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| <インタビュー> 聞き手・蛭田有一 |
世界中が注目したオバマ大統領の就任式をどうご覧になりましたか。
アメリカの熱狂的な風景の背後には、アメリカやイラクやアフガン戦争で
傷つき、金融危機で経済が低迷し、アメリカの国力がここまで落ちて、
アメリカンドリームを全く享受できなくなったという、歴史的に見ても相
当深刻な危機感がありましたね。
アメリカ人はこの状況を救ってくれるリーダーとしてオバマ大統領を選択
したわけですが、救世主を迎えるといった何か宗教的な感情でこの就任
式に参加したんだと思います。
あの寒い中、私も2回ワシントンで就任式を経験しましたが、今回集まっ
た人の多くはマイノリティーですよね。
ヒスパニック、黒人、移民、もともとアメリカは移民の国ですがどちらか
というと、今まであまり社会の赤でいい生活ができなかった人たちが、新
しいリーダーの出自に自分の運命とか、自分の生活を結び付けて、新し
い時代が来たという強い感動があの熱狂的な反響になったんだと思
います。
演説そのものも宗教的な内容が強く、受け取る人も全く新しい政治指導者
が出たというより、むしろ新しい救世主が出てきたという感情が、ああ
いう熱狂的な就任式になったと思いますね。私が経験した就任式とは大分
雰囲気が違いました。
オバマ大統領の就任は多くの国々も歓迎的でいたね。
そうですね。世界を見ると先進国というのは僅かで、ほとんどは途上国
ですから。
途上国の地域の人たちは、熱狂的にこの新しいリーダーを歓迎したんだと
思います。特にヒスパニックアメリカのマイノリティーの最大の人口
ですから。
それからアフリカ、中東湾岸、アジア。つまり西ヨーロッパと日本を除く
ほとんどが途上国ですよね。
先進国は割合冷静に対応したでしょう。日本はちょっと違うんですけど。
日本は何故他の先進国と違うんですか。
日本人の持っている事情は、宗教的な背景ではないんです。
世界的に見て最も凋落しているのはアメリカと日本なんです。ここまで日
本の経済が落ち込んだ時ってないんです。
日本の政治指導者はどうも日本社会を救ってケレそうにないけど、アメリ
カと日本は、ある種一蓮托生の経済関係にあるんで、もしかしたら新し
いリーダーが我々の生活を良くしてくれるかもしれないと期待して歓迎し
たんだと思いますね。
ブッシュの言いなりになってこの有様なのに、今度はオバマに頼ろうと
いうのは情けないですね。
そうですね。これは日本人の情けないところです。
彼はインドネシアで子供のときに過ごし、ハワイでおじいさん、おばあさ
んに育てられたとはいいながら、本当にアジアを知っているのかと冷めた
感じにいずれなると思います。
日本人は熱しやすく冷めやすいですから、急速に冷めてくるしかし初めは
こういうもんです。
日本は政治的にどんな国と世界から見られているでしょうか。
日本が国際社会の中で、期待されている部分は大変大きくて、それは二
つの面があります。
ひとつは日本が持っている高い技術があり、日本は技術立国だと多くの
人が思っているわけです。つまり世界に出回っている製品を見て日本人
を感じるわけです。
エレクトロニクス、車といった素晴らしい技術。これが日本人の発想だ
ということで、それを通して日本人を見ようとするわけですね。
もうひとつは、世界の国連拠出額もアメリカに次ぎ、ODAも世界有数
で、世界中で困っている人を助けているのに、その日本があんまり政治
的に強いリーダーシップが取れないのはなんでだろうか、日本はどうい
う国になろうとしているのか、という不透明なイメージ、これが、日本に
持っている彼らのイメージなんです。
つまり素晴らしい技術を持っているのに、なんで彼らは世界に出てリーダ
ーシップを発揮しないんだろう、もっとやればいいのにという期待が途
上国にはある。日本の憲法とか仕組みを彼らは知りませんから。
彼らが日本に持っているイメージは豊かな国、お金持ち、技術があるしか
し政治的には役割を果たしてくれない日本、そういうイメージじゃないか
と思いますけど。
つまり非常に素晴らしい技術を持っているのに、なんで彼らは世界に出て
リーダーシップを発揮しないんだろう、もっとやればいいのにという期
待感が途上国にはある。日本の憲法とか仕組みを彼らは知りませんから。
