5日目

〜 12月19日 〜


 そろそろ時差の影響で疲れが出てきたかな・・・・?


 ここはアッパータウンにある黒人街。先述の観光業者Off Offの主催するツアーに参加して、このハーレム街にやってきたのだ。いくらNYの治安が良くなったからって、個人でここへはやっぱり来にくいよね。左の写真はアポロシアター。1919年のオープン以来、ハーレム街の中心的存在として君臨してきた黒人音楽のメッカ。1975年に一度破産して閉鎖されたが、1983年に市のバックアップを受けて、また復活。とにかくここは黒人の街なのだ。右の写真のように、ここではサンタさんの肌も黒い。


 アポロシアターの前には、このようにTシャツを作って売っている芸術家の名物おじさん(マジ?)がいる。この類のツアーでは、こういった売り場へ連れて行かれることは日常茶飯事なのだが、まあ、安いTシャツだし、サインもしてもらったし、買っちゃった♪


 さて、なぜ滅多にガイドツアーになんて参加しない我々が今回あえて参加したかというと、これなのだ。「黒人の教会で生のゴスペルを聞かせてもらう。」ゴスペル=黒人霊歌。本場の迫力を肌で感じたかったのだ。前述の通り、ハーレム街へ個人で行く勇気はないので、ツアーに参加したのだった。
 本来は教会の2階が観光客用の席になっているのだが、1階の、黒人さんたちのすぐ近くの席に座らせてもらえた。これも我々が頼んだ業者が個人経営で、この教会と個人的なルートを持っているからだろう。この教会は、アダムクレイトン街の116丁目、宇多田ヒカルが通っている(2001年現在)コロンビア大学のすぐ近くにある。
 そして、生まれて初めて"ゴスペル"という音楽に触れて・・・・・ これは素晴らしい!! アメリカ社会で虐げられてきた黒人たちが、なんとかして明るく楽しくふるまうための神への感謝の歌。手拍子とエイメン!でノリノリの宗教音楽。迫力のあるファンタスティックな音楽だった。我々も一緒に歌って手を叩いて・・・・ 機会があれば、是非もう1度聞きたい。


 閑散として見えるハーレム街。しかし、ここも治安がよくなってきて、だんだん土地やアパートの値段が上がっており、貧しい黒人たちは、さらに安い土地へと移りつつあるという。こういうところも、時代と共に変化だ。


 この日はこれで終わり。ここまでずっと歩き通しで疲れもたまっていたし、洗濯もしなくちゃならんし。というわけで、ホテルから西へ数百m離れたところにあるコインランドリーでどっさり洗濯。また、夕方はホテルの中のフィットネスクラブで汗を流して、シャワーを浴びて、ぐっすり寝た。まだ旅は中間点にも達していない。回復、回復。


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