2002.7.17  夏潮句会 於兵庫県芦屋の稲畑邸
「TEIKO」
稲畑さんは自身を熱心なクリスチャンと思っていますか。
思っています。なかなか教会に行く暇がなくてね。
でも芦屋の家にいるときは、必ず行きますよ。自分の信仰は、しっかり持
ってますけどね。何かあると祈るわね。
自分が試練に耐えられるっていうのは、自分が耐えたんじゃなくて、自分
に与えられたお恵みによって耐えられると思っているわけです。
私の祖父がね、祖父はカトリックじゃないですけども、花鳥諷詠南無阿弥
陀仏と言ったが、宇宙の大きな力によって、自然に、あるがままにって言っ
てるのは、私の気持ちと同じですよ。
辛い時は、辛いことに耐えられる力を与えられると私は思ってますからね。
それが信仰でしょう。だけど私はくさい信仰はいやなのね。
自分がカトリックだからといって、それを表面に出すよりも自分の中で消化
して、自分のものにしていかないとね。
だから信仰を表に出した俳句は作らないの。
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