彼らが日本に持っているイメージは豊かな国、お金持ち、技術がある、
しかし政治的には役割を果たしてくれない日本、そういうイメージじゃ
ないかと思います。
いつまで経ってもアメリカとの従属関係を解消できないのは何故ですか。
それは非常にはっきりしているんです。先の大戦で日本が敗戦国として
極東裁判を受けた後、アメリカから与えられた憲法、その草案は誰が書
いたかというと、マッカーサー司令部だということはハッキリしている
わけです。
その日本国憲法によって、日本は戦後軍事力を持たないという普通の国と
しては、非常にバランスを欠いた憲法を持たされてここまで来たんです。
その結果、国家の安定をアメリカに依存して戦後の経済復興をしてきた
わけです。いわば番犬を飼って豊かになってきたわけです。
今頃になって、いや日本は独立国家になるべきだと言う人がいますが、
それには先ず自らの手で憲法を改正して、日本は軍事力をきちっと持て
るという風になってから言ってくださいと言うんですけども、それはい
やなんですよ。、日本人は。
再軍備をすると過去の道を歩むことになるので、一切いやだと言いなが
らこれだけ豊かになった自分の国の利益、国民の生命財産を誰が守るん
ですかと言うと自衛隊だと言う。
ところが自衛隊は核兵器を持ちませんし、攻撃兵器も持ちませんし、北
朝鮮からミサイルが飛んできても自分では守れないんです。
国家の生存の一番基本になるところをアメリカでに依存した形でずっと
いるものですから、結局アメリカにものが言えないということになる。
森本さんはどうしたらいいと考えますか。
日本は核を持つ必要はないが、憲法を改正して自国の軍隊を憲法で明記
して、日本と日本の周辺の安定を維持するために軍事力を行使できる国
になって初めて同盟というか、イコールパートナーということがあり得
るんだと思いますね。
そのためにはどうしても乗り越えなければならない憲法改正に、手を染
めないといけないと思っています。
憲法改正して軍事力が行使できるようになって初めて独立国になれると。
戦後、こんなにアメリカに依存しておいて、今頃になって日本は独立国で
はないと言う人は僕は卑怯だと思うんですよ。
自分たちできちんと憲法を改正して、独立国としての軍事力を持つべきだ
とまず言って、しかしそれがなかなか実施できない、国民も理解しない、
それはおかしいではないか、だから日本は独立国ではないんだという論理
だったら分かるけれども、やるべきことをやらずに日本は独立国ではない
と言っているのは、家で寝っ転がってテレビを見ながら、俺のところは
貧しいのに周りが豊かなのはけしからんと言っているのと一緒で、僕は
非常に卑怯だと思いますよ。
20年後の日本のアジアにおける姿をどう予想しますか。
日本の人口はこれからゆっくりと減って、今世紀の中ごろまでには一億を
切り、労働人口も8千万人を切ると思うんです。
高校卒業生が今120万人ですが100万人を切る。その内80%が大学
及び専門学校に進学すると、残りの20%しか高校卒、中学卒で就職する
人がいないわけですね。
仮に卒業生を80万人として、その20%だと16万人ですよね。16万
人が日本の第一次産業を支えるのかということですね。
漁業や農業、いろんな職人さん、お蕎麦屋さん、花屋さん、それから自衛
隊員だって年間3万人近くの新隊員が必要なんですけど、そういう基礎的
な仕事をしてくれる人は16万人では到底まかなえなくなります。
周りの新興国がどんどん人口が増えていくのに、日本は人口が減って老齢
化し、国力が衰え、経済力も落ちていくわけです。
そういう状態になったときの日本の在り方として理想的なのは、小さくて
も豊かで安全で、アジアの国がみんな日本に家を持ちたい、日本に子供を
教育に出したい、日本に別荘を持ちたい、日本で週末を過ごしたいという
安全で環境によく、健康によく、しかも極めて快適な国になることだと思
いますね。
国力や軍事力は大したことはないが、技術や文化のセンターとして、みんな
が望ましいと思うような国に、今世紀の末までに日本を持っていくことがで
きれば、これが日本の理想なんですよ。
その時に周りの国から脅威を受けることがないように、アメリカよりはむ
しろアジアの国々との協力関係において、日本がセンターになるというこ
とです。
その場合、一緒に協力できるというのは、ライクマインデッドな国、つま
り価値観を共有できる国です。
