4日目

〜 12月18日 〜


 4日目は、ホテルのあるエリア、つまりミッドタウンを中心に歩き回った。


 まずは、ホテルのまわりにある有名スポット。左は、前夜に行った「Cats」の劇場Winter Garden。へえ、明るいところで見ると、こうなってんのか。そして、おお! 偶然見つけたけど、あれは「LATE SHOW」のスタジオではないか! LATE SHOWとは、アメリカの超有名深夜トーク番組で、僕もアメリカに滞在している時によく見ていた。なんとかっていう、日本ではタモリみたいな立場の司会者が、ギャグ満載でトークをするんだよね。へぇ〜、日本だとスタジオアルタみたなもんか。


 さて、アメリカ版の軽食屋というかお総菜屋というか、つまりはデリ(デリカッセン)と呼ばれる食べ物屋がある。そこへ我々も行ってみよう・・・・と。そこで訪れたのがカーネギー・デリ(7番街55丁目)(左の写真)。ガイドブックのデリの欄にも筆頭に書いてあるし、旅の前にインターネットの掲示板などで「ここのパストラミは最高!激ウマ!」「ここのパストラミが食べられたなんて幸せ!」なんてそこかしこに書いてあるの見ちゃってたから、やはり体験してみねばなぁ・・・ って、激マズ!! なんだコリャ! まずい食パンにまずいハムを大量に挟んでるだけじゃねえか(中央の写真)! なんでこんなのが・・・・ 食事はほとんど残したことのない我々も、これだけはお手上げだった。

 はぁ、早く出よ、出よ。・・・・・って、店を出てみたら、なんなんだこの行列はっ!?(右の写真)おめえら全員おのぼりさんだろ! そうだろ! そうに決まってる!


 場所は忘れたけど、ハーレーダビッドソンのショップを見つけた。あの1400ccくらいの大型アメリカンバイクだ。ひろQの弟が好きでね、こういうの。昔、自転車で一緒にハーレーのプラモデルを買いに行ったもんだ。なつかしい。


 ここは、近代美術館。英語でMuseum of Modern Artだから、MoMAと呼ばれている。我々、古典的な美術にはとんと疎いけど、ポップな現代アートって、結構好きなのだ。というわけで、ちょっと寄ってみた。CITY PASS(いくつかの美術館&博物館の入場料が一括で入ってる割安のセットチケット)を買ってて、その中にこのMoMAも入ってたし。
 MoMAの玄関先では、芸術系の学生もしくは若者達が、自分たちの作品を売っている。で、思わず、買っちった。右の写真のやつがそれ。薄い木の板を張り合わせて絵のようにしてあるのね。売り手は中国系で20代前半くらいの女性だったんだけど、「50ドル」って言うんで「30ドルなら・・・」って言ったら、「あなたはこれが100ドルって言ったら、50ドルなら・・・って言うんでしょ? 芸術をお金で評価するのは難しいのよ、なんたら、かんたら・・・」と主張されて、あまりの押しの強さに、ひろQ、たじろいじゃいました。でも、買うつもりだったから、結局50ドルで買っちゃったけど♪


 今回の旅も、とことん歩く。MoMAからずぅ〜っと南東へ歩いて、マンハッタン島の一番東まで行くと見えてくるのが、国連本部。中は見学できて、時間は指定されているが各国の言葉でのガイドツアーが組まれており、我々はその中の日本語ガイドツアーに参加した。
 中央の写真は、国連安全保障理事会の会議場。右は、国連総会の行われる会議場だ。おお・・・ ここがそうなのか。ありがたや、ありがたや。


 見学を終えて、地下のカフェテリアでコーヒーを飲んだ後、外に出た。イーストリバー沿いにそびえるこの建物は、非常に映える。表から見ても裏から見てもかっこいい。


 帰りもさらに歩く。ホテルまで歩く。マンハッタン島には南北に何本かの大動脈のような大きな道路が通っている。それが東から1番街、2番街、3番街と名付けられていて、左の写真が、4番目のパークアベニュー。なぜ4番街と呼ばないのか? さあ・・・・ 中央分離帯が確保してあって木なんかが植えてあるから、パークアベニュー・・・・か? ちなみに泊まってるホテルは、ブロードウェイというマンハッタンを斜めに走ってる道路に面している。それが、49丁目あたりだと、7番街と8番街の間。国連本部からは2.5kmといったところだ。ほんとに歩くなぁ・・・
 右の写真は、ダイヤモンド・ロウと呼ばれるユダヤ人街。全米の貴金属取引の中心地だ。何百万ドルもの宝石が売り買いされる場所。47丁目の5番街とアメリカズアベニュー(6番街)の間にズラリと宝石商が並んでいるところが、それだ。


 ドイツからわざわざアメリカに国際電話をかけて直接予約したのが、ウェストヴィレッジにあるこのジャズクラブ「SWEET BASIL」(7番街とブリーカー通りの交差点)。日本ではブルーノートが有名だが、このスウィートベイジルも名が通っている。ニューヨークでジャズ鑑賞と洒落込むのも悪くないもんだ。
 ここで、一緒のテーブルに座ったニューヨーカー夫婦と仲良くなった。旦那さんはかなりの高齢だったが、奥さんの方は40代くらいの美人で、ジャズを聴きながら2時間近く、ニューヨークのこと、アメリカのことについて、色々な話を聞けた。なんか、ニューヨークの言葉も若干訛りがあって方言なんだって。どこが標準のアメリカ語だかは、はっきりとはわからないって。そして、日本語のこともちゃんと勉強してて、英語だと地方の訛りで発音こそ違っても、言語自体は変わらないって。でも、日本語は、東京と大阪では全然違う単語をしゃべるから難しいって。言われてみればそうだなぁ・・・ 語学を勉強している人の英語ってのは、やっぱ聞き取りやすいや。ゆっくり、丁寧に話してくれるから。相当頭の良さそうな奥さんだった。

いや〜、なかなか良い夜だったね!


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