3日目

〜 12月17日 〜


 マンハッタン島の南の方へ足をのばしてみよう。


 地下鉄1or9番線に乗って終着駅の「South Ferry」で降りると、そこはマンハッタンの最南端バッテリーパーク。ここから、自由の女神へのフェリーボート(左の写真)が出ている。船の向こうにちょこんと見えているのが、その目的地。混雑を予想して、朝早くにホテルを出発した。

 島に着き、まず一目散に自由の女神の足下へと走る。背中側から近づくので、まだそのご尊顔は拝めない。それでもかまわず、展望台入り口を早足で目指すのだ!(混むからね。)


 さあ、なんとか列の前の方に並ぶことができた。今から自由の女神の冠のところまで登るぞぉ〜!! って、うえええ・・・ 334段ですと。しかも階段にはびっしりと先客が。仕方がない。らせん階段をゆっくりゆっくり進む。


 30分ほどたっただろうか。ついに冠の展望台までたどり着いた。狭いね〜。っていうか、ここで10人足らずの人が外をじぃ〜〜っと眺めてから進むので、あんなにヨチヨチ行進になってるんだね。さて、われわれもじっくりと覗いてみると・・・ お〜お〜見えるよ。マンハッタンだよ。ビッグアップルだよ。


 階段を下りて、女神像の外へ出た。後ろ側からぐるりと前側へまわる。ほほ〜、ここはマンハッタンがきれいに見えるな〜。っていうか、右の写真、ちょっと無理してる見苦しい日本人が写ってるね。よくいるんだ、こういう観光客。是非やめてほしいよね。


 一応、セオリー通りの約束事ということで。


 島から再びマンハッタンへ戻り、島の南側、いわゆるダウンタウンと呼ばれるエリアを歩いた。バッテリーパークから北へ800mほど歩くと、かの有名なウォール街。世界の金融の中心だ。右の写真は、ニューヨーク証券取引所。New York Stock Exchange。よくNYSEと表記される。ここは見学が可能で、6日目、早起きして我々も内部を見て来ました。撮影禁止だったのが残念だったけどね。

 ここのクリスマスツリーも大きくて見事だったなぁ。


 ウォールストリートを西へ抜けると、すぐに目に飛び込んでくるのが、世界貿易センター。ワールドトレードセンター、WTC、いわゆるツインタワーだ。青空にそびえる高さ420m、110階建ての双子のビル。東京タワーよりも遙かに高い。中に入ると、地下と1階は巨大なショッピングセンターになっている。その上の階は、もちろん世界ビジネスの中枢だ。足下から見上げると、首が痛くなる。(右の写真)


 ワールドトレードセンター(WTC)から北東へ1kmほど歩くと、ブルックリンブリッジ。マンハッタン島の東にあるブルックリンへ通じる橋だ。歩いてイーストリバーを渡ろうとすると、約30分はかかるという長い橋。だから途中に休憩所や緊急連絡用の通信機器(右の写真)も設置されている。我々は往路は地下鉄を使ってブルックリンへ渡った。そして、少しだけマンハッタン側へ歩いてみる(左の写真)。中央の写真は、ブルックリンブリッジの上から隣のマンハッタンブリッジを眺めたもの。エンパイアステートビルが見える。


 橋の上から見る日没。だんだん薄暗くなってきた。この夕暮れ時を待って、我々は、我々のガイドブックには載っていない、ある場所へと向かった。それは、自分自身も知らない場所。ただ、そこははっきり言って、あまりオススメできない場所である。なぜならそこは、マンハッタンからブルックリンブリッジを渡った後、左に折れてUターンして川岸へと向かった突き当たりにある。その途中は、薄暗くてちょっと怖い雰囲気の町工場エリアを通ることになるからだ。

 それでも、怖がるよしこの手をひき、ひろQは向かった。周囲に細心の注意を払いながら歩いた。なぜって? それは、小学生の時に見た最高に美しいポスター写真が、アングルからして、おそらくその場所のあたりから撮られたに違いないと確信していたからだ。そして、いつか自分もこの目で、その場所からその風景を見たいというのが、夢、憧れとなっていたからだ。

 そして、暗いために少し迷いながらも・・・・ついに見つけた、その場所(右の写真)。

 そうか。やはりあの写真は、ここから撮ったのか。


 絶句。

 そして、昇天。

 この場所で1時間ほど、本当に真っ暗になるまで、つまり、もう自力で身の安全を確保する自信がなくなるまで、光を放つブルックリンブリッジとマンハッタンを眺めていた。夜空が薄暮から漆黒の闇に変化するにつれ、自らもその輝きを変えていくマンハッタン。

 ああ・・・・ やっと逢えたね・・・


 再びブルックリンブリッジの入口へと無事にたどりつき、そこから歩いてマンハッタンへ戻る。天気がいいとはいえ、冬のニューヨークだ。イーストリバーの上は強風が吹き付けている。それでも、ほとんど寒さを感じない。こんなにも美しいマンハッタンを正面に見ながら歩いているのだから(左の写真)。
 マンハッタンへたどりつくと、橋の出口そばにあるマンションの窓から、サンタクロースがほほえんでいた。クリスマスはもうすぐそこだ。
 ブルックリンブリッジを渡りきった。WTCも「おかえり」といってくれているような気になってしまう(右の写真)。


 前夜にひきつづき、今夜はミュージカル「Cats」を鑑賞。もう20年近く続いているロングランの名作だ。場所は、ホテルの前の道(ブロードウェイ)を北へ200m歩いたところにある「Winter Garden」。ドイツで生まれて初めて見たミュージカルが、このCats。だから、本場ブロードウェイでも見たい!

 感想。やっぱ、発音が違うね。英語だし。きっちり発音するドイツ語と違ってラルラルゆってるよ〜。でも、よかった。歌も踊りも。本場で鍛えられてるだけあるね、みんな。


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