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虚子が日本の俳句界に残した功績とは。 |
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『 文化勲章をもらってますよ。俳句の世界に尽くしてきた人って虚子しかい |
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ないと思いますよ。だけど遅かったくらいですね。 |
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反対する人が一杯いたから。俳句に対する理解がない人が一杯いたからね。』 |
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どういう理由で反対したんですか。 |
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『 俳句は文学じゃないと言った人がいたんです。そりゃあ自分の名前を売る |
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ために反対する人も一杯いますよ。 |
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だけどその人達はやっぱりそれだけよね。自分の作品を見て御覧なさい。 |
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お粗末なもんですよ。やっぱり作品で勝負しなきゃ。作品を残していかな |
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いとダメね。』 |
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勲章の他にどんな功績がありますか。 |
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『 そりゃあ大きいですよ。俳句は大衆の文芸であると言ってますね。 |
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だから誰もが俳句を作って、自然に親しんできたわけですからね。それは |
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大きな功績です。 |
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やっぱり、あるがままにということや、俳句は極楽の文学であり、存問の |
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詩であるということを広めたっていうことは、大きい思うわね。 |
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俳句を作ることによって幸せになった人がたくさんいる。辛い立場にある |
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人も俳句によって救われるということですね。』 |
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次頁へつづく |
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