マジンカイザー Vol.1
原作:永井豪
ホントは『ゲッター』関係のアニメとかをレコメンドしたいところだが、
どうも石川賢版原作『ゲッター』に思い入れが深過ぎて、それ以外は「偽物」としか思えない。どうしても「違う」のだ。オレにとっては原作『ゲッター』こそ全て。

その点、『マジンガー』にはそこまでの思い入れがないのでOVA『マジンカイザー』は楽しく観れた。

まず声優陣。メインキャラのかなりの部分が昔のままなのがイカス!
やっぱ、甲児くんは石丸博也じゃなきゃダメでしょ。
ていうか石丸博也さんは声若いよね。神谷明なんかTV版『ゲッター』の頃に比べて歳とっちゃった事。まあTV版の好青年「流竜馬」より原作版無頼漢「流竜馬」の声に合うようになったんでオレとしては嬉しいんだけど。でもギャラが高いのか使ってもらえないんだよなー。「流竜馬」は神谷明じゃなきゃダメなのに!
すまん『カイザー』の話。
石丸博也は昔と比べて遜色ないです。もうあの当時のまま!
「さやかさん、ジャマだけはしないでくれよな。」
のセリフまわしがもう。なんとも言えません。
弓教授の「甲児くん、甲児くん」も八奈見乗児だし、あしゅら男爵の柴田・北浜コンビもさすが。ヘルが富田耕生なのも偉い。だって富田耕生以外に柴田・北浜のあしゅらを叱れる人いないでしょ。下手に若手にヘルを演じさせた日にはあしゅらにヘルが怒られちゃうってなもんだ。
こんだけ大御所を集めてしまったから剣鉄也が野田圭一でなくなってしまうのは仕方ないか。でも家中宏も違和感なく良かった。
さやかさんとか女性陣は最近の人みたいだけど、女の子の声はねぇ。やっぱ若い方がいいのかもね。『スパロボ』のさやかさん辛かったもんな〜。
残念なのはボスか。できれば昔のままの方がよかったが、むう、残念。

キャラデザインの羽山賢二とメカデザインの山田起生のコンビは『真ゲッター』からの流れだが、オレとしては文句の多かった『真ゲッター』の中でこの二人の質の高さは文句無しのベタ誉め状態なので言わずもがな。いやー『カイザー』でも最高の仕事をしているよ。

お話はといえば『カイザー』のタイトルに合わせようと「マジンガーZ登場」「ピンチに陥るマジンガー」「グレート・マジンガー登場」「絶対絶命のダブルマジンガー」「マジンカイザー登場」までを一気にやってしまったのでそりゃもう詰め込む詰め込む。25分でよくここまで詰め込んだと思えるほど盛りだくさんだ。その分勢いがあり飽きさせない。
どのくらい凄いかという上に書いたストーリーの流れを知ってから観てもまるでその面白さが失われる事が無いというくらい凄いのだ!

ロボットファンは必ず観るべし! なんてったって『マジンガー』なんだぜ!

 追記
 やはり今後「Z」は出て来ないのかなぁ? 仕方ないけどそれはそれで悲しい。
 あと、そのうち「グレート」はパワーアップしないのだろうか
 「グレ−ト・マジンカイザー」とか。あ、それじゃあ「カイザー」より強くなっちゃうか。

2001年9月27日