つまり資本主義だとか平等、人権、自由、民主主義、自由貿易体制とかそ
ういうものをきちっと享受できる国と一緒になって、ひとつのアジアの大
きな協力の枠組みを作って、その中で相互依存で発展していくという
ことです。
一緒にやれるうにとして今、私の頭の中にあるのはオーストラリアです。
その次がニュージーランド、それからインド、アセアンの中でもシンガポ
―ル、やがてはタイ、それから韓国もあがってくるかもしれない。
そういう国と一緒になっていくということです。
あまりアメリカやヨーロッパに依存せうに、膨大なこの地域の人口の中で、
資金と金融と経済を動かして、みんなで豊かになっていくというシステム
をアジアの中に作る。
そのセンターに日本がなるというのが我々の理想だと思います。
日本が衰退を続ける一番の原因は。
いろんな理由があって、まずは女性が結婚して子供を産まなくなったから
ですね。つまり結婚する年齢がものすごく高くなった。
世の中が豊かになって、独身で人生を楽しみたいと思う女性が増えた
のでは。
豊かさだけではないと思うんです。豊かでも本当に豊かだったら結婚して
豊かな生活をして、子供を何人でも埋めるんですけども、豊かでない部分
があるわけです。
だから結婚できないわけです。自分の生活のレベルを落とさないためには、
結婚しない方がいいわけです。
結婚して男性の給料で生活すると途端に貧しくなるというのは、本当の意
味で豊かでないということなんですね。
本当に豊かであったら結婚しますよ。子供を何人も生みますけど、それを
fしないわけです。37、8の土壇場になって結婚するから子供が一人し
かできない。
だからものすごい勢いで出生率が下がっていますね。しかも子供を育てる
のに昔のように大家族で育てないので、親子関係が疎遠になって精神構造
も荒廃するんですね。
先週、北陸銀行の頭取とこの種の対談をしたんですけが、その前の秋田銀
行の頭取との懇談でも同じ話題が出たんです。
それは、文部省による全国の学力調査というのがあるんですが、実はその
ナンバーワンは10年連続で秋田なんですよ。
秋田、石川、富山、新潟など日本海に面する県なんですよ。
北陸5県のうち4県がトップファイブの中に入っています。その理由をこ
の二人の頭取は、それはおじいさん、おばあさんに育てられているからだ
というんですよ。
大阪は橋本知事が学力低下、体力最低といって怒り狂っていますよね。
何故かというと両親が働かざるを得ないわけです。疲れて帰ってくるから、
子供に教える時間がないし、教えるとやっぱり感情的になるわけです。
ところがおじいさん、おばあさんは決して孫を怒らないです。
丁寧に子供に接して、肝要ですから、彼らは。難しいことは分からないけ
れども、国語や社会や歴史だとか丁寧に教えるから、すごい勢いで学力が
高くなるんですよ。
やっぱり日本の社会構造が都会化することで、我々の親子環境が非常に
疲弊してしまう。
犯罪に関わった多くの子供ってみんなそういう家庭環境ですよね。
本当に豊かな大家族の中で育てられた人って、決してそういうことはし
ないでしょ。
アメリカの衰退の中、軍拡にまい進する中国は、将来日本の安全に
かなりの脅威になりますか。
それは日本がどう振る舞うかなんです。
ただ現実に中国は日本の主権を様々に侵害していますが。
それは彼らには彼らの事情があってですね、反中感情を刺激するように
メディアが過剰に反応するからなんです。彼らは日本に脅威を与えようと
思って東シナ海の油田を開発をしているんじゃないです。
もちろん油が欲しいからだと思いますが。
何故、油が欲しいかというと、彼らは経済発展するとき、どうにもならな
い状態に追い込まれているわけです。
中国は日本の目の前で油田を開発していますが、それなら日本は何故開発
しないのかというと理由があるんです。
中国は開発を損得抜きに国がやるわけです。出ても出なくても誰も文句は
出ないんですけども、日本の企業は必要な開発経費をかけて、出なかった
ら誰が責任を取るかという話になる。日本のビジネスのやり方は常に
リスクを負わないんです。
中国はけしからん、ストローで吸うように日本の鉱脈から吸ってんじゃな
いかと言っても、それは日本の論理です。
中国の論理から言うと、それなら日本側も出てくればいいじゃないかとい
うことになる。
日本の経済産業省が企業に出て来ませんかと、一生懸命やったけどみんな
ノーなんですよ。
