし
た。
 白髪が太く見えるように、碁石も白と黒が同じ大きさだったら白が大きく見えることにな
ります。使用する碁石が白が大きく見えるようでは困るので、白石は少し小さく作られて
います。
↓これが黒石専用コアドリルです。

  このコアドリル、碁石は那智黒で柔らかいため持ちが良いのですが、自分は石英類
に使おうとしているのです。それに、本来の使い方は大量の水が上部の穴から入り、コ
アドリルを冷却するため長持ちするのです。自分はコアドリルを水の中で使うことしか出
来ず、どれくらい持つか心配でした。心配は的中、五個くらいくり貫くと極端に切れ味が
落ちました。そこで、古代勾玉に穴を開けたときに石英を砕いた粉を使ったように、金剛
砂を使ってみようと考えました。で、工具屋さんから20kg#100の金剛砂を買ったのです。
(汗)欲しい人、安く小分けしますよぉ〜(笑)それにより、少しは切れるようになりましたが
やはり時間が掛かりすぎます。
 結局追加注文することになりました。今回はネットで碁石にぴったりのコアドリルをひす
いloveさんからの情報で知り、重宝しました。(安さが魅力)でも、寿命は五個です。
↓左がひすいloveさん紹介のコアドリル


こんな工具も特注しました。
凹面電着ダイヤモンドビットです。流石に高価な買い物でした。(目ん玉が飛び出ます)


 カットやくり貫き、それに碁石型への削りこみ、これにも相当の時間を掛けています。
 磨きより掛かっているはずです。トータル一個当り2.5〜3時間は掛かっているでしょう。
 不良となった石を合せると95個くらい作りました。とすると約210時間、8時間労働で丸
一ヶ月と言う計算になります。

 いやはや、なんとも無謀な素人の碁石つくりの巻でした。

 しかし、完成した品を見て触っていると苦労が吹っ飛びますね。
 自分にごくろうさん!





その他の単品制作碁石


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