6日目

〜 12月20日 〜


 6日目は、あいにくの雨。こんな日は、それにふさわしい場所をまわろう。

 まずは、早起きをして地下鉄に乗り、ニューヨーク証券取引所へ。朝9時に始まる見学開始時間になんとか間に合った。中はコンピュータ画面がズラリと並び、テレビで見るのと同じようにトレーダー達が株を売買しまくっていた。ほえ〜、おもしろいね。


 雨が降っているので、左のWTCのふもとにある証券取引所から右の写真の合衆国裁判所までの600mの距離にも地下鉄を使う。ぷぷぷ。WTC、あんまり高いんで、雲に隠れてるよ。

 さて、そこから北東へ300mほど歩いていくと・・・・


 ん? この地下鉄の駅、ネームプレートに漢字? んん? 道路の標識の下にも漢字? んんん? 中国の国旗・・・・・


 そう。ここはチャイナタウン。中国人街だ。中国人は世界中のどこにでも自分たちの独自の社会を形成するけど、もちろんここニューヨークでもそう。マクドナルドもごらんの通り。電柱の張り紙も漢字オンリー。ここはほとんど中国なのだ。


 このウォンキー飯店(113 Mott通り)は、ガイドブックに"美味しい店"として載っていたので、寄ってみた。うん。確かにこれは美味しいね。お茶もうまい! ていうか、中華が味でアメリカ料理に負けるはずがない! あと、量も多いよね。それに安い。こりゃ、NYで食事に困ったときは、ここへ来ればいいや。


 「雨の日は屋内」。というわけで、地下鉄でセントラルパーク東側までダイナミックに北上し、やってきたのがアメリカ自然史博物館。世界最大級の自然史博物館だ。はっきり言って、自然科学者のひろQにとっては、この博物館がこのニューヨークの旅の中で一番面白かったと言える。いや、科学者じゃなくてもここは楽しめると思うんだが・・・ 中央入り口からはいると、いきなりバロサウルスの化石がお出迎え。おおお・・・ 右の写真は、"蚊"の模型。でかいよぉ。


 象の大群。よく出来てるなぁ。それに、中央の写真を見て欲しい。まるで本物の自然が窓の中に入ってるんじゃないかと錯覚するくらいによく出来た模型だ。こんなのがたくさん展示されている。ニューヨークには腕のいい芸術家もゴロゴロいるだろうしなぁ。右の写真は、本物の隕石。触ることも出来る。ほえ〜。


 フロアの天井につり下げられた等身大のシロナガスクジラの模型。大迫力・・・・としか言葉が出ない。


 天井を泳いでいるのは、体長が10m近くある巨大イカや、鮫にエイまで。すべて等身大の模型だ。圧巻。シーラカンスの剥製などもある。


 上の階には、膨大な数の恐竜の化石が展示されている。恐竜だけでなくマンモスなども。他に面白かったのは、地球上における「人間」という生物の数が爆発的に増加していく様子を数万年(?)前から現在までアニメーションで説明している画面とか、地球規模での火山活動の様子とか、ここではとても書ききれないほどの多さだ。古代から現在にいたるまでの「自然」に関するあらゆるものが、子供も大人も楽しめるように見事に展示されている。
 これまでのひろQ&よしこの旅でも、よく有名な大博物館に足を運んだものだが、すべてサササッと見て終わりのスピード見学だった。しかし、この博物館だけは違った。いくら時間があっても足りない。この日も全部は見切れなかった。だって、どれもこれも面白いんだもん。見てて飽きない。最低2日くらいは見ないと満足できないな。次にNYを訪れたらもう1度行きたい場所のナンバー1だ。


 冬のアメリカに来ているのに、NBA(全米プロバスケットボール)を見ずして何を見たといえるのか?(あくまでヒロ的に) 来ました、来ました、来ましたで!! 夢にまで見た生NBA! しかも、殿堂マジソン・スクウェア・ガーデン(MSG)でのニューヨーク・ニックスの試合! ここがそうかぁ・・・ はぁ〜。
 このNBAのチケット、特にMSGのニックス戦は入手が非常に困難である。特に良い場所を二席並びでなんて、個人でゲットするのは至難の業。そこで今回は、前述の 日本人観光業者インターネットの2つの方法を利用し、ドイツにいる間にチケットを確保。しかし、さすがにこの日のような1階席の好位置は1席しか取れず、非常に申し訳ないが、よしこにはホテルで休憩♪していてもらうことにした。すまん。
 さて、今日のニックスは、シャーロット・ホーネッツが相手。ニックスの二枚看板であるスプリューウェルとヒューストンが得点を重ねれば、ホーネッツのエディ・ジョーンズがダンクをかまし、元ニックスのアンソニー・メイスン(ひろQ大好き♪)がリバウンドをもぎ取る。接戦だ。


 「タイム・アーーウト、ホーネッツ!」おおお、観客の絶叫がすごい。シーソーゲームの熱戦の末、試合終了20秒前にホーネッツが追いつき、最後のニックス・ヒューストンのブザーと同時のシュートが惜しくもはずれてタイムアップ。97対97でオーバータイム(延長)へともつれこんだ。
 延長に入ると、大声援に後押しされたニックスが一方的に押しまくり、残り3分の時点で大差が付いた。勝利を確信してゾロゾロと引き上げる観客達。この好機を見逃してなるものか! 空席が目立ち始めたコートサイドへ速攻で移動し、至近距離でNBAプレーヤー達のパフォーマンスを堪能。この辺は、さすがアメリカ、かなりルーズというか、寛容に許してくれる。

 はぁ〜、夢みたい。さ、よしこがホテルの部屋で待ってる。早くかえろ、かえろ。 


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