リスクの高いところを開発してお金をかけるよりも、中東湾岸から買った
方がはるかにやすい。どんな石油が出るのか出ないのかも分からない。
開発費が出なかったら誰が責任を取るのか。
そんなビジネスには手を付けられない。結局日本の産業構造が非常に官僚
的で、その結果として中国に持っていかれるということです。
中国の原子力潜水艦は脅威になりますか。
戦略原潜を一隻持っていますけど、それは失敗作だと言われています。
原子力潜水艦には、推進が原子力というのと、核ミサイルの搭載という
二つの意味があるんですね。
推進が原子力だったら、日本も作ろうと思ったら簡単に作れます。
ただ攻撃兵器が単に魚雷だというだけです。
中国は推進が原子力でしかも核ミサイルを搭載している潜水艦を一隻持って
いるんですが、上手く運用できていないんです。
仮にそれが日本にとって脅威だとしても、ハッキリ言って日本海からミサ
イルを日本の領域に飛ばすにはちょっと不適当です。
ミサイルで隣の家を攻撃するようなものですから。
つまり10万キロぐらい上げてから隣に落とすということですから、論理
的にできないんです。
10万キロぐらい飛ぶというと、丁度アメリカのワシントンまで飛ぶ弾道
ミサイルですから、戦力兵器なんです。
だから軍事的に言うと、彼らは日本を狙って持っているんではないんです。
明らかにアメリカやロシアから手を出されないようにするための抑止力とし
て持っているのです。
もっとハッキリ言うと、やがて空母を持とうとするときの空母を守るため
に、先に原子力潜水艦を建造したということですね。
中国は長期的に軍事力を調整しようとしていることは確かです。
それが我々にとって脅威になるかもしれないです。
だけどもそれほど心配していないのは、日本も確実に日米協力をやって、
最新の技術をどんどん作って、核兵器はアメリカに依存しながら国の安全
を維持できるんです。
仮にアメリカに依存しない場合、自衛隊の本当の実力は世界の中で
はどの程度のものですか。
日本の防衛の総合力の中で、部隊の指揮だとか、戦闘能力だとか、技術
の能力というのはおそらく世界一級の軍隊に匹敵する能力を持っている
と思います。アジアの中でこれ以上の軍事力を持っている国はないと思
います。
ところがこれを実際に運用するときに、最大の問題は、日本の領域外で
攻撃作戦に従事したことがないために、そのための訓練とかノウハウが
ないんです。
ないので指揮官は昔の軍隊と違ってものすごくリーガルにものを考えて、
兵員と部隊を指揮する習慣がついてしまっている。
例えば今、ソマリアへ海賊対策に行きます。海賊が向かってきても、警察
官職務執行法に基づいて、正当防衛と緊急避難以外の武器使用は
ダメですとなっているんです。
だからどこまで自分たちが法律の範囲内で武器の使用ができるかというの
は、ケースバイケースで全部頭の中に入れないと部隊を指揮できないです。
法律に縛られているんです。
軍隊というのは本来は法律がない世界なんですよ。軍事活動はいかなる人
を殺そうが、騙そうが国家の防衛のためにはなんでも許されるというのが軍
隊のありようなんです。古代からずっと。
ところが日本の自衛隊は全部法律で縛られているので、日本の中ではいい
ですけど、外ではどこまでができるのかテストしたことがないんです。
だから陸上自衛隊がサマワに行ったときも、決して武器を使うケースに巻き
込まれないように、細心の注意を払って部隊活動をやったので一発も撃たれ
ず、一発も撃たないで全員が帰ってきたんですよ。これは軍隊として奇跡で
す。アメリカは4000名以上の兵員が死んだわけです。毎日10万発以上の
弾を打ち込んで、自分の身を守っているわけですけど、日本は一発も使わな
かった。
一発も撃たれることなく、誰も擦り傷もせず帰ってきてるわけです。
それくらい軍隊の運営上、法律的にきちっとコントロールしながら作戦を
行っているので、そういう軍隊がいざというときに自分たちが持っている
能力を100パーセント発揮できるかどうか、ここが最大の問題なんです
よ。なんでもやっていいのであれば、世界第一級の軍隊だと思います。
自衛隊員の士気は高いですか。
非常に士気は高いですね。とにかく誰一人として規律違反はしない。
世界の見本というか、世界中が自衛隊の規律の正しさにビックリするん
です。
イラクに行ったときに、アメリカ軍の指揮官が陸上自衛隊の指揮官にお前
