神秘的なかつてのアラブ王国・グラナダ


 スペイン4日目、マラガのバスターミナルからグラナダへと出発! バスに揺られ2時間で到着。グラナダのバスターミナルからさらにバスを乗り継ぎ、アルハンブラ宮殿へ向かった。グラナダは、7〜15世紀の800年間、イスラム勢力に支配されており、その時代の雰囲気を今でも色濃く残しているこのアルハンブラ宮殿は、スペイン屈指の名所となっている。
 入場券を購入。入場制限があって、自分たちが入場できる時間がチケットに印刷してある。入場時間まで少しあるので、隣にある夏の離宮・ヘネラリフェに先に行くことにした。
 写真右はヘネラリフェ入口で会った現地のおじさんとの一枚。昔、フラメンコをしていて、日本でも公演をしたことがあるらしく、その時の写真を見せてくれた。日本語も上手で、日本人と喋るのが好きで、観光客が集まるこの場所に良く来ているようだ。


 アセキアのパティオ。パティオとは、中庭という意味。噴水に挟まれた水路が真ん中を流れていて、それを生け垣で囲んであり、夏の宮殿らしく、涼しげ。


 朝早くから出発したひろちゃん&よしこ。アルハンブラ宮殿入口に戻るとお腹がク〜ク〜。売店でサンドイッチを買って腹ごしらえ。


 写真はベラの塔


 ベラの塔から見たグラナダの町。写真中央は、サクロモンテの丘。昔からジプシーが定住していて、かつて彼らが住んでいた横穴式住居のような洞穴(写真を拡大するとわかります)がたくさん残っている。中には今でも住居として使われているものもあるらしい。写真右はカテドラル


 およそ9世紀ごろにムハンマド1世によって建てられた最初の王宮の跡・アルカサバ。ベラの塔はこの遺跡の一部。


 宮殿内は行政の場、行事や儀式の場、王とその家族の住まい(ハーレム)の3つに分かれていて、それぞれが独立を保ちながらも繋がって配置されている。写真は天人花のパティオ。パティオ(中庭)の周りに部屋を配するというのはイスラム建築の伝統。


 大理石の柱や透かし模様のアーチ、凝った彫刻の壁など、装飾が美しい宮殿だが、特に目を引いたのが写真左の二姉妹の間の天井。蜂の巣状のドーム天井とそれを取り巻く鍾乳石飾りがすばらしい。


 獅子のパティオ。このパティオを中心とする宮殿は王のハーレムであり、他の男性は入ることができなかったそうだ。中央に12頭の獅子に支えられた噴水があり、その周囲を美しい124本の柱で囲んでいる。


 カルロス5世がイスラム宮殿に対抗して建てたカルロス5世宮殿。代表的なスペイン・ルネッサンス建築。


 写真左は裁きの門。アーチの上部にはコーランの五戒を表す五本の指が彫られている。この門を通って、バスで来た道を歩いて下っていると・・・ ジプシーが! 花というより、単なる草を売ってきた。もちろん、無視! ガイドブックに載っていた、要注意!


 写真左は王室礼拝堂。イサベル女帝が眠っている。写真左はカテドラル(大聖堂)。もっとゆっくり見たいけど、そうもいかなかった。というのも、立ち止まっているとジプシーが寄って着て、無理矢理、雑草を握らせたり、ポケットに入れたりしてくるからだ(写真中央)。普通、観光客がウヨウヨしてそうなのに、ここは余り人気がない。ジプシーからみんな逃げて行ったのだろう。ひろちゃん&よしこも急いで写真を撮って、その場を離れた。


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