![]()
![]()
正倉院のカラー碁石に惹かれ、ローズクォーツとブルーレースアゲートで碁石を作りま
した。
この碁石を通常の碁盤が使える361個全部作りたかったのですが、あまりにも大変な
ので諦めてしまいました。
九路盤で楽しめる数だけ四年越しにやっと完成しました。自作ですから悪い形の物が
無いように作りましたが、マスターストーンには程遠いです。
碁石制作物語
まずは石のゲット
色々とネットで調べたりしていましたがやはりヤフオクでゲットしました。
![]()
立派なローズクォーツでしょう。綺麗に磨かれてあり、カットするのが惜しかったです。
こんな大きなものは自分でカットしても綺麗に仕上がらないので石屋さんで厚み1.2cm
位の板状にカットして貰いました。
ブルーレースは小さいものを幾つも購入しました。そして、カットしました。
その他にもタイガーアイやヘマタイトも購入しました。
次は穴あけ工具
碁石専用の工具が中々見つからず、工具屋さんでコンクリートや岩盤を開けるダイヤ
モンド工具を購入しましたが、直径が碁石より少し大きく、また電動工具の負荷も大きい ため実用になりませんでした。↓ ![]()
ネットより碁石屋さんに聞いて、漸く黒石用コアドリルを譲ってもらえることになりまし
た。
白髪が太く見えるように、碁石も白と黒が同じ大きさだったら白が大きく見えることにな
ります。使用する碁石が白が大きく見えるようでは困るので、白石は少し小さく作られて います。
↓これが黒石専用コアドリルです。
![]()
このコアドリル、碁石は那智黒で柔らかいため持ちが良いのですが、自分は石英類
に使おうとしているのです。それに、本来の使い方は大量の水が上部の穴から入り、コ アドリルを冷却するため長持ちするのです。自分はコアドリルを水の中で使うことしか出 来ず、どれくらい持つか心配でした。心配は的中、五個くらいくり貫くと極端に切れ味が 落ちました。そこで、古代勾玉に穴を開けたときに石英を砕いた粉を使ったように、金剛 砂を使ってみようと考えました。で、工具屋さんから20kg#100の金剛砂を買ったのです。 (汗)欲しい人、安く小分けしますよぉ〜(笑)それにより、少しは切れるようになりましたが やはり時間が掛かりすぎます。
結局追加注文することになりました。今回はネットで碁石にぴったりのコアドリルをひす
いloveさんからの情報で知り、重宝しました。(安さが魅力)でも、寿命は五個です。
↓左がひすいloveさん紹介のコアドリル
![]()
こんな工具も特注しました。
凹面電着ダイヤモンドビットです。流石に高価な買い物でした。(目ん玉が飛び出ます)
![]()
カットやくり貫き、それに碁石型への削りこみ、これにも相当の時間を掛けています。
磨きより掛かっているはずです。トータル一個当り2.5〜3時間は掛かっているでしょう。
不良となった石を合せると95個くらい作りました。とすると約210時間、8時間労働で丸
一ヶ月と言う計算になります。
いやはや、なんとも無謀な素人の碁石つくりの巻でした。
しかし、完成した品を見て触っていると苦労が吹っ飛びますね。
自分にごくろうさん!
![]() ![]() ![]()
その他の単品制作碁石
![]() ![]()
![]() |