たちはどうしてイラクの人に憎まれないで部隊の任務を遂行できるん
だと、その秘密を教えてくれと言うわけですよ。
例えば土地の部族長と応対するときに、アメリカの指揮官はパッパと歩い
て行って上から握手する。後方の機銃に守られながら。
ところが日本は機銃を遠く離して、部隊指揮官が地べたに座って、這って
行くんです。決して彼らの頭よりも高く握手しない
それは現地流の挨拶ですか。
いや、現地の部族長に対する挨拶ですよ。決して彼らの上から握手しない。
だから彼らは日本人というのは、こういう人種なのかと思うわけなんで
すよね。だから接し方が全然違うんです。
選挙が近づいていますが正直、自民党はお終いという印象ですか。
うん、私は選挙が終わって民主党が勝利したら、自民党は党の名前がなく
なるくらい党の支持基盤が壊滅的な状態になると思います。
そこまで行きますか。
はい、どうしてかというと、地方の支持基盤が壊れてしまっているからで
す。だから完全に新しい組織をもう一度作り直さないと、自民党そのもの
が消滅する感じになると思います。
全く新しいコンセプトに作り直さないとこの党は将来がないと思います。
何故そうなってしまったんでしょうか。
一番悪い体質は、公明党の票をバックに当選している人が多いということ。
それから伝統的な自民党の組織である中小の業界とか、農協とか、そうい
うところが小泉改革で公共投資のお金が落ちなくなって、もう自民党を支持
しても意味がないということを知ってしまったということです。
つまり自民党の支持基盤が壊れてもうないわけです。今、言われているのは
150人くらい落選すると。
その人たちは今までの伝統的な自民党の組織におぶさって、ずっと当選して
きた人たちですね。
もう有名な政治家ばっかりですよ。だから支持母体からもう一度考え直さな
いといけない時期に来ているんだと思います。
選挙後はどんな状況が予想されますか。
民主党は単独で過半数になるかどうかは選挙をやってみないと分からないで
すけれども。
今の自民党議員の中にも、民主党と一緒に組んででも新しい政治をやろう
という人がいるわけで、そういう人たちがグループを組んで民主党と一緒
になると相当大きな勢力になります。
ある種安定政権になるっていう可能性もありますね。僕は民主党支持者じゃ
ないんだけれど、そういう風に思います。
森本さんが、この人なら日本の将来を託せると思う政治家は。
自民党議員の中で将来を託せる人は谷垣貞一だと思います。
どういうところがいいですか。
政治家っていうのは自己顕示欲が非常に強くて、自己の名声とか権力に非常
に拘っている人がいるんですけど、あの人はそういうものを全く感じさせな
い非常に不思議な政治家で、生まれ育ちがいいだけでなく、非常にクリーン
なんですね。
また割合リベラルな感じの人ですよね。また大変経済とか金融とか財政に
強い人で、私が専門とする分野についてはあんまり沢山ご存じないですが。
自民党の年配の人では、あんまり信用できる人はおいでにならないですよね。
若手の政治家ではいますか。
若い方では石破さんとかいますけども、むしろその年代で良いなと思うのは
民主党に多いですね。
僕は民主党の人と付き合ってみて、この人は日本のためにどうしても置いて
おきたいと思うのは、前原氏と長島昭久氏ですね。
この二人は何党であれ、党と関係なく日本の政治のためにどうしても置いて
おきたい政治家ですね。
国の責任の一端を担ってもらわないといけない政治家で、非常に恵まれた資
質を持っていると思います。
やっぱりこれから大事なのは、国際感覚が豊かで、しかも自分を捨てて国民
のために何かしらやってみようと真剣に考えている人でないと長く政治家を
務めることはできないですね。
そういう政治家がもっと増えることを期待したいですね。
そうですね。最後は自分だという人所詮はダメですね。
そういう意味では、海外で研修して帰ってこられた人の中にいい人がおられ
ますね。
若いときにどこの国であれ一度海外できちっと勉強して、できたら修士ぐら
いは取って帰ってくるという方が、日本の将来のためにもいいと思いますけど
ね。我々は常に周りの国との相関関係で出来上っているわけですからね。
お忙しい中をありがとうございました。
いえいえ、とんでもないです。
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