No12 条里制と条坊制,どう違う?
前回同様,奈良時代前後の話です。

【条里制と条坊制,どう違う?】

では,条里制と条坊制では,何が違うのでしょうか。
簡単に言うと,面積が違うのです。
当時の単位で,一町(いっちょう)の面積が違うのです。
六町が,一里,一坊です。
条里制..1町=約109m四方
条坊制..1町=約121m四方
碁盤の一つのます目(1坪)の面積(里,坊)が,違うという事です。
だいたい,平城京遷都以前は,条里制,以後は条坊制となったようです。
つまり,用語の違いでなく,実質が違うのです。これは,大問題の様に思われます。
この単位は,農民に分け与える口分田(くぶんでん)の単位でもあります。そうするとたくさんの疑問点が,出てきます。
ちょっと,現代の話にしますと,今まで,1メートルだった長さが,90センチメートルになるのと同じ事ですね。パソコン通信なら,プロトコルが,変わることと同じ事でしょうか。
ちょっと,考えついた疑問点を列挙してみます。
@ 条里制から,条坊制になったのは,正確にはいつからか?
A 農民への土地の分配は,どっちで実施したのか?
B 条坊制だとすると,以前,狭い土地を支給されて
いた農民達は,どうしたか?
(政府の対処は?)
その他,税制,農民の負担などなど,さまざまな疑問点が,涌いてきます。ただ,時間がなく,調べる事が出来なかったので,解決済みの事なのかも知れません。
私見では,土地支給は条里制,つまり耕地制,条坊制は都城制ではなかったのかと思いますが....
いづれにしろ,明確に記述している教科書はありません。
教科書に,こだわりますが,大学で,歴史を専攻でもしない限り、一般の人々は,狭い意味での歴史からは遠ざかります。だから,教科書は重要で,ごまかし,あいまいは避けるべきだと思います。
どなたか,ご存知なら,教えて頂ければ幸いです。

初稿 1986 11/20 改訂 1997 12/30

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