パリ Vol.3 〜 Paris #3〜


 パリのオペラ座。この1999年夏の時点では、正面側(写真では右側)は改装中だったので、仕方なく側面からの一枚。前回来た時には中に入らなかったが、やはり世界三大オペラハウスのひとつ。今回はしっかり見学しまっせ。


 おろ〜! 中はこんなに立派だったのか! 入場するとすぐに階段の間(中央の写真)。豪華! オペラ会場の中もバルコニーから見学したが、これまた豪華! シャンデリアも豪華! 全てが豪華づくしのオペラハウスであった。いかにも花の都・パリらしい。ウィーンではウィーンフィルの音のすばらしさに圧倒されたけど、ここはまず見た目で観客を圧倒するね。一回、ここで生のオペラを見てみたいなぁ・・・・


 オペラ座を出て、途中で軽く昼食をとったあと、コンコルド広場へ(左の写真)。遠くにはエッフェル塔が見える。ここでマリーアントワネットもギロチンで公開処刑されたことなど、今のここの明るい雰囲気からは想像もできない。
 そこからチュイルリー庭園を通る。観光客がたくさん散歩していて、日も照っていることから、とてものどか。


 チュイルリー庭園を抜けると、お目当てのルーブル美術館(Musee du Louvre)。ピラミッドが目印ね。さってと、入口はどこかな〜・・って、あれ? あの列は? そう。ここは並ぶのです! ずら〜っと入場を待つ人の列。300mくらいだったかな? とはいえ、実は並んでるとスルスル進んで、20分もしないうちに入場。おかげで、「並んでる間にトイレへ」と河野ブラザーズが列を離れているスキに、河野家はすでに入場口に。「何ばしよったつか!」と父ちゃんにこっぴどく叱られやした。
 ピラミッドの中(右の写真)に入って荷物チェックを受けてしまえば後は全然楽チン。エスカレータで下に降りて、列の短いチケット窓口で入場券を買うのみ。さあ、かの有名なルーブル博物館を探検だぁ〜!


 探検だ!と意気込んではみたものの、博物館ビギナーの我々としては、見たいものは大体決まっている。いずれにせよ、展示物を全部まじまじと見てまわる時間はないもんね。お目当てのアートへ直行!
 で、最初に来たのが、このミロのビーナス(左)。やっぱり有名なのには、人が集まってるのですぐわかるね。イメージしてたのよりも大きかった。
 そして、ダヴィドが書いたナポレオンT世の戴冠式(中央)。ヴェルサイユ宮殿の中にも同じモノがあったけど、どっちが本物だっけ?
 それから、サモトラケのニケ(勝利の女神)(右)。あなた、頭と腕はどうしたの・・・?
 美術教師の血を引く河野家の男性陣であるが、3人とも元が体育系なので、よくはわからなかったハズ。でも、この目で見たこと、記憶に残ったことが、我々にとっては重要なのよね。


 どで〜ん。そして、この美術館の目玉(あくまで河野家にとって)であるのがコレ。レオナルド・ダ・ヴィンチ作モナ・リザ。この絵はさすがにガラスケースに守られてました。そして、すんごい人だかり。クーラーが効いてるのに、この部屋だけは熱気ムンムン。写真ではよく写ってないけど、しっかりこの目に焼き付けて来ましたで。
 あとは宝物などをチラホラと見て参りました。でも、これはどこの博物館でも似たようなのがあるしね。同じものはないけど。というわけで、ルーブル美術館ダイジェスト版が終了。これで満足であります。


 ちょっとワガママをゆって、お疲れの河野家には先にホテルへ帰ってもらって別行動の息子夫婦。この好天気の中、どうしても心残りだった場所へもう1度行きたかったのであります。その場所とは! ずばり、エッフェル塔(Tour Eiffel)。前年に来たときには雨だったので、あんまり良い姿を見ることが出来なかったのだが、今回は違う。青空だもんね。旧陸軍士官学校の前から見たエッフェル塔、はぁ〜、満足。
 そして、もう1つ。再びコンコルド広場へ戻り、そこからマドレーヌ寺院(La Madeleine)を眺めつつ、ボクがどうしても訪れたかった店へ。


 その店とは、ここ、エルメス(Hermes)。決してブランド志向でこの店に来たんじゃない。ワインの師・Dr.Katoの奥様に頂いた本で知ったこの店の歴史とポリシー。やはり、品物がいいからこそ有名なのである。というわけで、いつも自分勝手なボクの面倒をみてくれてる妻に、いつかエルメスのスカーフを買ってやりたかった。いわゆる"恩返し"ね。で、せっかくパリにいるんだから本店で・・・・ ということで、ここにやってきたわけであります。
 中に入ってみると、それはそれは日本人の多いこと。我々もそうですけどねっ! で、エルメスって、最初は馬具屋さんだったんだよね。だから、今でも馬具を作ってるコーナーが本店にはある。ほほう。本で読んだとおりや。
 日ごろから「よしこカラー」と妻が自分で呼んでいるオレンジ色("だいだい色"というと怒る)のスカーフを買った。オレンジ色はエルメスのイメージカラーでもある。品物を手渡されるときに「マダム」と呼んでもらった妻は、ちと涙目でした。単純やの〜、こいつは。


 そして、パリ最後の夜。母ちゃんの希望・その2! セーヌ川・ディナークルーズ! ヴェルサイユ宮殿近くの公衆電話から「明日の席を5人分頼む」っつって予約したのを思い出すな〜。今となっては笑い話だが、当時は大変だった。それはともかく、今夜はパリに来て初の(笑)本格的なフランス料理である。食前酒で乾杯♪ まだ客がほとんど来てないウチから陣取ってる我々。気合い入ってます。(左の写真)
 日が沈みかけた頃、段々客が入ってきて満杯に。そして、ディナーショーが始まった。船はゆっくりとセーヌ川を進んでいく。


 何10年ぶりか、もしくは結婚して初めてかという素敵なムードの中でディナーを楽しむ父ちゃん&母ちゃん。いつもは見せないはしゃぎっぷり。(左の写真)
 そして同様に、自分の日常とはかけ離れた雰囲気の中にいる河野ブラザーズ、特に弟、ガラにもなくバイオリンのリズムに合わせて、まわりと一緒に手拍子なんかしちゃってます。顔が赤いぞ、おめ〜。え? オレも?


 ディナークルーズが終わり、大満足して業者の人にホテルへ送って貰う(ホテルまで送迎付きだった)。途中で見た「夜のエッフェル塔」がキレイだったな〜。あと、凱旋門のところでは、わざわざ写真タイムを取ってくれた。おじさん、ありがとね〜!



△▲▽▼◇◆□■ パリ・総括 ■□◆◇▼▽▲△

 事前に「パリの治安は段々良くなってる」と聞いていたとおり、前の年より治安が良くなっていたような印象を受けた。ルーブル美術館あたりのジプシーも全然見かけなかったし。今回は、前回休館日だったヴェルサイユに行けたし、美術館巡りなんかも出来た。ムーラン・ルージュやディナークルーズもゴージャスで楽しかった。でも、まだモンマルトルの丘やショップ巡りなんかには行ってないし、オペラの上演だって見てない。市内でまだ歩いていないところもたくさんある。何よりも、まだ「これぞ本場のフランス料理!」っていうのを落ち着いて食べていない。まだまだパリの魅力は尽きないハズ。よ〜し、次はいつ訪れようかな〜、パリ!


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